あらすじ
花家の女性たちは、急変した生活に適応しようと奮闘する中で、家族内の不和や新たな危機に直面。一方、顧晏惜(こあんせき)は朝廷の冷酷な現実と向き合いながら、自身や家族の未来に思いを巡らせる。そして、花芷(かし)は父の教えを胸に秘め、これからの厳しい道の
花家が没落し、過酷な新生活が始まる。三夫人・夏金娥(かきんが)は現実を受け入れられずにいるが、花芷は率先して困難に立ち向かう。老夫人・林婉(りんわん)は将来を案じ、夏金娥に婿探しを検討させる。一方、沈淇(しんき)は花家を心配するが、父親に理解されない。花家では花霊(かれい)の入浴騒動や七宿司(しちしゅくし)の監視、そして鐘叔(しょう しゅく)の合流といった出来事が続く。宮廷では、顧晏惜(こあんせき)が皇帝・顧成焘(こ・せいとう)の非情な一面を目の当たりにし、憲王・顧晏恭(こあんきょう)から忠告を受ける。顧晏惜は心を病んだ妹・芍薬(しゃくやく)の元を訪れ、父・凌王との確執も明らかになる。花家では秦姨娘(しんいじょう)の行動により一酸化炭素中毒の危機が迫るが、花芷の機転と鐘叔の助けで事なきを得る。花芷は祖父の言葉を胸に刻み、翌朝、沈淇たちが花家を見舞いに訪れる。
りに備える覚悟を固める。ネタバレ
前回、お家が取り潰されて、今回はその後の過酷な生活がスタートです。第3話も、息つく暇もないジェットコースターのような展開でしたよ！
まずね、三夫人の夏金娥(かきんが)さん。まだ奥様の気分が抜けきらないのか、使用人にあれこれ指図してるんだけど、花芷(かし)がサッと自分の侍女たちに指示して、自分も率先して掃除を始めるあたり、さすが！って感じ。こういう時、口だけじゃなくて行動で示す人がいると、周りもついていくってもんですよね。
そんな中、おばあ様である林婉(りんわん)さんが夏金娥(かきんが)に、持ってきた家財道具の整理を頼むんだけど、夏金娥は「まだ家来を買い足しましょうよ、うちは名家だったんだから」なんて言っちゃう。おばあ様は「今は昔とは違うのよ。みんなで力を合わせないと。それに、それぞれの実家に迷惑をかけちゃダメ」と釘を刺します。そして、こっそり夏金娥に「もし本当にどうしようもなくなったら、信頼できる男性を見つけて、婿養子にでもして、この女子供たちを守ってもらわないと…」なんて、切実な相談をするんです。いやー、おばあ様も必死ですよね。
一方、沈家では、沈淇(しんき)がお父さんに花家のことを聞こうとするんだけど、話を遮られちゃう。弟の沈煥(しんかん)は、お調子者で何もしなくてもお父さんに可愛がられてるのに、沈淇(しんき)がお金を貸してほしいって言っても「お前は家で何不自由なく暮らしてるだろ。弟みたいに外で苦労もしてないくせに」って断られちゃう。うーん、この兄弟格差、見ていて切ない…。
花家では、寝る場所もなくて、花芷(かし)が炭火の周りに藁を敷いて、みんなが休めるようにするんだけど、三女の花霊(かれい)が「こんな汚いところで寝られない！お風呂に入りたい！」って言い出して、案の定、水に落ちちゃうっていうね…。もう、この状況でワガママ言ってる場合じゃないでしょ！ってツッコミたくなりました(笑)。
そして、宮廷では、顧晏惜(こあんせき)が慶帝・顧成焘に花家没収の報告。皇帝は「わしは天子だ。わしがやることは、間違っていようが正しかろうが、全て世のためになるのだ」なんて言いながらお茶をすすってる。で、顧晏惜(こあんせき)には「疑わしきは罰しろ。見逃すな」と念を押す。ひえー、怖い皇帝陛下！ その後、顧晏惜は憲王・顧晏恭(こあんきょう)に会って、「陛下のお側は虎の穴のようなものだ。自分が特別だなんて思って油断するなよ」と忠告されるんです。顧晏惜、イケメンでクールだけど、色々大変そう…。
花家の女性たちは、寒くて広い広間でなかなか眠れない。そんな時、おじい様についていた鐘叔(しょう しゅく)がやってくるんです！ 男手はみんな逃げちゃったみたいで、鐘叔(しょう しゅく)だけが残ってくれたんですね。花芷は鐘叔を部屋に入れようとするんだけど、二夫人(にふじん)が「男の人はちょっと…」って反対。そんなやり取りをしていると、なんと七宿司(しちしゅくし)の人たちが花家を見張ってることに気づくんです！ もう、プライバシーも何もないの！？
顧晏惜は凌王府に戻ると、側妃の蕭氏が出迎えます。彼は妹の芍薬(しゃくやく)に会いに行くんだけど、芍薬(しゃくやく)は心を病んでいて、凌王によって部屋に閉じ込められているんです。蕭氏によると、凌王は名医を探し続けていて、屋敷の誰も芍薬をないがしろにはしていない、と。でも、芍薬は顧晏惜のことも分からない状態で、薬と薬草いじりが日常。顧晏惜、妹を前にしてどんな気持ちだったんでしょうね…。切なすぎる。
花芷が部屋に戻ると、みんな寝静まっていたので、彼女も眠りにつきます。でも、夜中に誰かが「寒い」って言ったのをきっかけに、花おばあ様の遠縁の秦姨娘(しんいじょう)が戸の隙間をきっちり閉めちゃうんです。まだ炭火は燃えているのに…。花芷は、なんだか息苦しくて目を覚まし、異変に気づいて大声で鐘叔を呼びます！
その頃、顧晏惜は眠る芍薬を見つめながら、幼い頃の彼女を思い出していました。芍薬は夢の中で「お兄様」と呼んでいて…。顧晏惜はそっと妹の手を握り、部屋を出ます。庭は荒れ放題。そこに、父である凌王・顧晏焄(こえんこん)が現れます。10年前の火事で母を亡くし、妹も心を病んだ。顧晏惜は父を許せないんですね。でも、凌王は「あれは全て、今の皇帝である兄上(顧成焘)の猜疑心のせいだ。お前が幼くして宮中に上がり、兄上がお前を片時も離さなかったから、我々の間に溝ができたのだ」と。そして、凌王は、側妃の蕭氏が、これ以上子供が増えて皇帝に睨まれないように、自ら不妊の薬を飲んだことを明かし、彼女に感謝していると語るんです。うわー、こっちの親子関係もドロドロ…。
花家では、鐘叔のおかげで、みんな一酸化炭素中毒にならずに済みました！ よかったー！ 秦姨娘(しんいじょう)は「私が閉めたんじゃない！」って泣き叫ぶんだけど、彼女は夏金娥の部屋の者だったから、夏金娥が庇って二夫人(にふじん)の斉蕙兰と大喧嘩。おばあ様、カンカンです。花芷は、船の上でおじい様の屹正に言われた言葉を思い出します。「利益を求めて害を避けるのは人の常だ。自分にできることだけをやりなさい。何をするか、しないか、よく考えて決めるんだ」。
翌朝、沈淇が学友二人と一緒におばあ様たちを見舞いに来てくれて、服や食べ物を差し入れてくれるんです。沈淇、いい奴だ！
つづく
