あらすじ

董家火災事件を受け、捜査チームは真相解明に奔走する。監視カメラの映像から浮かび上がった覆面の人物、そして董献(ドン・シエン)の不可解なネット通販の利用履歴。様々な手がかりを元に、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)たちは事件の真相に迫ろうとする。一方、裴溯(ペイ・スー)は駱為昭の思いがけない優しさに触れ、心境に変化が訪れる。肖翰揚(シャオ・ハンヤン)の不可解な言動は、捜査チーム内部に亀裂を生じさせる。周懐景(ジョウ・ホワイジン)は自身の出生の秘密を知り、衝撃を受ける。複雑に絡み合う人間関係と、次々と明らかになる新事実。果たして、彼らは事件の真相にたどり着けるのだろうか?

ネタバレ

裴溯(ペイ・スー)はぼんやりとした意識の中、けたたましい音で目を覚ます。見ると、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)が針金でドアをこじ開け、彼を起こしに来たのだ。なんと、わざわざ遠くの別荘まで食材を買いに行き、裴溯(ペイ・スー)のために麺を作ってくれたという。裴溯(ペイ・スー)は驚きと感謝でいっぱいに。駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)は彼を励まし、食事の後片付けまでさせてしまう。裴溯は言われた通りにし、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)の優しさに胸を打たれるのだった。

一方、董家火災の知らせを受けた肖翰揚(シャオ・ハンヤン)は現場へ急行する。董小清(ドン・シャオチン)が殺人犯だとはどうしても信じられず、怒りの矛先が周俊皓(ジョウ・ジュンハオ)の家族に向かうのではないかと心配する。陶澤(タオ・ゼ)は、個人的な感情で判断せず、客観的に真実を追求すべきだと諭す。捜査チームの一員として、市民の安心のために真相を解明することが重要なのだ。

捜査チームは監視カメラの映像を分析し、董小清(ドン・シャオチン)の家の前で2度目撃された覆面の人物に注目する。嵐喬(ラン・チアオ)は董小清の犯行動機に疑問を抱く。駱為昭は、覆面の人物は何かを探していて、それを手に入れた後に家を燃やしたのではないかと推測する。肖翰揚(シャオ・ハンヤン)は、以前董献(ドン・シエン)を調べた際に、彼が頻繁にネット通販を利用し、返品率が高いことを突き止めていた。董小清は、最後に届いた荷物がきっかけで事件を起こしたのではないかと考える。しかし、その荷物は、彼らが董家を後にした直後に配達されていたのだ。

駱為昭は肖翰揚(シャオ・ハンヤン)の推測の根拠を問いただす。肖翰揚は、誰かが捜査チームを挑発しているのだと主張し、董献は操られて殺人を犯した被害者だと考える。駱為昭は配達員の行方を尋ね、肖翰揚はすでに調査済みで、身元も偽造だったと答える。駱為昭は陶澤(タオ・ゼ)と嵐喬に配達員の捜索を指示し、変装の可能性も視野に入れるように指示する。会議が終わると、肖翰揚は意味深な視線を投げかける。

陶澤(タオ・ゼ)は駱為昭に、肖翰揚はわざと対立しているわけではないとフォローする。駱為昭は、肖翰揚の主張は論理的に矛盾しており、捜査チーム内部に問題があることを暗示しているのではないかと疑い始める。彼の特捜班への参加の真意を探ろうとする。

裴溯は壁に貼られた張部長(ジャン・ブジャン)の経歴書を見て、その豊富な経験に感嘆する。周懐景(ジョウ・ホワイジン)は取調べを受け、自分が周家の血筋ではないという鑑定結果に衝撃を受ける。裴溯は、周俊皓はゼロ度共感者ではなく、周懐景もその遺伝子を持っていないと告げる。

駱為昭は董小清について周懐景に尋ねる。周懐景は董小清を憎んでおり、彼女が死ぬのは当然だと考えている。董小清とは面識がないとしながらも、事件後に何かを思い出した様子を見せる。彼は自分の不正行為を認め、周懐幸(ジョウ・ホワイシン)を巻き込むべきではなかったと後悔する。周家の事業の闇に触れ、周俊皓が周亜厚(ジョウ・ヤホウ)を殺害したのではないかと疑う。

肖翰揚は董家の遺品を整理していた際に、肖清雅(シャオ・チンヤ)の死亡診断書と写真を見つけ、当時の新聞記事から何かを思い出し、走り出す。周懐景は、母親が産後うつだったため、生まれたばかりの周懐幸の面倒を見なければならなかったと語る。ある時、周俊皓と鄭凱鋒(ジェン・カイフォン)の会話を盗み聞きし、董家の事件について知る。

陶澤は、董献の事故の日が肖清雅の死亡日と同じであることを報告する。さらに、董献が海外投資代理契約を結んでおり、その受益者が董献の死後に利益を得る仕組みになっていることを突き止める。周懐景は契約書の署名が偽造だと主張し、鑑定を依頼する。彼は20年前の新洲開発に鄭凱鋒が関わっていたのではないかと疑う。

その直後、鄭凱鋒が逃亡したことが判明する。駱為昭はすぐに陶澤に捜査を指示し、嵐喬たちに鄭凱鋒の追跡を命じる。裴溯は鄭凱鋒と面識があるため、捜査から外れるべきだと申し出る。駱為昭は裴溯を疑っていない。董小清は死ぬ前に、董献は無実ではないと語っていた。裴溯は、以前設立された新会社の株主が光耀基金という名前だったことを思い出す。

このように、様々な情報と疑惑が複雑に絡み合い、物語はますます混沌としていく。果たして真相はどこに隠されているのか? そして、それぞれの思惑が交錯する中、事件はどのような結末を迎えるのだろうか?

『光・淵(こうえん)』第14話の感想

第14話は、まさに情報量の洪水でした。それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、真相が少しずつ見えてくる一方で、新たな謎も提示されるという、息つく暇もない展開に引き込まれました。特に、肖翰揚の不可解な言動は、捜査チーム内部に潜む闇を暗示しているようで、今後の展開に大きな影響を与えそうです。董小清の最後の言葉や、鄭凱鋒の逃亡など、散りばめられた伏線がどのように回収されるのか、非常に楽しみです。

裴溯と駱為昭の心温まるやり取りは、緊迫した物語の中で一服の清涼剤のような役割を果たしていました。事件の真相究明に向けて奔走する駱為昭の冷静な判断力と、裴溯の鋭い洞察力は、今後の捜査の鍵となるでしょう。また、周懐景の過去や、周家を取り巻く複雑な人間関係も、物語に深みを与えています。

つづく