今回も怒涛の展開だったわね、『九重紫』第21話!もうね、竇明(ドウ・ミン)ちゃんが不憫すぎて、ティッシュの箱が空になるかと思ったわよ!でも、そんな中でも竇昭(ドウ・ジャオ)と宋墨(ソン・モー)のラブラブっぷりには、ニヤニヤが止まらなかったわ。早速、手に汗握る第21話のハイライトを、ネタバレ全開で語っていくわね!
頑固な夫と、板挟みの妻…竇明(ドウ・ミン)の受難は続く
まず冒頭から、魏廷珍(ウェイ・ティンジェン)おば様は竇明(ドウ・ミン)の気遣いに一応は満足げ。竇明は、夫の魏廷瑜(ウェイ・ティンユー)の任官について、本当は吏部(りぶ)で手続きが必要なところを、外祖父様が便宜を図ってくれたから、顔合わせだけで大丈夫よ、と説明するの。魏廷珍は「くれぐれも廷瑜に言い聞かせるのを忘れるんじゃないわよ!」なんて釘を刺すんだけど、なんとその会話、当の魏廷瑜に聞かれちゃってたのよ!
竇明が魏廷瑜の部屋を訪ねると、彼はもう旅支度を済ませて「写生仲間と約束があるんで!」の一点張り。竇明がどんなに「お願いだから行かないで!」と引き留めても、「役人なんてまっぴらごめんだ!俺を変えようとするな!」と聞く耳持たず。結局、竇明はなすすべもなく、夫が出ていくのを見送るしかなかったの…。もう、この夫婦、見てるこっちがハラハラしちゃうわ!
竇昭(ドウ・ジャオ)の秘密と、宋墨(ソン・モー)の深い愛
一方、私たちのヒロイン竇昭(ドウ・ジャオ)は、帳簿とにらめっこ。そんな彼女に宋墨(ソン・モー)が優しく寄り添うんだけど、ここで竇昭がとんでもないカミングアウト!「実は私、京で有名な“昭寧(しょうねい)先生”なの」って。全国に田畑を持ち、莫大な資産を築いたあの昭寧先生が、まさか自分の妻だったなんて、宋墨もびっくり仰天!
竇昭がこれまでの苦労話を語ると、宋墨はますます彼女を愛おしく思うの。「ずっとそばで支えてあげられなくてすまなかった。初めて会った時なんて、ひどいことをしてしまった…」って後悔しきり。竇昭が右手で書きにくそうにしているのを見て、そっと左手に筆を持たせてあげる宋墨。「ここは頤志堂(いしどう)だ。ここではお前らしく、自由に過ごせばいい。無理に自分を抑えつける必要はないんだ」なんて、もう、宋墨様、素敵すぎ!
感動した竇昭は「私の財産の半分をあなたに」と申し出るんだけど、宋墨は「いやいや、義父上がこの婿に不満を持ったら大変だから」なんて冗談めかして断るの。本当に奥ゆかしいというか、竇昭のことを心から大切に思っているのが伝わってくるわよね。
その後、宋墨は竇昭のために安眠効果のあるスープを作ってあげるんだけど、戻ってきたら竇昭はもうスヤスヤ…。しかも、筆を持ったまま寝ちゃって、布団を汚しちゃったの!あらら。
微笑ましい誤解と、夫婦の絆
翌朝、宋墨は下人たちに「奥様を起こさないように」と厳命し、竇昭のために滋養のある食事を用意させ、汚れた布団の交換も忘れずに指示。これを見た使用人たちは「まあ!若様と奥様がついに…!」「すぐにでも若君がお生まれになるかも!」なんて大騒ぎ!噂はあっという間に広まって、「双子がもうすぐ生まれるらしいわよ!」なんて尾ひれまでついちゃって、もう大変!
何も知らない竇昭は、周りの視線がなんだかおかしいことに気づいて、事情を知ってびっくり。「もう、宋墨ったら、わざと私をからかったのね!」と、仕返しに宋墨に延々と鶏のスープを飲ませ続けるの。宋墨も「ちょっと作りすぎたかな…」と後悔する姿が、なんだか微笑ましくて笑っちゃったわ。
魏廷珍の非情な仕打ち、そして竇明の悲劇…
そんな微笑ましいエピソードとは裏腹に、魏家ではとんでもない事件が!魏廷瑜が家を空け、その荷造りを竇明が手伝ったと聞いた魏廷珍は激怒!竇明を呼びつけて、王映雪(ワン・インシュエ)もろともこき下ろすの。竇明をかばった周(しゅう)ばあやなんて、いきなり平手打ちよ!ひどすぎる!
魏廷珍は「お前は本当に役立たずだ!魏家に何の貢献もできない!竇昭を見習え、あの子は有能で金持ちだ!お前なんかを身代わりにしなければよかった!」と、もう言いたい放題。この日から、竇明に対する魏廷珍のいびりはエスカレート。毎日あれこれと難癖をつけて竇明をこき使い、その結果…竇明は流産してしまうの…。もう、言葉もないわ…。
魏廷珍は一瞬うろたえるんだけど、そばにいた意地の悪いばあやが「これは奥様が妊娠を隠していたのが悪いのです。魏廷珍様には何の責任もございません!」なんて入れ知恵。それを聞いた魏廷珍は「そうよ、私が正しいわ!」と開き直り、なんと王映雪(ワン・インシュエ)のところに怒鳴り込みに行く始末!信じられないわ!
