数千年の歴史を持つ広大な修真界を舞台に、凡人離れした異色の男女が出会うところから物語は動き出します。 仰月宗の異端児である南顔(なんえん)と、同門殺しの汚名を着せられた道生天の帝君・少蒼。 偶然と必然が交錯する穢谷で、傷ついた二人の運命が強烈に引き寄せられる第1話は見逃せません。
「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ1話
毒を操る風変わりな女弟子と闇を抱えた天才帝君が紡ぐ新たな神話の幕開け
数千年の歴史を持つ広大な修真界を舞台に、凡人離れした異色の男女が出会うところから物語は動き出します。
仰月宗の異端児である南顔(なんえん)と、同門殺しの汚名を着せられた道生天の帝君・少蒼。
偶然と必然が交錯する穢谷で、傷ついた二人の運命が強烈に引き寄せられる第1話は見逃せません。
仰月宗の「絶体絶命の毒師」南顔(なんえん)と、魂河水牢を脱した少蒼の交錯する足跡
仰月宗の異端児・南顔の型破りな治療と褚京(ちょきょう)への仕返し
三峰六堂を擁し千人以上の弟子が派閥争いを繰り広げる仰月宗において、南顔の存在は異質でした。
彼女は霊力が極めて低い一方で、独自の毒術と医術に精通し「絶命毒師」と渾名される風変わりな存在。
孤僻な性格も災いし、宗門内では常に周囲の弟子たちから冷遇され孤立していました。
ある日、同門の褚京(ちょきょう)が彼女の静かな庭へ不法に侵入し、二年もの歳月を費やして育てた朱絨花に放火します。
しかし、この朱絨花は熱を帯びると瞬時に周囲へ猛烈な毒気を拡散させるという恐るべき防衛本能の持ち主。
毒を浴びて悶絶する褚京に対し、南顔は慌てず騒がず、愛獣の蠍である香香(しゃんしゃん)に毒血を吸い取らせました。
さらに彼女は、熱い薬蒸の中に褚京を放り込んで体内の残毒を無理やり絞り出すという過酷な治療を敢行。
この様子を目撃した首座弟子の符浪(ふろう)や宗主の娘である孟盈(もうえい)は、南顔の常軌を逸した行動を激しく誤解します。
ですが南顔にとって、これは人助けであると同時に、自身の花を害した褚京への立派な仕返しでもありました。
峡谷坊市に流れる少蒼の悪名と寂明(じゃくみょう)殿での鮮やかな変装劇
夜を迎え、色鮮やかな灯火が灯る峡谷坊市は、多くの人々で賑わい活気に満ち溢れていました。
しかし、街の至る所で囁かれていたのは、道生天の若き天才である少蒼が起こした凄惨な事件の噂。
次期玄宰の有力候補と謳われながら、同門を無慈悲に虐殺して魔道へと堕ちたという衝撃的な報せです。
現玄宰である応則唯(おうそくい)によって捕縛され、極寒の魂河水牢に幽閉されていたはずの少蒼。
奇跡的な脱獄を果たした彼は、今や天下を震撼させる指名手配犯として行方を眩ましていました。
当の本人は坊市の片隅で静かに酒を酌み交わし、命を落とした同門の友へと哀悼の意を捧げて立ち去ります。
少蒼の目的は、かつて神神の寂明(じゃくみょう)が魔尊の森羅(しんら)を討ったとされる至高の功法「七浮造業書」の捜索。
彼の背後には、道生天の執法長老である朱随(しゅずい)や弟子の馬鋭が血眼になって迫っていました。
少蒼は追手を撒くため、愚かな民が集う寂明殿に潜入し、寂明の泥像に擬態して見事に危機を脱します。
穢谷での天邪道・于庸(うよう)との激闘と少蒼を「薬人」にする南顔の決断
時を同じくして、南顔は夜の子時に合わせて危険な穢谷へと朱絨草の採集に向かっていました。
