仙術宗門の弟子・南顔(なんえん)は、毒薬作りの名手だが、その能力から周りに孤立していた。母親の病を治す薬を作るため、彼女は日々研究に打ち込んでいる。一方、同門殺しの濡れ衣を着せられた元帝君の嵇煬(けいよう)は、無実を証明する鍵を求めて逃亡していた。ある夜、薬草を採りに行った谷で襲われた南顔は、偶然通りかかった嵇煬に救われる。南顔は怪我で倒れた彼を介抱するが、彼が母親と同じ病を持つと知り、研究対象として側に置くことを決める。この出会いが、二人の運命を大きく動かし始める。

「四海重明~恋が光となる、その時まで~」あらすじネタバレ1話

毒使いの少女と追われる元エリート

嫌われ者の絶命毒師

まず登場するのが、ヒロインの南顔(なんえん)。彼女は仰月宗っていう仙術を修める宗門の弟子だ。でも、周りからは絶命毒師なんて呼ばれて浮いてる存在。毒で病を治すっていう、ちょっと変わった専門家なんだよね。霊力は低いみたいだけど、腕は確か。性格はちょっと孤立しがちかな。

ある日、同門の褚京(ちょきょう)の庭に侵入してきた。彼女が大事に育ててた毒草を燃やそうとしたんだ。そしたら、その毒草、熱で毒のガスを出しやがった。褚京はそれを吸い込んで自滅。完全に自業自得だろ。南顔(なんえん)は一応、彼を助けてやる。まあ、ちょっと懲らしめる意味もあったみたいだけどね。

巷を騒がすお尋ね者

場面は変わって、街の中。そこでは、ある男の噂で持ちきりだった。その男の名は、嵇煬(けいよう)。元は帝君っていう超エリートだったのに、同門を皆殺しにした罪で追われているらしい。

その頃、当の本人の嵇煬(けいよう)は、酒場で一人静かに飲んでいた。彼は濡れ衣を着せられたんだ。真犯人を見つけて自分の無実を証明するために、彼はあるものを探していた。それが、伝説の書物七浮造業書。魔を見分ける力があるとか言われてる、超レアアイテムだ。

運命の出会いとヤバい契約

穢谷での遭遇

一方、南顔は夜中に薬草を採りに穢谷っていう場所へ向かう。そこで、天邪道っていう悪そうな組織の長老、于庸(うよう)に遭遇しちまう。いきなり襲われて、マジで殺されそうになるんだ。

その絶体絶命のピンチを救ったのが、嵇煬(けいよう)だった。彼は七浮造業書の手がかりを追って、偶然そこにいたんだね。南顔は、伝説の英雄・寂明(じゃくみょう)が助けてくれたんだと勘違いする。まあ、いきなり現れたイケメンに助けられたら、そう思っちゃうかもな。

嵇煬は敵を退けたけど、もともと負っていた古傷が悪化して気絶しちまう。

囚われたヒーロー

南顔は、倒れた嵇煬を自分の住処へ連れ帰って介抱する。彼の顔を見て、なかなかのイケメンだなって思ってるのが面白い。そこで、彼女は気づくんだ。彼が、自分の亡き母親と同じ心臓の病を患っていることに。

ここから南顔の行動がすごい。彼女、嵇煬を薬人(やくじん)、つまり薬の研究対象にすることを決めるんだ。そして、いきなり彼を縄で縛り上げる!逃げられないように結界まで張って、完全に監禁状態。助けてもらった恩をこうやって返すとは、なかなかのヤバい女だ。

お探しのものは、ヒロインの中に

嵇煬は当然、こんなところに長居はできないから脱出を試みる。その時、彼は南顔の荷物の中に、魔の気配がする不思議な生き物を見つける。

その生き物に嵇煬が手を出そうとした瞬間、南顔の様子が急変する。額が赤く光り、我は殺生造業符とか言い出すんだ。完全に何かに乗っ取られてる。

嵇煬が彼女の意識の中に入ってみると、驚きの事実が判明する。彼がずっと探し回っていた七浮造業書の化身である符霊(ふれい)が、なんと南顔の体内にいたんだ。符霊(ふれい)は嵇煬に取引を持ちかける。ここから出してくれたら、お前の主になってやると。いやいや、どうやって出すんだよ!ってところで、第1話は終わり。

第1話の感想

いやー、初回から情報量が多くて最高だったね。ヒロインの南顔が、ただ守られるだけのか弱い子じゃないのがすごくいい。毒の専門家で、ちょっと変わり者で、目的のためなら男を縛って監禁しちゃうっていうぶっ飛んだ性格が面白い。これから彼女がどう嵇煬と関わっていくのか、すごく楽しみだ。

一方の嵇煬は、クールでミステリアスな訳ありヒーロー。濡れ衣を晴らすっていう王道の設定だけど、彼が探しているキーアイテムがヒロインの体内にあるっていう展開がうまい。これで二人は離れられない運命になったわけだ。この設定だけで、今後の展開にワクワクさせられる。テンポも良くて、あっという間の45分だったよ。

つづく