あらすじ
侯吉(こうきつ)の想い人であった侍女の小沅(しょうげん)が、司馬昭(しばしょう)によって殺害される。司馬懿(しばい)は真相を問い詰めるため司馬昭を呼び出すが、そこでは夏侯徽(かこうき)の死の真相も明らかになる。父子の対立、そして兄・司馬師(しばし)の苦悩が交錯する中、司馬昭は自らの行動が父の指示であったかのような策略を巡らせ、司馬家の闇はさらに深まっていく。
ネタバレ
侯吉(こうきつ)の淡い恋心と、まさかの勘違い劇!
まずは、私たちの癒しキャラ(?)、侯吉(こうきつ)さんから。なんと、あの侯吉さんが司馬懿(しばい)様に「結婚したいんです!」って相談するんですよ!お相手は誰かって?もじもじしながら白状したその名は…小沅(しょうげん)ちゃん!
そう、昔、鄴城で司馬懿(しばい)様の命令で小沅(しょうげん)ちゃんをこっそり見張ってた侯吉さん。いつの間にか彼女に本気で惚れちゃってたんですねぇ。健気だなぁ、侯吉さん…。
で、親心(?)を出した司馬懿様が、侯吉さんのために小沅ちゃんに「結婚とか考えてる?」って探りを入れるわけです。そしたらですよ!小沅ちゃん、何を勘違いしたのか「えっ、司馬懿様が私に気があるの!?きゃっ!でも、側室はいやですわ!ちゃんと正妻として迎えてくださるなら…!」なんて言い出す始末!
司馬懿様もこれには苦笑い。「いやいや、侯吉のためなんだけど…」って慌てて説明すると、小沅ちゃんは顔を真っ赤にして「か、考えさせてください!」って逃げるように去っていっちゃいました。いやー、このシーンは思わず笑っちゃいましたけど、この後あんなことになるなんて…。
悲劇の夜…小沅の命を奪ったのは…
その夜のことです。侯吉さんが薪置き場で大量の血痕を見つけちゃうんです。嫌な予感がしますよね…。血痕を辿っていくと、厨房で…血まみれの小沅ちゃんが…!
侯吉さんが必死に呼びかけると、虫の息の小沅ちゃんが振り絞るように言ったんです。「私を殺したのは…司馬昭(しばしょう)様…」そして、「侯吉さん…あなたと…結婚したかった…」と。そう言い残して、小沅ちゃんは力尽きてしまいました…。うっ…悲しすぎる…。侯吉さんの悲痛な叫びが、今も耳に残っています…。
父の怒り、そして兄弟の絆の行方
小沅ちゃんの死を知った司馬懿様、そりゃもう激怒ですよ!「司馬昭(しばしょう)め!絶対に許さん!殺してやる!」って。その後、廊下で司馬昭と鉢合わせするんですが、父と子は何も言えません…。さらに司馬懿様は、長男の司馬師(しばし)が亡き妻・夏侯徽(かこうき)の肖像画を悲しげに見つめているのを見て、胸が張り裂けそうになるんです。家族の絆が、どんどん壊れていくようで、見ていて本当に辛い…。
翌日、司馬懿様は司馬昭を食事に呼び出します。…そう、あれですよ、鴻門の会!ピリピリした空気の中、司馬懿様は「お前が生まれた時、母上(張春華(ちょうしゅんか)は難産で死にかけた。だからこそ、お前を特別に可愛がってきたのに…」と語り始めます。
司馬昭も、小沅ちゃん殺しがバレたことを悟って、「全ては司馬家のためです!私心なんてありません!」と必死に弁解。でもね、父は息子の野心を見抜いていました。司馬懿様が合図すると、部屋の扉がピシャリ!司馬昭は、いつも自分を可愛がってくれた父が、本気で自分を殺そうとしていることに愕然とします。
そして、司馬懿様は核心を突くんです。「夏侯徽(かこうき)も…お前が殺したのか?」と。
観念した司馬昭は、小沅ちゃんが夏侯徽の死の真相を知っていたから口封じに殺したと白状。でも、「これも全て司馬家のためだ!」とあくまで自分の正当性を主張するんです。こ、この男…どこまで性根が腐ってるんだ…!
衝撃のクライマックス!父の命令か、弟の策略か…
しばしの沈黙の後、司馬懿様は杯を床に叩きつけて合図!「者ども、であえー!」…のはずが、部屋に入ってきたのは、なんと長男の司馬師(しばし)ただ一人!えええ!?どういうこと!?
なんと、司馬師が「弟を殺させたくない」って、衛兵を追い返しちゃってたんです!兄心、ですかね…。
追い詰められた司馬昭、今度は兄の司馬師に泣きついて「兄上!夏侯徽を殺したのは僕なんです!」と自白。司馬師は、愛する弟であり、最愛の妻を殺した犯人でもある司馬昭を前に、剣を握りしめて激しく葛藤します。そりゃそうですよね…斬れるわけない…でも許せない…!
兄がためらっているのを見た司馬昭、ここでとんでもない爆弾を投下!司馬師にそっと耳打ちするんです。「兄上…僕がやったことは…全部、父上の指示なんだ…」
えええええええええええええ!?
司馬師は信じられないという顔で父・司馬懿様を見つめます。場が凍り付く中、今度は司馬昭、兄の剣を奪い取って「さあ、兄上!僕を殺して夏侯徽の仇を討ってください!」と迫るんです!もう、何が何だか!
結局、司馬師は弟を斬ることができませんでした…。剣を収めると、司馬昭は…冷たい、本当に冷たい笑みを浮かべて父・司馬懿様を一瞥。そして、泣いているのか笑っているのか分からない、不気味な表情で部屋を出ていくのでした…。
いやもう、最後の司馬昭の顔!あれは完全に闇堕ちしてますよ!そして、司馬懿様の絶望と、司馬師の苦悩…。一体この家族はどうなっちゃうんでしょうか!?次回が気になりすぎて眠れません!
つづく