あらすじ
3.27事件は解決したものの、登場人物たちの心には様々な葛藤が残っています。杜佳(ドゥー・ジア)は将来への不安を抱え、裴溯(ペイ・スー)は彼を支えようとします。一方、駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)は過去の事件の真相究明に動き出し、特調組のメンバーと共に捜査を進めます。過去の事件の関係者への聞き込みや、新たな情報提供者との接触を通して、事件の真相に少しずつ近づいていきます。しかし、特調組内には裏切り者がいる可能性も浮上し、捜査は困難を極めます。果たして彼らは真実にたどり着けるのでしょうか?
ネタバレ
光・淵(こうえん)第24話、緊迫の展開でしたね!魏展宏(ウェイ・ジャンホン)父子の逮捕で世間は再び零度共情者の話題で持ちきり、不安に包まれます。そんな中、啓明のサイトには新たな記事が…物語は新たな局面へ!
杜国晟(ドゥー・グオション)の自供で3.27事件は一応の決着。裴溯(ペイ・スー)は杜佳(ドゥー・ジア)の今後を案じますが、杜佳(ドゥー・ジア)は基因改造という非現実的な考えに囚われ、生きている意味を見失っていました。裴溯(ペイ・スー)は彼の心に寄り添い、時間だけが癒せる傷もあると優しく諭します。そして、杜佳に自分の車を貸し、気分転換にと外へ送り出しました。一方、残業していた嵐喬(ラン・チアオ)は、週末にも関わらずオフィスにいる肖翰揚(シャオ・ハンヤン)を怪しみます。肖翰揚(シャオ・ハンヤン)はとぼけますが、食事に誘われると態度が一変、喜んで奢ると言い出しました。陶澤(タオ・ゼ)は恋人とのデートでホラー映画を楽しみ、彼女の恐怖を優しく受け止め、二人の仲は急接近!
雪の降る深夜、杜(ドゥー)部長は霍蕭(フォ・シャオ)の墓を訪れます。そこには既に駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)の姿が。杜(ドゥー)部長は、霍蕭(フォ・シャオ)と楊先輩が学生時代から優秀だったこと、そして事件増加に伴い特調組が設立され、最年少ながら誰よりも努力家だった霍蕭が副隊長になったことなどを語ります。3.27事件を解決した霍蕭でしたが、杜国晟(ドゥー・グオション)を取り逃がしたことが心残りでした。その後、再び現れた杜国晟の指紋を手がかりに捜査を続けるも、無実の罪を着せられ、非業の死を遂げてしまったのです。病院に駆けつけた杜(ドゥー)部長を待っていたのは、霍蕭が金で買収され事件を捏造したという、信じがたい噂でした。過去の辛い記憶に、杜(ドゥー)部長は顔を曇らせます。
駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)はセーヌ川右岸事件について詳細を尋ね、情報提供者「老煤渣」への当時の信頼、そして霍蕭の死によって生まれた疑念を知ります。火災現場に残された霍蕭のメモを頼りに捜査を進めるも、霍蕭が生前に脅迫していたという偽証が…。しかし、杜国晟の指紋が見つかった飲食店のバーテンダーが「老煤渣」を証言したことで事態は一転。それでも、霍蕭のベッドの下から賄賂の金塊が見つかり、母親の病状も重かったことから、事件は霍蕭の犯行として処理されてしまったのでした。駱為昭は事件の真相に疑問を抱き、杜(ドゥー)部長は特調組内に裏切り者がいる可能性を示唆します。
駱為昭は父親に協力を求め、最初の零度計画の資料を調べようとします。その時、特調組の前に被害者遺族が現れ、誤った判決への抗議と名誉回復を求めて騒ぎ立てます。駱為昭はチームメンバーを集め、セーヌ川火災事件の再捜査を宣言。「老煤渣」が事件の鍵を握ると睨み、徹底的な調査を指示します。
肖翰揚は「老煤渣」の調査を申し出ますが、駱為昭は彼のコミュニケーション能力を問題視し、別の任務を与えます。実は、別の誰かを調査させるための巧妙な作戦でした。そこに裴溯が現れ、嵐喬(ラン・チアオ)を部屋に入れるよう仕向けます。盗聴していたと誤解された嵐喬は、チームから疎外されたくないと訴え、駱為昭は彼女に肖翰揚のサポートを命じます。
裴溯は生態園に不審な点を見つけます。杜国晟の逮捕は仕組まれたものだったのではないか?駱為昭は「独眼竜」を尋問し、A13の指示で動いていたことを突き止めます。学校へ急行した駱為昭は監視カメラの映像からある人物を見つけますが、それは学校の職員ではありませんでした。陶澤(タオ・ゼ)は小伍(シャオ・ウー)に連絡し、「老煤渣」の親族の写真を解析させます。孔衡成(コン・ハンチョン)の協力で「老煤渣」こと林涛(リン・タオ)には双子の弟、林明(リン・ミン)がいることが判明。陶澤は林明(リン・ミン)と対面し、その瓜二つの顔に驚愕します。一方、肖翰揚は精神病患者に夫を殺害された周鳳(ジョウ・フォン)という女性を見つけますが、裴溯は彼女が最初の被害者グループの一人だと気づきます。
『光・淵(こうえん)』第24話の感想
第24話は、真相究明への新たな一歩を踏み出したと同時に、登場人物たちの複雑な心情が深く描かれた回でした。杜国晟の自供により3.27事件は解決したものの、残された人々の心には深い傷跡が残っています。特に杜佳の苦悩は胸を締め付けられるものがあり、裴溯の温かい言葉が救いのように感じられました。
一方、過去の事件の真相に迫ろうとする駱為昭の執念と、それを支える仲間たちの活躍も見応えがありました。特調組内には裏切り者がいる可能性も浮上し、緊張感が高まっています。それぞれの思惑が交錯する中、真実にたどり着く道のりは険しいものになりそうです。
特に印象的だったのは、霍蕭の墓前での杜(ドゥー)部長と駱為昭の会話です。過去の事件の真相、そして霍蕭の人物像が改めて浮き彫りになり、物語に深みを与えていました。また、嵐喬の素直な感情表現や、陶澤の恋人との微笑ましいシーンなど、シリアスな展開の中にも温かみを感じられる場面が散りばめられており、バランスの取れた構成だと感じました。
つづく