あらすじ

第十九話は、寧缺(ねい・けつ)と隆慶(りゅうけい)の緊迫した対峙を中心に描かれています。

宴席で、桑桑(そうそう)が酒を飲んで並外れた酒量を見せたことから、李漁(り・ぎょ)が桑桑(そうそう)と隆慶(りゅうけい)に酒比べを提案し、隆慶(りゅうけい)の displeasure を買います。その後、寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)を守るため、隆慶(りゅうけい)と激しい口論になり、意地悪な質問で隆慶(りゅうけい)を試す場面も。結果、寧缺(ねい・けつ)は周囲の賞賛を集めます。隆慶(りゅうけい)は寧缺(ねい・けつ)に桑桑(そうそう)を守りきれないと脅しますが、寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)が自分の侍女であり、決して侮辱されることはないと断言します。李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)を支持し、隆慶(りゅうけい)に立ち向かい、書院(しょいん)二層楼への昇格を目指すよう励まします。

一方、崇明(すうめい)と隆慶(りゅうけい)の会話は、二人の複雑な関係性と、将来への異なる展望を明らかにします。書院(しょいん)の試験に向けて準備を進める寧缺(ねい・けつ)は、大きなプレッシャーを感じながらも、桑桑(そうそう)の励ましと支えによって、全力を尽くす決意を固めます。

また、李漁(り・ぎょ)が李琿圓(り・こんえん)を気遣う様子や、華山岳(かざんがく)による李琿圓(り・こんえん)への厳しい訓練は、軍営の過酷な環境を映し出しています。

ネタバレ

華山岳(かざんがく)はすぐに酔いつぶれ、李漁(り・ぎょ)は人に命じて彼を運ばせた。程立雪(てい・りゅうせつ)が無礼な言葉を吐くと、李漁(り・ぎょ)は不満げな様子を見せた。隆慶(りゅうけい)が唐人の酒量の乏しさを嘲笑うと、桑桑(そうそう)は一気に五壇もの酒を飲み幹した。李漁(り・ぎょ)は隆慶(りゅうけい)と桑桑(そうそう)に酒比べを提案するが、程立雪(てい・りゅうせつ)は小さな娘と皇子を比べさせるのかと李漁(り・ぎょ)に文句を言う。李漁(り・ぎょ)は負けじと、隆慶(りゅうけい)こそ招かれざる客であり、崇明(すうめい)との別れを邪魔したのだと仮論した。

隆慶(りゅうけい)は桑桑(そうそう)を褒め称え、褒美を与えようとする。程立雪(てい・りゅうせつ)はすかさず桑桑(そうそう)を隆慶(りゅうけい)に仕えさせようと提案するが、寧缺(ねい・けつ)は即座に仮対する。隆慶(りゅうけい)は寧缺(ねい・けつ)に自分との友情を失うことになると脅すが、寧缺(ねい・けつ)は意に介さない。隆慶(りゅうけい)と寧缺(ねい・けつ)は激論を交わし、寧缺(ねい・けつ)は隆慶(りゅうけい)には桑桑(そうそう)を持つ資格などないと断言し、李漁(り・ぎょ)にもないと付け加えた。二人は一歩も譲らず、寧缺(ねい・けつ)は隆慶(りゅうけい)に「天に目があるか」「天地に元気はあるか」「靴下に穴は空いているか」といった質問を投げかける。隆慶(りゅうけい)は流れるように答えるが、「靴下に穴は空いていない」という問いには否定する。桑桑(そうそう)は即座に異議を唱え、周囲の笑いを誘う。寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)は自分の侍女だと宣言し、隆慶(りゅうけい)に諦めるよう告げる。寧缺(ねい・けつ)の堂々とした発言に、在場の者は皆拍手喝採を送った。隆慶(りゅうけい)は寧缺(ねい・けつ)に桑桑(そうそう)を守れる力はないと脅し、李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)を庇う。隆慶(りゅうけい)は寧缺(ねい・けつ)に二層楼での決闘を申し込む。寧缺(ねい・けつ)はひるむことなく、李漁(り・ぎょ)に別れを告げ、隆慶(りゅうけい)を皮肉って立ち去った。

面目を潰された隆慶(りゅうけい)は程立雪(てい・りゅうせつ)と共にその場を去る。程立雪(てい・りゅうせつ)は桑桑(そうそう)が李漁(り・ぎょ)の差し金ではないかと疑い、隆慶(りゅうけい)を辱めるために仕組まれたのではないかと考える。隆慶(りゅうけい)は程立雪(てい・りゅうせつ)に桑桑(そうそう)の素性を調べるよう命じる。李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)を屋上に呼び出し、今日の彼の行動を褒め称える。そして、書院(しょいん)での寧缺(ねい・けつ)の人気が低いことを指摘するが、寧缺(ねい・けつ)は気にしない。李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)に二層楼に登るよう促し、隆慶(りゅうけい)の陰謀を阻止するように、そして発破をかけて寧缺(ねい・けつ)を鼓舞する。

