あらすじ

竇昭(ドウ・ジャオ)は魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)に自身が不妊であると信じ込ませる計画を実行。疑念を抱いた魏廷珍は婚約の延期を申し出る。一方、王映雪(ワン・インシュエ)は娘の竇明(ドウ・ミン)と魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の密会を知り激怒。紀詠(キ・エイ)は竇明と魏廷瑜の仲を取り持とうとするが、宋墨(ソン・モー)に阻止される。宋墨は芝居小屋を買い取り情報収集を進める傍ら、皇帝に竇昭との結婚を願い出るが聞き入れられない。竇明は魏廷瑜との愛を貫くため自殺未遂を図り、王映雪はついに娘の身代わり婚を認める。結婚式当日、竇昭の協力のもと、竇明が花嫁として魏廷瑜のもとへ嫁ぎ、二人は結ばれる。魏廷瑜は真相を知り、竇昭の優しさに感謝するのだった。

ネタバレ

今回の『九重紫』第16話、もうね、ドキドキハラハラの連続で、見終わった後もしばらく興奮が冷めやらなかったわ!竇昭(ドウ・ジャオ)の知略、宋墨(ソン・モー)の暗躍、そして竇明(ドウ・ミン)と魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の切ない恋模様が複雑に絡み合って、まさにジェットコースターみたいな展開だったのよ!

まず冒頭、竇昭(ドウ・ジャオ)が侍女の素蘭(スーラン)と素心(スーシン)に「さあ、お芝居の時間よ!」ってニヤリと笑うシーンからもう引き込まれちゃった。彼女の狙いは、もちろんあの魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)に疑いの種をまくこと。案の定、魏廷珍はまんまと罠にかかって、侍女に竇昭(ドウ・ジャオ)の身辺を探らせるの。素心がお得意の(?)うっかりさんを装って、竇昭が病気だってことを匂わせるんだけど、何の病気かは言わないのよね。これがまた魏廷珍の疑念を煽るわけ!

夜中にこっそり薬の残りカスを掘り返して調べた侍女が見つけたのは、なんと不妊治療の薬! これには魏廷珍も「王映雪(ワン・インシュエ)にしてやられるところだったわ!」ってカンカン。すぐに婚約を延期しようとするんだけど、内心ではこのまま婚約をうやむやにしちゃおうって魂胆みたい。

一方、王映雪(ワン・インシュエ)は娘の竇明(ドウ・ミン)と魏廷瑜の仲に気づいて大激怒!竇明(ドウ・ミン)を厳しく罰するんだけど、そんな中、紀詠(キ・エイ)が竇昭を訪ねてくるの。竇昭が薬を煎じているのを見て、彼女の意図を察した紀詠(キ・エイ)は「もっと簡単な方法があるのに、なんでそんな面倒なことを?」って言うんだけど、竇昭は「余計な波風は立てたくないの。私の問題は私が解決するから、勝手なことはしないで」って釘を刺すのよね。この二人のやり取りも、なんだか見ていてハラハラしちゃう。

そして、我らが宋墨(ソン・モー)!彼は芝居小屋「泰和楼(たいわろう)」を買い取って、毎日芝居に夢中…って、表向きはね。皇太子からは「ちゃんと仕事しろよ!」なんて呆れられちゃうんだけど、実はこれ、情報収集のためなのよ。都の役人たちはみんな芝居好きだから、ここを押さえておけば色々な情報が入ってくるってわけ。さすが宋墨(ソン・モー)、用意周到だわ。裏ではちゃんと腹心たちと今後の策を練っていて、東宮の動きを探ったり、皇太子の側近に近づいたりしてるの。さらに、定国公(ていこくこう)が都に来る前に蒋蕙荪(ショウ・ケイツソン)に送った手紙が消えたっていう情報も掴んでるんだけど、その手紙はまだ見つかってないみたい。宋墨の家も調べたけど、なかったって言うし…一体どこに?

宋宜春(ソン・ギシュン)は、司正の蘇琰(スー・イェン)に世話されながら、この家書の一件が波乱を呼ぶんじゃないかってビクビク。でも蘇琰は「定国軍も定国公ももういないんだから、たかが手紙一枚で何も起きませんよ」なんて楽観的。宋宜春は宋墨が何を考えてるのか分からなくて、不安で仕方ないみたいね。

さあ、ここからがまた大変!紀詠(キ・エイ)が人を介して竇明に「魏廷瑜が緊急の用事で君に会いたがっている」って伝えるの。竇明は侍女の服に着替えて、急いで芝居小屋へ。魏廷瑜が寝ている部屋に入ったんだけど、出ようとしたらドアに鍵が!魏廷瑜が目を覚まして竇明を見て喜ぶんだけど、すぐに彼女の名誉を傷つけちゃいけないって気づくの。竇明は「こんなところに一晩いたら、悪い噂が立っちゃう…いっそ死んだ方がましだわ」なんて言い出すし、魏廷瑜も「それなら一緒に!」って。もう、この二人、純粋すぎて見てられない!お互いの気持ちを確かめ合って、髪を結んで永遠の愛を誓い、熱く抱きしめ合うんだけど…その様子をドアの外で聞いていた紀詠は「やったぜ!」ってガッツポーズ。