そこで彼女が目撃したのは、天邪五鬼の四番手である于庸(うよう)が道生天の弟子を惨殺する凄惨な光景。
深不可測な魔力を放つ于庸の恐怖に、南顔は息を潜めて逃亡を図るものの、運悪く察知されてしまいます。
于庸の鋭い一撃が南顔の命を奪おうとしたその瞬間、七浮の気配を追ってきた少蒼が闇から介入。
少蒼は圧倒的な剣技で于庸の猛攻を受け流し、手負いの身でありながらも見事に魔道の凶刃を退けました。
しかし、この激戦によって少蒼が隠し持っていた重い旧傷が再発し、彼はその場に崩れ落ちて昏倒します。
南顔は命の恩人である彼を自身の隠れ家へと運び、青白の道服に包まれた美しい容姿に見惚れました。
さらに、彼が患っている心疾が、自身の最愛の母親である南娆(なんじょう)の病と酷似していることに気づきます。
医者としての旺盛な探究心から、南顔は少蒼を頑丈な縄で拘束し、自身の薬人として飼育する決意を固めました。
南顔の識海に眠る秘密と「殺生造業符」を名乗る符霊(ふれい)の覚醒
目覚めた少蒼は逃亡を試みるものの、南顔が仕掛けた巧妙な結界によって自身の霊力を封じられます。
南顔は彼の体調の深刻さを大げさに語り、衣食住の面倒を見る代わりにここに留まるよう要求。
少蒼が魂河水牢での凄惨な拷問や師尊からの処罰を回想していると、部屋の片隅の籠に変な魔物を発見します。
彼が警戒して手を伸ばそうとした瞬間、南顔の額に怪しい紅光が走り、彼女の意識が急変。
憑依されたかのように冷酷な口調となった彼女は、自らを「殺生造業符」であると冷徹に宣言しました。
驚愕した少蒼が神識を彼女の識海へと侵入させると、そこには彼が血眼で探していた符霊(ふれい)が鎮座しています。
どうやら南顔は過去の偶然によって、この強大な符霊を自らの体内に吸蔵していた様子。
符霊は少蒼に対し、自分をこの精神世界から連れ出すならば、お前を新たな主人として認めると提案。
そのためには明晩の戌時に、霊力を無理やり引き剥がす奪霊陣法を執り行う必要があると告げるのでした。
修真界を揺るがす禁忌の力「七浮造業書」と少蒼を陥れた黒幕の意図
かつて神神の寂明が魔尊である森羅(しんら)を討ち取った際、天下に太平をもたらした功法が「七浮造業書」です。
この至高の功法は寂明の消滅とともに符霊へと変化し、行方が分からなくなっていました。
第1話の終盤で描かれたように、それが霊力の低い南顔の識海に潜んでいた事実は、今後の物語の核となります。
少蒼が同門殺しの罪を着せられた背景には、この未知なる力を巡る巨大な陰謀が潜んでいるはずです。
彼を捕らえた玄宰の応則唯(おうそくい)や、執拗に追う朱随(しゅずい)の動きにはどこか不自然さが漂います。
少蒼をおびき寄せるために、あえて魂河水牢から脱出させた可能性すら否定できません。
予測不能な凸凹コンビの誕生と明晩の戌時に仕掛けられる奪霊陣法の行方
第1話から圧倒的な世界観の広がりと、緻密に練られたキャラクター造形に完全に引き込まれました。
利害関係と奇妙な縁で結ばれた二人が、今後どのような化学反応を起こすのか期待が高まります。
南顔の体内に眠る符霊を手に入れるため、少蒼が企てる奪霊陣法の儀式は成功するのでしょうか。
次回の第2話では、二人の息詰まる心理戦と、道生天の追手が迫る緊迫の展開から目が離せません。
南顔の隠された過去や母親の病の謎、そして少蒼の冤罪がどう暴かれるのか注目です。
彼らの旅路がどのような光を世界にもたらすのか、しっかりと見届けていきましょう。
つづく

