あらすじ

夫・周台生(ジョウ・タイシェン)と喧嘩し家出した段寧(ドワン・ニン)(ドワン・ニン)が息子を連れて日本にいるテレサ(鄧麗君(ドン・リージュン)を頼ってくる。仕事面では逆風に晒されながらも、テレサは新アルバム『償還』をリリースし、そのタイトルに想いを込める。迎えに来た台生と段寧(ドワン・ニン)の溝は埋まらないまま、段寧(ドワン・ニン)は父・段立天(ドァン・リーティエン)の手術のため帰国する。台湾では、母・周敏(ジョウ・ミン)と游英俊(ヨウ・エイシュン)の関係が進展するかに見えた矢先、游英俊が交通事故で急逝してしまう。大きな悲しみに包まれる一方で、テレサの『償還』は空前の大ヒットを記録するが、成功の祝賀会には亡くなった人々の影が色濃く付きまとうのだった。

ネタバレ

家出してきた親友、そして夫との溝

まずビックリしたのが、テレサの親友、段寧(ドワン・ニン)(ドワン・ニン)! 旦那さんの周台生(ジョウ・タイシェン)と大喧嘩して、息子のジェームスを連れて日本にいるテレサのところに「家出」してきたの! 理由は、台生がまたしても段寧(ドワン・ニン)の誕生日を忘れたことだって。もう、男ってどうしてこうなの!?(笑)

結婚した段寧(ドワン・ニン)曰く、「夫婦喧嘩なんて、大きなことじゃなくて、ささいなことの積み重ねなのよ」って。うーん、深い。でも、テレサに頼るしかないっていう段寧(ドワン・ニン)の気持ち、なんだか切ないよね。昔、婚約破棄されたテレサが段寧(ドワン・ニン)を頼ったように、今度は段寧(ドワン・ニン)がテレサを頼る…。女の友情って、こういう時に支えになるんだなぁ。

逆風の中での再起:アルバム『償還』

一方、我らがテレサは仕事面で大変! 受賞後のパスポート騒動や婚約破棄に加えて、段寧(ドワン・ニン)の息子ジェームスを抱っこしてるところを撮られて「未婚の母か!?」なんて根も葉もない噂まで立てられちゃって…。もう、マスコミってば!

レコード会社の一部からは「テレサのイメージは地に落ちた。次のアルバムは売れない」なんて声も上がる始末。ひどい! でも、マネージャーの理恵さん(たぶん)が「売れなかったら逆立ちで歩いてやる!」って啖呵を切ってくれて、スカッとした! テレサ本人も、陰口を叩く社員の前でわざと逆立ちの練習したりして、ユーモアで返すあたり、さすが大物!

そして、テレサが選んだ新しいアルバムのタイトルは『償還(つぐない)』。彼女にとって、色々な意味が込められていそうなタイトルだよね。

すれ違う夫婦の心

そんな中、段寧(ドワン・ニン)を迎えに周台生(ジョウ・タイシェン)が日本までやってくる。でも、二人の話し合いは平行線。段寧(ドワン・ニン)は「あなたはまだテレサ(丫头(ヤートウ))を忘れられないから、私をちゃんと愛してくれない!」って泣いちゃうし、台生は「家出するなら、なんでわざわざテレサの所なんだ!」って理解できない様子。

台生が言った「僕たち3人の中で、一番過去を忘れられないのは、君(段寧(ドワン・ニン)なんじゃないか?」って言葉、重いなぁ…。結局、段寧(ドワン・ニン)は台湾に帰ることに。テレサが台生に居場所を教えたって気づいてるみたいだけど、複雑な心境だろうね。

故郷での新たな波乱

台湾に帰った段寧(ドワン・ニン)を待っていたのは、さらなる家族の問題。父親の段立天(ドァン・リーティエン)が手術することになって、母親の周敏(ジョウ・ミン)が「万が一のことがあったら、最後に顔を見せてあげなさい」って呼び戻したの。

でも、段寧(ドワン・ニン)は母親の心境が理解できない。離婚したはずの父親に妙に優しかったり、かと思えば、新しい恋人?の游英俊(ヨウ・エイシュン)との関係もハッキリしないし…。周敏、一体どうなってるの~!?

その周敏から、段寧(ドワン・ニン)は「夫にはもっと甘えなさい」なんて結婚生活のアドバイスを受けるんだけど、離婚した母からの助言に、段寧(ドワン・ニン)は可笑しくもあり、感動もしたり。母娘のこういう時間って、貴重だよね。

突然の悲劇

周敏は、段立天の世話をすることにヤキモチを焼く游英俊をなだめるために、彼を主賓にした食事会を計画。游英俊は上機嫌で、仕事が早く終わるように約束するんだけど…。

なんと、空港へ客を送る途中で、交通事故に…!

游英俊は、食事会に現れないまま、帰らぬ人となってしまうの…。周敏と結婚する約束も果たせないまま…。周敏の慟哭が、もう…涙なしには見られなかったよ…。

光と影の中で

そんな悲劇の裏で、テレサの『償還』は空前の大ヒット! 街中どこへ行っても彼女の歌が流れて、リクエストランキングも1位を獲得! 舟木(ふなき)さん(プロデューサーかな?)も「彼女は僕を超える、すべての人を超える大賞を獲るだろう」って太鼓判。

いつものお店「蝶」で成功を祝うパーティーが開かれるんだけど、そこには、かつていた汪仲文(ワン・ジョンウェン)の姿はない…。そして、游英俊の突然の死…。

成功の光が強ければ強いほど、失ったものの影もまた濃くなる。歌姫・テレサを取り巻く人々の人生の光と影が、あまりにも切なく描かれた第46話でした。

つづく