宋宜春の嫉妬と、竇昭への不信感
一方、英国公府(えいこくこうふ)では、宋墨の父・宋宜春(ソン・ギシュン)が帳簿のことでイライラ。さらに、竇昭が莫大な財産を持っていて、宋墨と仲睦まじいと聞いて、ますます不機嫌に。執事の呂正(リョ・セイ)に改めて竇昭の人となりを調べさせるんだけど、返ってきた報告は以前とは真逆。「竇昭様は女諸葛(じょかつ)のようで、数えきれないほどの田畑をお持ちです。民を愛し、民からも深く敬愛されております」と。これを聞いた宋宜春、ショックで病に倒れちゃうの。自業自得といえばそれまでだけど…。
竇昭の父・竇世英(ドウ・シーイン)が見舞いに来て、「もう若者たちに任せて、ご自身は養生なさってください」と慰めるんだけど、宋宜春は「英国公の座を宋墨に譲れとでも言うのか!」と勘違いして、ますます逆上。竇昭が煎じた薬だと聞くと、薬碗ごとひっくり返して「あいつが私を殺そうとしているに違いない!呂正、お前が薬を煎じろ!」と命令する始末。もう、このおじいちゃん、どうしようもないわね…。
嫁姑バトル勃発!竇昭、颯爽と登場!
竇世英は娘の竇昭の元を訪れ、彼女の幸せそうな様子に安堵しつつも、竇明が流産したことを伝えるの。それを聞いた竇昭は、ただならぬ気配を感じて父に事情を問い質し、全てを知ることに。
その頃、王映雪(ワン・インシュエ)と魏廷珍は壮絶な舌戦を繰り広げていたわ。「あなたが竇明を身代わりに嫁がせたのがそもそもの間違いよ!」と責める魏廷珍に対し、王映雪は「あなたが竇明の子を流産させたんでしょう!」と反撃。すると魏廷珍は「あの子が自分の子を殺したのよ!離縁されて当然だわ!」と、もうメチャクチャ。
王映雪がどう応戦しようか困っているところに、我らが竇昭が颯爽と登場!数言で魏廷珍をやり込め、「さあ、盛天府(せいてんふ)(役所)へ行って、どちらが正しいか裁いてもらいましょう!」と魏廷珍を引っ立てようとするの。これには魏廷珍も真っ青になって、仮病を使って逃げ出す始末。王映雪はとりあえず魏廷珍をなだめて別室で休ませ、この件は後日改めて話し合うことになったわ。竇昭、さすがの機転ね!
王映雪の誤解と、宋墨の変わらぬ愛
でも、王映雪は竇昭のことを「猫が鼠の心配をするような偽善者よ!竇明の今日の不幸は、全部あなたのせいじゃない!」と非難するの。これには竇昭もカチンときて、「恩を仇で返すとは、まさにあなたのことね!」と一喝。王映雪はぐうの音も出ず、竇明を迎えに行くしかなかったわ。
一人、玉蘭(ぎょくらん)の木の下に佇む竇昭。少しぼんやりしていて、よろけそうになったところを、宋墨がさっと抱きとめるの!きゃー!宋墨は心配でずっと後をつけてきていたのね。「君が皆を相手に堂々と渡り合う姿を見て、ますます惚れ直したよ」なんて、甘い言葉を囁く宋墨。竇昭は「こんな奥向きの醜い争い、あなたに見せたくなかったわ」と本音を漏らすの。本当に、この二人の絆は見ていて心が温かくなるわ。
王映雪は周ばあやに大金を渡し、竇明のために滋養のあるものを買わせ、残りは自分のために使うよう言いつけるの。でも、そばにいた別のばあやは、そのお金が高利貸しの滄北組(そうほくぐみ)に返すお金ではないかと心配するの。もし返せなかったら、王映雪の身が危ない…。王映雪は別の方法で穴埋めを考えなければならなくなったわ。
竇明への説得と、魏廷瑜の帰還
竇昭は済寧侯府(さいねいこうふ)に竇明を見舞い、「もう魏廷瑜とは一緒にいない方がいい」と説得するの。でも竇明は魏廷瑜を責めようとしない。「あの方が良い夫ではないこと、済寧侯府が良い場所ではないことは、あなたがずっと前に教えてくれていたのに…私が嫁ぎたいと願ったのよ」と。
竇昭は「離縁しなさい。それがここから逃れる一番良い方法よ」と強く勧めるんだけど、竇明は「もしあなたが世子(せいし)様といつかこうなったら、どうするの?」と問い返すの。これには竇昭も言葉に詰まってしまう…。
その時!なんと宋墨が魏廷瑜を馬で連れ戻してきたの!魏廷瑜は門の外でひざまずき、自分を何度も打ちながら、竇明に許しを請うの。部屋から出てきた竇昭は、そんな魏廷瑜の頬をピシャリ!「情けない!」と一喝。
魏廷瑜は竇明を心から心配し、竇昭が用意した離縁状を見て、竇明が本気で離縁したがっていると思い込んだみたい。慌てて自分の過ちを認め、「これからは全てのつまらないことを断ち切り、必ず竇明を守り抜く!」と固く決意するのだったわ。
つづく