あらすじ

孫権(そんけん)は、母危篤と偽って孫尚香と阿斗を東呉へ連れ帰らせ、阿斗を人質に荊州を取り返そうと画策する。趙雲(ちょううん)と張飛(ちょうひ)の活躍で阿斗は奪還されるが、孫尚香は一人東呉へ。一方、龐統は落鳳坡で張任の待ち伏せに遭い、劉備(りゅうび)と間違えられて矢に射抜かれ命を落とす。諸葛亮(しょかつりょう)は劉備救援のため西川へ。道中、趙雲は馬超(ばちょう)に兵糧を奪われ一騎打ちとなるが、公孫宝月(ほうげつ)が誤って馬超を射てしまう。公孫宝月は龐統の仇討ちを誓い、諸葛亮は彼女に趙雲の愛馬・夜照玉を張任に贈るよう命じるのだった。

ネタバレ

孫権(そんけん)の逆襲?阿斗を人質に荊州奪還作戦!

前回、周瑜(しゅうゆ)を失って意気消沈の孫権(そんけん)さん。毎日ヤケ酒あおってため息ばっかり。そりゃあね、奥さん(孫尚香)取られて、おまけに荊州も劉備(りゅうび)にまんまと居座られちゃって、踏んだり蹴ったりだもんね。

そんな孫権を見かねた軍師が一計を案じるわけ。「殿、こうなったら奥の手ですぜ!郡主(孫尚香)に『お母様が危篤です!』って嘘の手紙送って、ついでに阿斗様も一緒に連れて帰ってもらいましょうや。阿斗様さえこっちにいれば、劉備(りゅうび)だって荊州と交換せざるを得ませんぜ、へっへっへ」ってな具合。うーん、なかなかの悪だくみ!

趙雲(ちょううん)、阿斗奪還へ走る!張飛(ちょうひ)も参戦!

まんまと騙された孫尚香、お母さんのことが心配でたまらない!諸葛亮(しょかつりょう)に相談しようとするんだけど、使者の周善に「そんな暇ありませんぜ、奥様!」って急かされて、阿斗を抱いてホイホイ船に乗っちゃうんだな、これが。

「待てーっ!」って、知らせを聞いた趙雲(ちょううん)が猛スピードで岸辺に駆けつけるんだけど、周善は「構うな、船を飛ばせ!」って非情な命令。趙雲、近くにあった漁船を奪って(おいおい、漁師さん災難だな)、追いかけるんだけど、周善のやつ、弓矢隊に「射かけろ!」だって!ひどい!

でも我らが趙雲、船板一枚でヒラリと敵船に飛び移るんだから、さすがの一言!孫尚香は「アンタ、うちの旦那の一武将のくせに、家のことに口出しするなんて、いい気になってんじゃないの!?」ってカンカン。いやいや、奥さん、趙雲は劉備の大事な跡継ぎを守ろうとしてるだけだって!

押し問答してるうちに、今度は張飛(ちょうひ)が船で駆けつけて合流!趙雲と張飛の最強タッグで、なんとか阿斗を取り戻すことに成功!孫尚香は一人寂しく東呉へ帰っていくのでした…。うーん、夫婦の絆はどうなっちゃうのやら。

悲劇!鳳雛、落鳳坡に散る…

一方その頃、龐統(ほうとう)こと龐士元は、軍を率いて落鳳坡(らくほうは)っていう場所へ。自分の道号が「鳳雛(ほうすう)」だから、「落鳳坡」って地名に「なんかヤバくね?」って第六感が働いて、軍を後退させようとするんだけど…時すでに遅し!

なんと、高則(こうそく)にそそのかされた敵将・張任(ちょうじん)が待ち伏せしてたんだ!しかも、龐統を劉備と勘違いして、矢を放つ!その矢が、見事に龐統の胸を貫いちゃうんだな…。「ええーっ!?」って感じだよね。軍師としてこれからって時に、こんなあっけない最期なんて…。孔明先生、ショックだろうなあ。

知らせを受けた諸葛亮(しょかつりょう)、荊州の守りを関羽(かんう)に任せて、劉備を救うために他の将軍たちと西川へ向かうことを決意するんだ。

新たなライバル?趙雲 VS 馬超(ばちょう)!

趙雲が西川へ向かってるって情報をキャッチしたのが、あの錦馬超(ばちょう)!「趙子龍(ちょうしりゅう)ねえ…いっちょ、どっちが強いか試してみっか!」って感じで、やる気マンマン。

まずは趙雲の兵糧を奪って、「返してほしけりゃ、森で一騎打ちだ!」って果たし状を叩きつける。兵糧がないと進軍できないから、趙雲も行くしかないよね。

森の中での一騎打ちは、お互い武器も似てるし、実力も伯仲!まさに互角の戦いで、どっちが勝つか全然わかんない!手に汗握る展開だぜ!

えっ、なんで!?公孫宝月(ほうげつ)のまさかの一撃!

そこへ、趙雲を追いかけてきた公孫宝月(ほうげつ)が登場。趙雲が誰かと戦ってるのを見て、相手が誰かも確認せずに、いきなり矢を放っちゃうんだ!で、その矢が、なんと馬超(ばちょう)の胸に命中!「えええーっ!?」って、宝月ちゃん、何してくれてんの!?

慌てて駆け寄ったら、相手が馬超だって気づいてビックリ。宝月ちゃん、馬超に薬を届けながら、「なんで趙雲と一騎打ちしたり、奪った兵糧を返したりするの?意味わかんないんだけど!」って問い詰める。

馬超の答えがまた、なんか切ないんだよね。「いや、ただ趙子龍(ちょうしりゅう)がどんな奴か見てみたかっただけさ。俺の妹(馬雲騄のことかな?)が夢中になって、俺の好きな人(公孫宝月(ほうげつ)のことだね!)まで心惹かれる男が、一体どんなもんなのかってな」だって。うーん、馬超も複雑な男心ってやつだねえ。

宝月の決意!諸葛亮の秘策とは?

公孫宝月、諸葛亮に「張任、マジ許せない!私と趙雲がまだいい感じになってないのに、私の恋愛軍師だった龐統先生を殺すなんて!絶対、仇は討つ!」って息巻いてる。うんうん、その気持ち、わかるよ!

諸葛亮は「ちょうど宝月殿にお願いしたい任務があるのです」とニヤリ。「張任は賭け事と女好きの他に、馬も大好きだと聞いています。公孫瓚(こうそんさん)殿も馬好きで有名でしたから、宝月殿も馬には詳しいでしょう?趙雲の愛馬・夜照玉(やしょうぎょく)を、張任にさりげなーく贈ってほしいのです」だって!

ええーっ!?趙雲の愛馬を敵に!?孔明先生、一体何を考えてるのー!?ってところで、今回はおしまい!いやー、今回も盛りだくさんだったね!次回も目が離せない展開になりそうだ!

つづく