崇明(すうめい)も隆慶(りゅうけい)に二層楼に登って欲しくないため、李漁(り・ぎょ)と対策を練る。彼は兄弟の仲たがいも厭わず、王位を手に入れようとしていた。そして、李漁(り・ぎょ)に李琿圓(り・こんえん)のために全力を尽くすよう励ます。崇明(すうめい)と李漁(り・ぎょ)は、後日再会した際には、再び愛を育むことを約束する。

寧缺(ねい・けつ)は早朝、陳皮皮(ちんぴぴ)に豪華な朝食を用意し、隆慶(りゅうけい)に勝つための協力を頼む。そして、試験問題を漏らしてくれるよう頼むが、陳皮皮(ちんぴぴ)は不正行為に加担することを拒否し、そもそも隆慶(りゅうけい)には勝てないと言う。寧缺(ねい・けつ)は納得せず、陳皮皮(ちんぴぴ)を脅して試験の規則や手順を聞き出す。夫子(ふうし)が重視するのは生徒の人間性であり、寧缺(ねい・けつ)は本心に従い、物事を極限まで行えば、夫子(ふうし)の認可を得られると教えられる。陳皮皮(ちんぴぴ)自身は試験免除で二層楼に上がったのだと聞き、寧缺(ねい・けつ)はそれを心に留める。

李琿圓(り・こんえん)は李漁(り・ぎょ)に泣きつき、華山岳(かざんがく)の厳しい訓練に耐えかねて、もう軍営には行きたくないと訴える。李漁(り・ぎょ)は傷だらけの李琿圓(り・こんえん)を見て心を痛め、華山岳(かざんがく)を呼び出して問い詰める。華山岳(かざんがく)は李琿圓(り・こんえん)のひ弱な体質を鍛え上げる必要があると言い、さもなくば将来的に人望を失うと主張する。そして、李漁(り・ぎょ)に唐王との関係を良好に保つよう助言する。

寧缺(ねい・けつ)は明日が書院(しょいん)二層楼の試験だというのに、全く眠れない。自信がないのだ。桑桑(そうそう)は寧缺(ねい・けつ)に体力を温存するよう言い聞かせ、夫子(ふうし)の直弟子となり、卓爾(たくじ)の仇を討ち、将軍府の冤罪を晴らすことができると信じている。崇明(すうめい)と隆慶(りゅうけい)は別れを告げ、酒を酌み交わしながら、復国会の壊滅について語り合う。隆慶(りゅうけい)は崇明(すうめい)に李漁(り・ぎょ)のために全てを捨てるべきではないと忠告するが、崇明(すうめい)は李漁(り・ぎょ)への想いを断ち切れない。崇明(すうめい)法師は隆慶(りゅうけい)と争うつもりはなく、二人は燕国の復興を誓い合って握手を交わす。

第19話の感想

第19話は、寧缺(ねい・けつ)の強い意誌と桑桑(そうそう)への深い愛情が際立つエピソードでした。隆慶(りゅうけい)皇子との対立は、身分差や権力に屈しない寧缺(ねい・けつ)の不屈の精神を象徴しています。酒比べのシーンでは、桑桑(そうそう)の大胆な行動が見ている者を驚かせ、寧缺(ねい・けつ)への忠誠心が強く伝わってきました。隆慶(りゅうけい)の挑発にも臆することなく、堂々と仮論する寧缺(ねい・けつ)の姿は、まさに痛快です。

特に印象的なのは、寧缺(ねい・けつ)が隆慶(りゅうけい)に投げかける一連の質問です。「天に目があるか」「天地に元気はあるか」「靴下に穴は空いているか」という一見突飛な質問は、権威や常識にとらわれない寧缺(ねい・けつ)の自由な発想を表現しています。そして、最後の質問に対する隆慶(りゅうけい)の否定と桑桑(そうそう)のツッコミは、場を和ませるだけでなく、寧缺(ねい・けつ)と桑桑(そうそう)の強い絆を改めて感じさせる効果的な演出でした。

李漁(り・ぎょ)の思惑や崇明(すうめい)の野心など、複雑な人間関係も描かれており、今後の展開への期待が高まります。寧缺(ねい・けつ)と隆慶(りゅうけい)の対決は避けられない状況となり、二層楼への挑戦を控えた寧缺(ねい・けつ)のプレッシャーも伝わってきました。桑桑(そうそう)の励ましは、寧缺(ねい・けつ)にとって大きな支えとなるでしょう。陳皮皮(ちんぴぴ)とのやり取りもコミカルで、緊張感漂う物語の中で良い息抜きとなっています。

つづく