あらすじ

今回の第55話では、呉の周瑜(しゅうゆ)が趙雲(ちょううん)と劉備(りゅうび)を陥れるための策略を巡らせます。しかし、趙雲はその機転と勇気で周瑜の企みをことごとく見破り、逆に周瑜を牽制することに成功します。一方、江東で孫尚香と結婚した劉備は、日々の楽しみに溺れてしまい、かつての大志を忘れかけているかのような姿を見せ、趙雲を深く憂慮させるのでした。

ネタバレ

前回、劉備(りゅうび)と孫尚香の結婚でちょっと一息ついたかと思いきや、やっぱり一筋縄ではいかないのがこのドラマの面白いところ!第55話、さっそく見ていこうぜ!

孫権(そんけん)も認める趙雲(ちょううん)の実力、でも周瑜(しゅうゆ)は…?

呉の国主・孫権(そんけん)と軍師・周瑜(しゅうゆ)が、趙雲(ちょううん)の兵の訓練を見学しているシーンからスタート。孫権は「趙雲殿は武勇だけじゃなく、兵の訓練もすごいな!まさに将帥の才だ!」なんて大絶賛。そりゃそうだ、我らが趙雲だもの!

でもね、隣にいる周瑜の顔は曇り空。「ええ、将帥の才であればあるほど、将来我々の強大な敵になる可能性も…」だってさ。うーん、さすが周瑜、冷静というか、常に先の先を読んでるというか…ちょっとイヤな予感もするよね。

周瑜の甘い罠?「都に潜む間者を捕らえてくれ!」

案の定、周瑜が趙雲に接触してきたよ。「趙雲殿、実は南徐の都に曹操(そうそう)軍の間者が潜んでいて、しかも一部の重臣まで関わっているようなんだ。城内の兵は彼らの息がかかっている者も多くて、迂闊に動けない。どうか荊州の兵を率いて、間者逮捕に協力してほしい」だって。

しかも、「夜中に山道を通って、こっそり入城してくれ」なんて、なんだか怪しいお願い。趙雲だって伊達に修羅場をくぐってきてないからね、ピンときたはず。「ふむ、周瑜殿、何か裏がありそうですな?」とは言わないけど、趙雲はこう提案するんだ。

「わかりました。では、柳慎(りゅうしん)に兵500を預けて、魯粛(ろしゅく)殿と協力して間者を捕らえさせましょう。私自身は、大都督(だいととく)とご一緒に、江北の軍情視察に参ります!」

おっと、これは周瑜の思惑とは違う展開?趙雲、一枚上手だね!周瑜としては、趙雲を城内におびき寄せて何か企んでいたのかもしれないけど、趙雲はそれを回避しつつ、周瑜の監視もできるってわけだ。

江北での一触即発!趙雲、少数の兵で曹操(そうそう)軍を翻弄!

その夜、周瑜と趙雲は約束通り江北へ。月明かりの下で酒を酌み交わしていると…出たー!夏侯惇率いる曹操軍にガッツリ包囲されちゃった!夏侯惇といえば、以前趙雲にコテンパンにやられた経験があるから、なかなか手出しできないみたい。

ここで趙雲がまたカッコいいんだ!「おい、そこの護衛の兵たちも、弓や弩を置いて一緒に飲もうじゃないか!」だって。余裕綽々!しびれるぅ!

夏侯惇は「ええい、何を企んでいるか知らんが、先手必勝だ!」と攻撃開始!でも趙雲は慌てない。「いいか、兵の数や土地の広さは関係ない。陣形さえ乱れなければ、一人で十人を相手にできる力を発揮できると教えたはずだ!」兵士たちを鼓舞し、たった18人で曹操軍の数百人を撃退!しかも負傷者なしって、どんだけすごいの!?

曹操軍が逆ギレして矢の雨を降らせようとした瞬間、今度は周瑜が動く!合図とともに、対岸から呉の兵士たちが火矢で曹操軍を威嚇!夏侯惇も「こりゃ分が悪い」と悟って、「今日はここまで!明日、昼間に再戦だ!」と捨て台詞を残して退却。ふぅ、なんとか切り抜けたね!

周瑜の陰謀を暴く趙雲!「劉備(りゅうび)様には指一本触れさせません!」

戦いの後、趙雲は周瑜と和解しようとするんだけど、周瑜は「劉備だけは絶対に許さん!」とガンとして受け付けない。やれやれ、頑固だなぁ。

でも、趙雲はここで切り札を出す!「周瑜殿、あなたが山谷に仕掛けた者たちは、とっくに柳慎(りゅうしん)が捕らえていますよ。その者たちは、曹操軍を装って荊州兵を殺害しようとした陰謀を全て白状しました。この件を呉国太様や孫権様に報告しない代わりに、二度と我が主君・劉備様に手を出さないと約束していただけますかな?」

うわー!周瑜の企み、全部バレてた!しかも証拠まで握られてる!周瑜も苦笑いするしかない。「趙雲殿、あなたがいる限り、そして劉備殿が大きな過ちを犯さない限り、もはや私が彼を害することはできないでしょうな…」だって。趙雲、見事な逆転劇!

一方その頃、劉備は…?「この人間楽園で楽しもうじゃないか!」

場面は変わって、劉備と孫尚香。結婚してもう1年近く経つらしいんだけど、劉備様、毎日酒盛りして楽しそうで…荊州に帰る気配が全くない!おいおい、大丈夫か!?

趙雲が「殿、そろそろ大業のことを…」と心配して声をかけるんだけど、劉備は「荊州には軍師(孔明のことね)がいるから大丈夫!それに、呉の皆さんがこんなによくしてくれるんだから、楽しまないと損だろう?呉と仲良くすれば、曹操に対抗するのにも有利だしね!趙雲、お前も苦労してきたんだから、この人間楽園でゆっくり楽しめ!」だって…。

えええええ!?あの志高かった劉備様が、すっかり骨抜きに!?趙雲の心配そうな顔が目に浮かぶよ…。これはちょっと、いや、かなりマズい展開じゃないの!?

というわけで、周瑜の策略を退けた趙雲だったけど、今度は主君・劉備の変貌ぶりに頭を悩ませることになりそうだね。一体どうなっちゃうの!?次回も見逃せないぞ!

つづく