あらすじ

第九話は、柳眠棠(りゅうみんとう)と崔行舟(さいこうしゅう)の心の動き、そして子瑜(しゆ)を巡る葛藤を中心に展開します。

柳眠棠(りゅうみんとう)と崔行舟(さいこうしゅう)は互いに心を開き、将来の幸せな生活を夢見て語り合います。しかし、崔行舟(さいこうしゅう)の心には子瑜(しゆ)捕縛の思いが燻っていました。夜、崔行舟(さいこうしゅう)は密かに影衛(えい)を率いて子瑜(しゆ)逮捕に向かいますが、石義寛(せきぎかん)が現れ、子瑜(しゆ)は既に朝廷に帰順したと告げます。崔行舟(さいこうしゅう)が奇襲事件について子瑜(しゆ)に問いただすと、子瑜(しゆ)は「兵は詭道なり」と答え、孫芸児(うんじ)の仕業であることを仄めかします。

子瑜(しゆ)の問題が一段落した後、崔行舟(さいこうしゅう)は柳眠棠(りゅうみんとう)に真実を伝えるべきか悩みます。乳母(うば)の助言もあり、彼は当面は秘密にすることを決めます。石義寛(せきぎかん)は青州で崔行舟(さいこうしゅう)を亡き者にしようと企みますが失敗に終わり、太后の命により崔行舟(さいこうしゅう)への処置は一時見送られます。こうして、崔行舟(さいこうしゅう)は窮地を脱します。

一方、崔行舟(さいこうしゅう)は密かに柳眠棠(りゅうみんとう)に相応しい婿を探し始めます。乳母(うば)が推薦する相手には納得がいかない様子で、柳眠棠(りゅうみんとう)への複雑な想いが垣間見えます。

ネタバレ

柳眠棠(りゅうみんとう)と崔行舟(さいこうしゅう)は腹を割って話し、互いのわだかまりが解けた。夜、二人は将来の夢を語り合う。柳眠棠(りゅうみんとう)は玉焼瓷坊の経営が安定したら、番頭を雇い、夫婦で各地を旅したり、子供を授かって普通の暮らしを送りたいと夢見る。彼女がそんな空想に浸る一方、崔行舟(さいこうしゅう)は子瑜(しゆ)の捕縛を考えていた。

柳眠棠(りゅうみんとう)が寝入った後、崔行舟(さいこうしゅう)は密かに屋敷を出て、密室へ向かう。既に多くの影衛(えい)(えいえい)が変装して街に潜入しており、青州の民を騒がせることなく、子瑜(しゆ)の潜伏場所と全ての出入り口を把握していた。あとは翌日の捕縛を待つのみであった。翌日、崔行舟(さいこうしゅう)は影衛(えい)を率いて子瑜(しゆ)の屋敷を包囲する。子瑜(しゆ)はもはや逃れられない状況に追い込まれた。崔行舟(さいこうしゅう)が突入を命じたその時、石義寛(せきぎかん)が兵を率いて現れ、子瑜(しゆ)は既に朝廷に帰順しており罪人ではないと宣言し、太皇太后の懿旨(いし)を告げた。子瑜(しゆ)は既に石義寛(せきぎかん)の配下となっていたのだ。

崔行舟(さいこうしゅう)は一歩遅かったことを悟るも、一つの疑問が残っていた。先日、一時休戦を宣言したにも関わらず、なぜ子瑜(しゆ)は夜襲をかけて自分の命を狙ったのか。子瑜(しゆ)は動揺する。夜襲の件は全く知らなかったのだ。おそらく孫芸児(うんじ)(そんうんじ)の仕業だろう。子瑜(しゆ)は「兵は詭道なり」と答えるしかなかった。

崔行舟(さいこうしゅう)が兵を撤退させようとした時、背後から子瑜(しゆ)の声が聞こえた。彼は柳眠棠(りゅうみんとう)とは既に関係がないことを示唆し、崔行舟(さいこうしゅう)に彼女を大切にするよう願った。

本来ならば柳眠棠(りゅうみんとう)を解放するはずだったが、崔行舟(さいこうしゅう)は彼女に真実を告げるべきか迷っていた。嬷嬷(まま)(まま)は柳眠棠(りゅうみんとう)に同情し、彼女のためにとりなした。柳眠棠(りゅうみんとう)は過去、山賊に誘拐され三年間苦しい思いをし、その後、手筋を切られて崖から突き落とされたという辛い過去があったのだ。嬷嬷(まま)の言葉は崔行舟(さいこうしゅう)の心に響き、さらに最近、柳眠棠(りゅうみんとう)が自分の気持ちを打ち明けてくれたこともあり、彼女は秘密を明かさなかった。

石義寛(せきぎかん)は子瑜(しゆ)に青州で崔行舟(さいこうしゅう)を暗殺するように命じたが、崔行舟(さいこうしゅう)は逃亡に成功する。石義寛(せきぎかん)はすぐに太皇太后に連絡を取り指示を仰ぐが、意外にも太皇太后は崔行舟(さいこうしゅう)をしばらく泳がせておくよう命じた。これにより、崔行舟(さいこうしゅう)は少しの時間を得ることができた。

この間、崔行舟(さいこうしゅう)は密かに柳眠棠(りゅうみんとう)に相応しい夫を探し始めた。嬷嬷(まま)は幾人かの男性を推薦したが、崔行舟(さいこうしゅう)は皆気に入らず、自ら選ぼうと言い、柳眠棠(りゅうみんとう)の後半生が安泰であるように良い縁談を見つけると言い張った。

嬷嬷(まま)は密かに見合い相手たちに玉焼瓷坊で皿を買うように指示した。崔行舟(さいこうしゅう)は誰一人として気に入らない。夜、嬷嬷(まま)は柳眠棠(りゅうみんとう)を思う崔行舟(さいこうしゅう)を見て、彼女を外祖父母の家に送ることを提案する。昔から実家は頼りになるものだ。崔行舟(さいこうしゅう)は何も言わずに黙っていた。

第9話の感想

第9話では、崔行舟(さいこうしゅう)と柳眠棠(りゅうみんとう)の関係に大きな変化が見られました。二人の間のわだかまりが解け、将来を語り合うなど、心を通わせる場面は微笑ましく、二人の幸せを願わずにはいられませんでした。しかし、そんな穏やかな時間も束の間、子瑜(しゆ)捕縛の展開は緊迫感に溢れていました。石義寛(せきぎかん)の登場により事態は急変し、崔行舟(さいこうしゅう)の計画は失敗に終わります。子瑜(しゆ)の裏切り、そして孫芸児(うんじ)の暗躍など、複雑に絡み合う陰謀にハラハラさせられました。

特に印象的だったのは、崔行舟(さいこうしゅう)の柳眠棠(りゅうみんとう)への想いでした。真実を告げるべきか葛藤する姿、そして彼女のために最良の夫を探そうとする行動は、彼の深い愛情を示していると言えるでしょう。嬷嬷(まま)の言葉にも心を動かされ、最終的にどのような決断を下すのか、今後の展開が非常に気になります。

一方、子瑜(しゆ)は石義寛(せきぎかん)の配下となり、太皇太后の思惑も見え隠れするなど、物語はさらに複雑さを増しています。崔行舟(さいこうしゅう)を取り巻く状況は厳しさを増し、彼に与えられた猶予も長くは続かないでしょう。今後の崔行舟(さいこうしゅう)の行動、そして柳眠棠(りゅうみんとう)との関係がどうなっていくのか、目が離せません。

つづく