あらすじ
花家は顧晏惜(こあんせき)率いる七宿司(しちしゅくし)により突然の家宅捜索を受け、家族は崩壊の危機に直面します。花芷(かし)は動揺しながらも自分の信念を守るため奮闘し、母や女眷たちを支えます。一方、顧晏惜と花芷の運命的な出会いによって、新たな物語の幕が開
皇帝に謀反を疑われた顧晏惜は、自ら顔を傷つけ仮面を被り、皇帝直属の七宿司に入ることで忠誠を示す。一方、花芷は厳格な母・林婉(りんわん)から叱責を受けつつも、家族の温かさに触れる。しかし、その平穏は突如終わりを告げる。仮面をつけた顧晏惜率いる七宿司によって花家は家宅捜索を受け、男たちは連行、女たちは屋敷を追われることに。許嫁であった沈淇(しんき)との婚約も一方的に破棄され、花家の女たちは雨の中、都落ちを余儀なくされる。絶望的な状況の中、花芷は気丈に振る舞い、一家を支えようとする。
かれます。
ネタバレ
いや~、第1話のラストも衝撃的だったけど、第2話は冒頭から息つく暇もなかったわ! まさか、あの斉如海(せい・じょかい)ってやつが、顧晏惜(こあんせき)のことを「謀反を企んでる!」なんて皇帝にチクるとはね。しかも、偽の密書まで用意する周到さ。これにはさすがの顧成燾(こせいとう)陛下もピクッときたみたいだけど…。
さて、場面は変わって花(か)家。大晦日の夜にこっそり抜け出して「烏(からす)になって帰ってきた」なんて言われちゃった花芷(かし)は、お母さんの林婉(りんわん)にこっぴどく叱られて、お説教部屋行きよ。女の嗜みである「女戒」を百遍も書き写せだなんて、現代じゃ考えられないわよね~。でも、四番目のお母さん(四夫人(よんふじん))がこっそり銅烏を渡してくれたり、四番目のお父さん(花平陽(かへいよう))が夜食と膝当てを差し入れてくれたり、花家の温かさも垣間見えてホッとしたわ。
一方、宮廷ではとんでもないことになってた! 斉如海(せい・じょかい)、なんと朝まで拷問されて、結局息絶えちゃったのよ…。陛下、実は斉如海の嘘を見抜いてたのね。顧晏惜(こあんせき)の文字は自分が直々に教えたものだから、筆跡を見れば一目瞭然だったってわけ。でも、疑いは完全に晴れたわけじゃない。他の皇子たちよりも優秀な顧晏惜(こあんせき)は、どうしても陛下の不安を煽っちゃう存在なのよ。
そこで顧晏惜が取った行動が、もう…!言葉にならないわ。自ら顔を傷つけ、斉如海がつけていた仮面を拾い上げ、「永遠に北の地を離れ、七宿司(しちしゅくし)に入り、陛下の駒となります」って宣言したのよ! あの美しい顔に傷が…そして仮面で素顔を隠すなんて、悲しすぎる決断よね。でも、そうでもしないと生き残れなかったのかもしれないわね。
そして夜が明けて、仮面をつけた顧晏惜が七宿司(しちしゅくし)を率いて、なんと花家へ家宅捜索にやって来たの! 太后の特別な計らいで、女性と子供は罪を免れたものの、屋敷の中は大混乱。使用人が七宿司の副司使である袁七(えんしち)にぶつかっただけで斬り殺されそうになるなんて、もうむちゃくちゃよ! そこを顧晏惜が刀で制止したんだけど、彼の心の中はどんな気持ちだったのかしら…。
花芷(かし)は、この大騒動の中、自分の設計図や銅器を片付けに書庫へ。そこで顧晏惜とバッタリ! 彼の顔の傷から血が設計図にポタッ…と落ちちゃって、花芷(かし)がすかさず手巾を差し出すシーンは、今後の二人の関係を暗示しているのかしら?なんて思っちゃったわ。
結局、花家の10歳以上の男たちは全員連行され、女たちは屋敷を追い出されることに。顧晏惜は、彼女たちに馬車2台と馬2頭を残してくれたんだけど、これがせめてもの情けなのか、それとも…。使用人たちは生きるために金目の物を奪い合い、三番目のお母さん(三夫人)はそろばんと手形、身売り証文をしっかり確保。二番目のお母さん(二夫人(にふじん))は息子のために長命鎖や菓子箱を探し、四番目のお母さんは夫が作ってくれた凧を撫でて涙…。そして、一番上のお母さん(大夫人)はショックで部屋に閉じこもっちゃった。
花芷は再び書庫へ向かい、おじい様(花屹正(かきつせい))の書物の原稿を手に取り、侍女たちに散らかった本を片付けさせるの。本当にしっかりしてるわよね、この状況で。
大夫人は夫がもうダメだと思い込んで、首を吊ろうとするんだけど、なんと縄の結び方すらまともにできない始末…。そこへ花芷が喝!「自分のために生きなきゃダメ!いつまでも誰かに頼ってちゃダメ!」って。二番目のお母さんも「子供たちのことを考えなきゃ」って説得して、なんとか思いとどまらせたわ。
そして、ついに花家の女たちは都を追われることに。1台の馬車には書物を、もう1台にはまだ結婚していない娘たちを乗せて、林婉(りんわん)をはじめとする他の女たちは徒歩で都を出るの。周りの民衆からは笑いものにされるけど、林婉(りんわん)は少しも怯まず、胸を張って歩く姿は立派だったわ。
その頃、花芷の許嫁だった沈淇(しんき)は、花家が大変なことになっているなんて露知らず、結納の品を数えてウキウキしてたの。お父さんの沈中行(しん・ちゅうこう)が朝廷から帰ってきて、婚約の証である定貼を火鉢に投げ捨て、「今後、花家のことは一言も口にするな!花芷との婚約を漏らした者は打ち殺す!」って厳命。沈淇(しんき)、あまりにも可哀想すぎる…。
都の外れの屋敷に着く前に雨が降り出しちゃったけど、林婉たちは卑屈になることなく、人々の視線の中を堂々と進んでいくの。その群衆の中に沈淇(しんき)がいたんだけど、花芷に声をかけることはできなかったわ…。切ないわねぇ。
皇太后から与えられた城外の屋敷「紫篁居(しこうきょ)」は、おばあ様が若い頃によく避暑に来ていた場所らしいんだけど、長年誰も住んでいなかったから、蜘蛛の巣だらけ。これからの生活、どうなっちゃうのかしら…。夫人たちの不安そうな顔が印象的だったわ。
つづく