あらすじ

劉備(りゅうび)を荊州に帰還させるため、趙雲(ちょううん)は馬玉柔(ば ぎょくじゅう)の錦袋の策を用いる。曹操(そうそう)軍接近の報に劉備は荊州へ戻るが、追撃してきた周瑜(しゅうゆ)は再び諸葛亮(しょかつりょう)の策に敗れる。屈辱を晴らそうと周瑜は西川攻略を口実に荊州を攻めるが、これも諸葛亮に見抜かれ大敗。心身ともに限界を迎えた周瑜は「既生瑜、何生亮」と叫び絶命する。諸葛亮は弔問と人材発掘のため東呉へ。一方、曹操のもとに現れた高則(こうそく)は、馬超(ばちょう)による韓遂殺害が自身の離間の計であると明かし、倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣の奪還を条件に曹操への再仕官を願い出る。曹操はまず龐統暗殺を命じる。劉備は黄忠、魏延、龐統と共に西川へ出兵する。

ネタバレ

前回、劉備(りゅうび)がなかなか荊州に帰ろうとしないんで、趙雲(ちょううん)もどうしたものかと頭を抱えてたんだ。そしたら、ふと思い出したのが、前に馬玉柔(ば ぎょくじゅう)からもらった3つの錦袋!急いで黄色い錦袋を開けてみると…そこには起死回生の一手が!

趙雲は劉備のもとに駆けつけて、「緊急軍事情報です!曹操(そうそう)が30万の大軍で荊州に攻め込んできます!」と報告。これにはさすがの劉備も顔色を変えて、荊州に戻ることを決意するんだ。

もちろん、周瑜(しゅうゆ)が黙って見送るわけないよね。すぐに兵を率いて追撃するんだけど、またもや諸葛亮(しょかつりょう)にしてやられるんだな、これが!孔明の策にハマって、周瑜は悔しさのあまり血を吐いて撤退を命じる始末。うーん、周瑜、孔明には勝てない運命なのか…。

孔明に負けっぱなしで、周瑜のプライドはズタズタ。孫権(そんけん)に「劉備が西川を取るのを手伝うフリをして、荊州に兵を進めましょう。城門が開いた隙に攻め込みますぜ!」なんて献策するんだけど、孔明にはお見通しなんだよね。とっくに対策を練って、周瑜が来るのを待ち構えてるんだ。

関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)を城外に伏兵として配置。周瑜は趙雲を騙して城門を開けさせようとするけど、もちろん失敗。力攻めしようとしたところに、関羽と張飛の軍勢が襲いかかってきて、周瑜はまたもやボロボロになって逃げ帰る羽目に。

度重なる敗北と心労で、周瑜の体は限界だったんだね…。魯粛(ろしゅく)に遺書を託し、「なぜこの世に周瑜と諸葛亮の両方を生んだのだ!(既生瑜,何生亮!)」と叫びながら、無念の最期を遂げるんだ…。いやぁ、このシーンは泣けるぜ…。

東呉の大都督(だいととく)が戦死じゃなくて、孔明に怒り殺されたなんて、劉備もビックリ。「こりゃ、東呉の民は俺たちを恨むだろうなぁ…どうすりゃいいんだ…」と頭を抱える劉備に、孔明は「私が弔問に行ってまいります。ついでに、殿のために賢臣を探してまいりましょう」とサラリと言うんだから、さすが孔明、肝が据わってる!

一方、曹操のもとには、「馬超(ばちょう)が韓遂を殺した」っていう驚きの情報が。馬超と韓遂って親子みたいに仲が良かったはずなのに、曹操も信じられない様子。そんな時、なんと高則(こうそく)が曹操の前に現れるんだ!倚天(いてん)剣を盗んだ張本人が、よくもまあノコノコと…って思うよね。

でも高則は、「馬超が韓遂を殺したのは、私の離間の計ですぜ」とドヤ顔。曹操は「へえ、それが本当だとしても、韓遂の首一つで、俺の宝剣を盗んだ罪が許されると思うなよ?」と返すんだけど、高則は「改めて曹操様にお仕えしたい。2ヶ月以内に、倚天(いてん)剣と青釭(せいこう)剣、両方取り返してご覧にいれます」と大胆な約束をするんだ。曹操は条件として、「まず龐統を殺せ」と命じる。うわー、またきな臭いことになってきたぞ!

そして劉備は、黄忠、魏延を率いて西川へ出発。龐統も軍師として同行し、孔明たちは荊州の守りにつくことになったんだ。

いやー、周瑜の退場は寂しいけど、高則の再登場で、また新たな波乱が起きそうな予感!次回も目が離せないね!

つづく