今回の『九重紫』第34話、とんでもないことになりましたね!息もつかせぬ展開の連続で、もうテレビの前で釘付けでしたよ!まさかあの人が黒幕だったなんて…!それでは、早速怒涛の34話のあらすじとネタバレ、いってみましょう!
皇帝の危機!竇昭(ドウ・ジャオ)、最後の切り札は紀詠(キ・エイ)の教え
物語は、竇昭(ドウ・ジャオ)が皇帝の宮殿に駆けつける緊迫したシーンから始まります。皇帝の脈を診た竇昭(ドウ・ジャオ)は、そこに残された紀詠(キ・エイ)の眼鏡を発見!ピーンときた竇昭は、以前紀詠(キ・エイ)から教わった「鬼門十三針」のことを思い出すんです。そう、紀詠は言葉では伝えきれない深慮遠謀を、この眼鏡と鍼治療法に託していたんですね。
汪公公(おうこうこう)の口から、衝撃の事実が明かされます。なんと、紀詠を慶王(けいおう)の元へ送り込んだのは、他ならぬ皇帝自身だったのです!皇帝はとっくに慶王の野心に気づいていましたが、謀反を起こさせなければ罪に問えない…そのために、紀詠はあえて慶王の軍師となっていたのでした。いやはや、皇帝もなかなかの策士ですな!
激突!宋墨(ソン・モー)対慶王、そして皇帝降臨!
その頃、宮中では宋墨(ソン・モー)が手勢を率いて慶王軍の侵入を必死に防いでいました。「一人も通すな!」と叫ぶ慶王に対し、宋墨(ソン・モー)も一歩も引きません。壮絶な斬り合いが続く中、突如響き渡る数発の銃声!慶王軍が怯んだその先に現れたのは…なんと、皇帝陛下!きらびやかな輿に乗って、怒りに満ちた目で慶王を睨みつけています。そして、その傍らには竇昭の姿が!宋墨は涙ながらに竇昭を見つめます。彼の援軍が、ついに到着したのです!
慶王は「太子は既に暗殺した!礼制によれば次は自分が皇位を継ぐべきだ!」と悪あがき。宋翰(ソン・ハン)も部下を煽り、「成功すれば出世は間違いなしだ!」と最後の抵抗を試みます。再び戦いが始まろうとしたその時、皇帝は涙を流し、今は亡き定国公(ていこくこう)の姿を幻視します。「蒋梅荪(ジャン・メイスン)よ、今度こそお前を失望させはしない…」と心に誓う皇帝。
そこへ、なんと太子(たいし)と顧玉(コ・ギョク)が援軍を率いて登場!実は顧玉、太子を裏切ったフリをして、途中で竇昭からの密書(慶王謀反の知らせ)を渡し、太子を救い出していたのです。さらに紀詠も兵を率いて駆けつけ、慶王軍は完全に戦意喪失。あっけなく武器を捨てて投降するのでした。いやー、この大逆転劇、スカッとしましたね!
明かされる真実、慶王の動機と皇帝の深謀遠慮
「紀詠!よくもこの私を裏切ったな!」尊敬していたはずの紀詠に裏切られ、怒り狂う慶王。しかし紀詠は冷静に「私は功名を貪るように見せかけ、実は朝廷の腐敗を一掃しようとしていたのだ。あなたがどんなに私を遇しようと、最初に排除すべき腐肉はあなただった」と言い放ちます。この言葉、痺れましたね!
