あらすじ

第二十八話は、寧缺(ねい・けつ)が顔瑟(がんしつ)大師の指導の下、符術を学ぶ過程を描いています。最初はなかなか上手くいかず挫折も味わいましたが、最終的には自らの手で最初の符を描き上げ、書院(しょいん)の師や生徒たちから認められました。

その過程で、寧缺(ねい・けつ)は魔宗(まそう)への好奇心から危険な目に遭いますが、陳皮皮(ちんぴぴ)の機転によって事なきを得ます。一方、寧缺(ねい・けつ)の才能に嫉妬心を燃やす葉紅魚(よう・こうぎょ)は、隆慶(りゅうけい)を利用して寧缺(ねい・けつ)を陥れようと画策します。

また、金祭酒(きんさいしゅ)主催の宴席では、王大学士(だいがくし)からの挑発に対し、寧缺(ねい・けつ)は持ち前の書道の腕前で巧みに切り返し、周囲の賞賛を浴びます。

桑桑(そうそう)は李漁(り・ぎょ)に寧缺(ねい・けつ)の様子を報告し、李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)の身を案じます。林零(りんれい)は夏侯(か・こう)に寧缺(ねい・けつ)が夫子(ふうし)の直弟子となったことを伝え、夏侯(か・こう)は寧缺(ねい・けつ)を厳重に監視するよう命じます。

ネタバレ

湖のほとりで、顔瑟(がんしつ)先生は寧缺(ねい・けつ)にピーナッツを剝いて与え、まるで父親のように優しく接していました。寧缺(ねい・けつ)は勇気を出し、護符を授けてほしいと頼みますが、顔瑟(がんしつ)は微笑みながら首を振り、自分で描くように促します。そして、水符の奥義を丁寧に教え始めます。寧缺(ねい・けつ)は真剣に聞き入り、熱心に学びました。

しかし、修行は順調には進みません。力に溺れた寧缺(ねい・けつ)は、うっかり「魔宗(まそう)」という禁句を口にしてしまい、陳皮皮(ちんぴぴ)は慌てて彼を止め、危険な存在に関わるなと警告します。しかし、寧缺(ねい・けつ)の好奇心は掻き立てられ、魔宗(まそう)の真実を確かめたいという思いを募らせます。陳皮皮(ちんぴぴ)は仕方なく、「天下溪神指」で寧缺(ねい・けつ)を製圧しますが、寧缺(ねい・けつ)はこの技を学ぶ決意をさらに固めます。

雨の夜、桑桑(そうそう)の製止を振り切り、寧缺(ねい・けつ)は一人で雨の音に耳を澄ませ、天地の気を感受します。そしてついに、人生で初めて自分の符を描くことに成功します。桑桑(そうそう)は喜び、書院(しょいん)の師兄師姐たちも寧缺(ねい・けつ)の成長を喜びます。陳皮皮(ちんぴぴ)は得意げに君陌(くんはく)に自分の手柄を自慢し、君陌(くんはく)は謙虚に皆の努力のおかげだと答えます。夫子(ふうし)はこの知らせを聞き、顔瑟(がんしつ)の指導を褒め称え、顔瑟(がんしつ)は寧缺(ねい・けつ)の成功に感涙します。李青山(り・せいさん)もすぐに祝いに駆けつけます。

一方、葉紅魚(よう・こうぎょ)は寧缺(ねい・けつ)が神符を描き、天書日字巻に名を連ねたことを知り、激しい怒りを覚えます。彼女は裁決司(さいけつし)に戻り、掌教(しょうきょう)に隆慶(りゅうけい)を使って寧缺(ねい・けつ)を倒すよう提案します。大神官(だいしんかん)は、寧缺(ねい・けつ)を利用して各勢力の対立を激化させようと企みます。隆慶(りゅうけい)は葉紅魚(よう・こうぎょ)の突然の訪問に疑念を抱き、二人は激しい言い争いを繰り広げます。

同じ頃、金祭酒(きんさいしゅ)は必勝居で都の著名人たちを招いて宴を催していました。その中には王大学士(だいがくし)もいました。王大学士(だいがくし)は、金祭酒(きんさいしゅ)が所蔵する寧缺(ねい・けつ)の字帖が偽物であることを嘲笑い、自分が本物の「鶏湯帖」を持っていると自慢します。面目を取り戻すため、金祭酒(きんさいしゅ)は急いで寧缺(ねい・けつ)を呼び寄せます。寧缺(ねい・けつ)は人々に囲まれ質問攻めにされますが、機転を利かせて対応し、最後に素晴らしい作品を書き上げます。王大学士(だいがくし)は興奮のあまり気を失ってしまいます。寧缺(ねい・けつ)はその隙に逃げ出します。

一方、桑桑(そうそう)は公主府で李漁(り・ぎょ)に寧缺(ねい・けつ)が符を描いた時の様子を話しますが、李漁(り・ぎょ)は寧缺(ねい・けつ)の交友関係や行動に興味を示します。彼女は、寧缺(ねい・けつ)が宴に出席すれば金銭的な損失を被ると予感します。林零(りんれい)は夏侯(か・こう)に、寧缺(ねい・けつ)が夫子(ふうし)の直弟子になったため、排除するのがさらに難しくなったと報告します。夏侯(か・こう)は様子を見ることにします。

第28話の感想

第28話は、寧缺(ねい・けつ)の成長と彼を取り巻く人間模様が巧みに描かれた、見応えのあるエピソードでした。修行の厳しさ、師弟愛の温かさ、そして権力争いの陰謀など、様々な要素が絶妙なバランスで展開され、最後まで目が離せませんでした。

特に印象的だったのは、寧缺(ねい・けつ)が初めて符を描けたシーンです。雨の中で静かに天地の気を感受する姿は、彼の真摯な努力と才能を感じさせ、胸を打たれました。桑桑(そうそう)や書院(しょいん)の仲間たちの喜びも、彼の成長をより一層際立たせていました。陳皮皮(ちんぴぴ)の得意げな様子や君陌(くんはく)の謙虚さも、それぞれのキャラクターの魅力を引き出しており、微笑ましい場面でした。

一方、葉紅魚(よう・こうぎょ)や大神官(だいしんかん)の闇躍は、物語に緊張感を与えています。寧缺(ねい・けつ)の才能に嫉妬する葉紅魚(よう・こうぎょ)、そして彼を利用しようとする大神官(だいしんかん)の思惑が、今後の展開にどう影響していくのか、非常に気になるところです。隆慶(りゅうけい)との対立も深まりそうで、今後の二人の関係からも目が離せません。

つづく