…と思いきや、いきなり宋墨にボコボコにされちゃうの!宋墨は部屋の鍵を叩き壊して、魏廷瑜が必死に竇明をかばうんだけど、宋墨は魏廷瑜を殴りつけて家に送り返し、魏廷珍に引き渡すの。「今夜のことを一言でも漏らしたら、命はないと思え!」って、魏廷瑜に厳しく警告。魏廷瑜は魏廷珍に土下座して「竇昭さんじゃなくて、竇明を娶らせてください!」って懇願するんだけど、魏廷珍はカンカン。「王映雪(ワン・インシュエ)の差し金ね!どうしても竇家の娘を一人嫁がせたいわけ!?」って、もう怒り心頭よ。

王映雪は、まさか竇明が魏廷瑜とそんなことになってるなんて思ってもみなかったから、逆に「早く魏廷瑜と竇昭を結婚させなさい!」って急かすの。いつも母親に言いなりだった竇明だけど、今回は「もう魏廷瑜様と髪を結びました!他の人には嫁げません!お母様はいつも私のことをダメだって言うけど、魏廷瑜様だけは私の良いところを見てくれるんです!」って反論。王映雪は「女の一生を守れるのは、男の将来だけよ!」って言って、竇明をお寺に閉じ込めちゃうの。ひどいわ!

その後、王映雪は魏廷珍のところに行って、改めて結婚の話をしようとするんだけど、魏廷珍は「すり替えようって魂胆でしょ!次から次へと、うちにしがみつく気ね!」って王映雪を罵るの。でも、王映雪が竇昭の莫大な財産の話を持ち出すと、財政難の魏廷珍はコロッと態度を変えて、10日後に結婚式を挙げるって決めちゃうんだから、もう現金なんだから!

竇昭は紀詠がやったことを知って激怒。「あなたのやり方は遅すぎる!」って言う紀詠に、「私はどんな方法を使っても、誰も傷つけないようにしてるの!そうじゃなきゃ、王映雪と同じじゃない!」って。でも紀詠は「もし本当に魏廷瑜とあなたが結婚したって、あの二人はあなたの目の前で同じことをするわよ!今回だって、宋墨が割って入らなかったら、今頃二人してあなたにお礼の飴でも持ってきてたんじゃないの?」って言い返すの。竇昭は前世の裏切りを思い出しながらも、紀詠を追い返しちゃう。紀詠は怒って出て行くんだけど、竇昭が昔プレゼントした眼鏡が落ちているのに気づいて、ちゃんと拾っていくのよね。なんだかんだ言っても、お互いを想ってるのが伝わってきて切ないわ…。

そして、竇明が金を飲んで自殺を図るっていう衝撃的な事件が!王映雪は泣きながら娘を抱きしめるんだけど、竇明は「魏廷瑜様と髪を結んだ時、もし生きて一緒になれないなら、あの世で一緒になろうって誓ったの」って。これにはさすがの王映雪も心が折れて、ついに身代わり婚を許すの。そして、娘のために豪華な婚礼衣装を用意するのよ。母親の愛ね…。

宋墨は皇帝の外出に付き添って、わざと済寧侯府(さいねいこうふ)の領地を通るの。そこで皇帝に、民衆が木の皮を食べて飢えをしのいでいること、そして済寧侯府が結婚のために土地を徴収していることを見せるの。「済寧侯府は民衆を虐げています!魏廷瑜は何の功績も立てていないのに、竇昭と結婚する資格はありません!」って訴えるんだけど、皇帝は宋墨が竇昭を娶りたいって魂胆を見抜いてるから、「竇昭と魏廷瑜はもう婚約の儀式も済ませてるんだ。お前が口出しすることじゃない。それに、景玉(けいぎょく)公主をお前に嫁がせるつもりなんだから」って言って、宋墨の土下座の懇願も聞き入れないの。うーん、皇帝もなかなか手ごわい…。

いよいよ結婚式当日!竇明が竇昭に一杯の汁物を持ってくるの。花嫁が顔を隠して輿に乗るとき、王映雪が追いかけてきて、自分の翡翠の腕輪を花嫁の腕にはめるのよ。それをそばで見ていた紀詠は、にっこり。金蝉脱殻(きんせんだっかく)の計が成功したってわけね!

宋墨は手勢を率いて花嫁を奪いに来たんだけど、花嫁が慌てふためいて魏廷瑜の後ろに隠れるのを見て、「あれ?この子、竇昭じゃないぞ?」って気づくの。紀詠が宋墨を輿の中に引きずり込んで「この花嫁は竇昭じゃないんだ!」って説明しようとするんだけど、宋墨はもう察してたみたい。

そして初夜。魏廷瑜は相手が竇昭だと思い込んで、悲しくてヤケ酒をあおってるんだけど、竇明が顔を覆っていた布を取ると…魏廷瑜はびっくり!そして、竇明を抱きしめて喜ぶのよ!竇明は魏廷瑜に入れ替わりの経緯を話すの。あの日、彼女が睡眠薬入りの粥を持って竇昭のところへ行ったんだけど、緊張で粥をこぼしちゃったこと。竇昭はそれを見抜いて、怒るどころか、竇明にお盆で自分の額を殴らせて気絶したフリをし、その隙に竇明が花嫁衣装に着替えて身代わりになったってことを。それを聞いた魏廷瑜は、竇昭の優しさに心から感謝するのでした。

いやー、本当にすごい展開だったわ!竇昭の機転と優しさ、そして竇明と魏廷瑜の愛が実って本当に良かった!でも、宋墨の恋の行方や、消えた手紙の謎も気になるし、まだまだ波乱がありそうね!

つづく