逆上した慶王は、そばにいた宋墨に斬りかかろうとしますが、その瞬間、竇昭が放った一弾が慶王を撃ち抜きます!宋墨は竇昭を見上げ、自由は自ら勝ち取るものだと確信するのです。
皇帝は慶王に対し、「お前などに玉璽(ぎょくじ)を扱えるものか!」と一喝。慶王はついに自分の無力さを認めますが、「私が即位したら母上(皇后)に垂簾聴政をしてもらうつもりだった。母上は長年、朝廷と陛下のために尽くしてきたのに、報われない!」と訴えます。しかし皇帝は、「お前がこんなことをしでかしたのは、皇后が忠臣・蒋梅荪にした仕打ちが原因ではないか!」と、慶王の真の動機を鋭く指摘します。
そう、蒋梅荪の死後から、皇帝はずっとこの日のために布石を打っていたのです。皇后と慶王の悪事も全てお見通し。かつて蒋梅荪と誓った「国を良くする」という青雲の志を、皇帝は決して忘れてはいませんでした。「朝廷の害虫はとっくに駆除すべきだった。奴らを一匹残らず炙り出し、根絶やしにするにはこれしかなかったのだ」と。自分の体調が悪化したのも、皇后と慶王の仕業だと知っていた上で、皇帝は苦肉の策を演じ続けていたのです。いやはや、皇帝の覚悟、恐れ入りました…。
それぞれの結末、そして新たな時代の幕開け
宋墨は慶王の命までは取らず、禁足処分とし、毎日皇帝と太子の功績を伝え聞かせるよう懇願します。そして、父・定国公の形見である鴛鴦刀(えんおうとう)を皇帝に差し出し、定国公の汚名をそそいでほしいと涙ながらに訴えます。自分ももう長くないと感じている宋墨は、刀を返し、竇昭と穏やかに暮らしたいと願うのでした。皇帝は、そんな宋墨の姿にかつての蒋梅荪を重ね、涙ながらにその名を呼び、彼の決意を惜しむのでした。
一方、宮殿から逃げ出した宋翰(ソン・ハン)は、待ち伏せていた苗安素(ミアオ・アンスー)と再会します。感動の再会かと思いきや…苗安素(ミアオ・アンスー)は宋翰(ソン・ハン)をグサリ!「なぜだ!俺がお前を愛するようになったとたんに裏切るなんて!」と叫ぶ宋翰。苗安素(ミアオ・アンスー)は涙ながらに「初めて会った時からあなたが好きだった。でも、あなたは私を裏切った…!それでも、他の誰かにあなたを汚されるのは許せない。私の手で葬るのが、あなたにとって一番安らかな道かもしれない…」と。宋翰が送った首飾りを引きちぎり、苗安素は静かに去っていくのでした。悲しい恋の結末ですね…。
竇昭は皇后(こうごう)の元を訪れます。皇后は「私たちは似た者同士だ」と言いますが、竇昭は「いいえ、私は愛する人を信じ続けた点が違います」と毅然と言い放ちます。そこへ汪公公が皇帝の勅命を伝えに来ますが、皇后は「もう皇帝に会う気もないし、芝居を続けるのもまっぴら」と拒否。皇帝は皇后を廃位にはせず、軟禁処分に留めようとしますが、皇后は自ら廃后と死を願い出るのでした。永遠に皇帝と会いたくない、と…。
雪が舞い散る中、皇帝は一人佇みます。汪公公は、皇帝が唯一の秘薬「血霊芝」を宋墨に与えたことを知り、なぜそこまで…と涙します。皇帝は「宋墨が生きていれば、太子を守ってくれるだろう」と、その深い想いを語るのでした。
皇帝は「罪己詔(ざいきしょう)」を書き、定国公と蒋家一門の名誉を回復します。
そして一年後。太子が即位し、天下に大赦が下されます。鄔善(ウー・シャン)は都に戻り要職に、そして紀詠は新王朝の初代首輔(しゅほ、宰相)となります!朝廷はすっかり様変わりし、新しい時代が始まったのです。しかし、栄華を極めたかに見えた紀詠は、突如として表舞台から姿を消します。ある高僧は、紀詠が情愛に目覚めたものの、心にはただ一人の女性しかおらず、その因果を悟れば煩悩も消えるだろうと見抜いていました。紀詠の心にいるのは、やはり…?
幸せな未来へ…竇昭と宋墨の新たな願い
そして、私たちの竇昭と宋墨!二人の間には、おてんば娘の憐君(れんくん)が生まれていました。毎日木登りや壁登りをする元気いっぱいの女の子で、竇昭と宋墨は嬉しい悲鳴をあげています。「早く私塾に上がってくれないかしら。そうすれば私たちもゆっくり旅行にでも行けるのに!」とこぼす竇昭に、宋墨は「もうすぐだよ」と優しく微笑みます。
竇昭の兄・竇世英(ドウ・シーイン)も朝廷で昇進し、忙しい日々を送っていますが、母を気遣い、趙谷秋(チョウ・コクキュウ)のことを想い続けています。縁談も断り続けているあたり、一途ですね。
憐君の家庭教師をしている陳曲水(チェン・チュイシュイ)は、「万巻の書を読むより、万里の路を行くべし」と教えていますが、自由奔放な憐君はすぐにどこかへ消えてしまい、手を焼いている様子。その性格は母親の竇昭そっくりだとか(笑)。
久しぶりに二人きりで郊外へピクニックに出かけた竇昭と宋墨。宋墨がこっそり持ち出した義父(竇昭の父)の酒を酌み交わしながら、これまでの苦労をねぎらいます。「定国公の汚名もそそがれ、願いはかなったわね」と言う竇昭に、宋墨は「これからは、夫婦仲睦まじく、一家団欒でいられますように」と新たな願いを語ります。そして、二人は深く口づけを交わすのでした…。
いやー、本当に良かった!最後は幸せいっぱいのエンディングで、見ているこちらも温かい気持ちになりましたね!