あらすじ

パスポート事件後、舟木(ふなき)の設立した新会社トーラス・レコードと契約し、歌手活動を再開したテレサ・テン。香港で汪仲文(ワン・ジョンウェン)との婚約を発表し、幸せの絶頂にいたが、彼の母・謝宜芳の急逝により結婚式は延期される。さらに、過去に関わった女性・劉小春(リウ・シャオチュン)が起こした騒動がスキャンダルとなり、汪仲文の祖母から芸能界からの完全引退を含む厳しい条件を突き付けられる。テレサは愛のために多くを受け入れるが、レコード制作だけは続けたいと願う。しかし、祖母はそれすら認めず、結婚式の計画も大幅に縮小されることになる。

ネタバレ

復活の兆しと新たな船出

前回、パスポート事件で大変なことになったテレサ。ビルから聞いた話によると、当時の所属レコード会社「ポリドール」は世間から大バッシングを受けて、もうテレサの歌手生命は終わりだなんて思われていたみたい。ひどい話よね…。

でも、希望の光はあった! ポリドールにいた舟木(ふなき)さん(この人、いい人!)、彼はテレサの才能を信じてたのね。彼を慕う人たちと一緒にポリドールを飛び出して、「トーラス・レコード」(金牛座)っていう新しい会社を設立! ちょうどポリドールとの契約が切れたテレサは、迷わず舟木(ふなき)さんの新会社と契約。いやー、舟木さん、グッジョブ! こういう熱い展開、大好き!

幸せの絶頂…のはずが? 香港での婚約発表

香港に戻ったテレサは、季飛と再会。そこに割って入ってきたのが、香港の記者ジェニー。でも、我らがテレサは動じません! 堂々とインタビューに答えます。

そして、衝撃の告白! なんと、汪仲文(ワン・ジョンウェン)という男性と結婚するって! しかも結婚後も今まで通り活動するつもりだと。季飛が「なんで彼なの?」って聞くと、テレサは「彼が私を笑わせてくれるから」って答えるんだけど…季飛は「笑わせてくれる人は、泣かせることもできる」って意味深な一言。うーん、これが後々の伏線になるのね…。この時のテレサは、まだその言葉の重みを知らないのよね。切ない…。

実家では、父・鄧枢(ドン・シュー)と母・趙素桂(ジャオ・スーグイ)が結婚式の招待客リスト作りに奮闘中。一方、テレサと汪仲文(ワン・ジョンウェン)はウェディングドレス選び。彼は保守的なデザインが好きみたいだけど、テレサは自分が試着してるドレスが気に入ってる様子。アメリカにいる親友の丫頭(丫头(ヤートウ))にも「ヴィンセント(汪仲文(ワン・ジョンウェン)の英語名かな?)と結婚するの!」って手紙で報告。段寧(ドワン・ニン)も喜んでくれて、子育て中の台生にも伝えて…周りは祝福ムード!

突然の悲劇と延期された結婚式

順風満満に見えた矢先、悲しい知らせが…。汪仲文のお母さん、謝宜芳さんの病状が悪化。化学療法も効かず、もう助からないかもしれない…。彼女は自分の運命を悟ったのか、子供たちと夫の汪德全と一緒に、たった一枚の家族写真を撮るの。

そして、テレサが汪仲文と電話している最中に、謝宜芳さんが亡くなったことを知る…。若くして母を亡くした汪仲文の悲しみは計り知れないわよね…。おばあ様の意向もあって、結婚式は延期に。選択肢は「3年後」か「百か日以内」。汪德全は、謝宜芳さんがテレサを気に入っていたから、きっと早く結婚してほしがっているだろうと、「百か日以内」を選ぶことに。

降りかかる試練:スキャンダルと厳しい条件

お相手の家が喪に服しているということで、テレサは「1年間はステージに立たない、レコードも出さない」と約束。この期間は汪仲文に寄り添って、ゆっくり過ごすつもりだったんだけど…。

ここでビルが忠告。「これからは汪家の長男の嫁として、常に低姿勢で、絶対にスキャンダルは起こしちゃダメだ」って。テレサ自身は、汪仲文のためなら耐えられるって思ってたみたいだけど…。

でも、災難って続くものなのね…。以前テレサを頼ってきた劉小春(リウ・シャオチュン)が、またしても押しかけてきて、テレサの家から飛び降りる!なんて騒ぎを起こすの! テレサは可哀そうに思ってお金を渡しちゃうんだけど…これがマズかった!

パパラッチに写真を撮られ、劉小春(リウ・シャオチュン)が流したデマもあって、テレサに関する悪い噂が新聞にデカデカと載っちゃう! これを見た汪仲文のおばあ様が激怒!

「全ての芸能活動を停止しなさい!」

「財産状況を報告しなさい!」

「芸能界から完全に引退しなさい!」

「過去の交際相手とは一切連絡を取るな!」

ひえー! 厳しすぎる! でも、テレサは汪仲文のために、これらの条件を飲む決意をするの。ただ、親友の丫頭(丫头(ヤートウ))と結婚した周台生(ジョウ・タイシェン)とは、完全に縁を切るのは難しいって伝える。汪仲文も周台生(ジョウ・タイシェン)と友達になってるから、そこは大丈夫みたいだけど…。そして、たった一つ、「レコード制作だけは続けたい」と希望を伝えるの。

譲れない一線と、簡素化される結婚式

汪仲文のために、結婚式も全て質素にしようと決めたテレサ。一番シンプルなウェディングドレスを選び、お母さんも周敏(ジョウ・ミン)や秀美(シュウメイ)に「披露宴は身内だけで、テーブルも一つだけにする」って伝えるほど。

でも、汪仲文とおばあ様の話し合いは平行線…。おばあ様は一歩も引かない。「引退するなら、レコード歌手も含めて完全に引退しなさい!」と。

つづく