あらすじ
一家が家に戻ると、許新年(シュー・シンニエン)が自殺を図ろうとしていたが、すんでのところで助けられる。許七安(シュー・チーアン)は家族に事件解決の真相を語る。その後、許七安は捕快となり、赴任初日に張友瑞殺害事件を担当することになる。許七安は、張友瑞の息子・張献と妾の共犯であると推理し、妾に自白させる。しかし、事件の結末は張献が釈放されるという不可解なものだった。
ネタバレ
さて、一家揃って家に帰ってきた許平志(シュー・ピンジー)たち。ドアを開けたらビックリ仰天!息子の許新年(シュー・シンニエン)がなんと首を吊ろうとしてるじゃないの!もうね、家族総出で大慌てで救出よ。この許新年(シュー・シンニエン)、科挙に合格して書院で働いてたんだけど、プライドが高いっていうか、ちょっと頭でっかちなところがあってね。賤籍に落とされたのがショックで、ついカッとなっちゃったみたい。いや~、間一髪だったわね。もう少し遅かったら、本当に梁の下の幽霊になるところだったんだから!
夜はみんなで豪華な家宴!月明かりの下、許七安(シュー・チーアン)がどうやって事件の真相を見抜いたのか、ドヤ顔(たぶん)で語り始めるわけ。彼が金属ナトリウムを錬成したって話を聞いても、親父の許平志(シュー・ピンジー)ったら「そんな簡単なこと、わしももう少しで思いつくところだったわい」なんて言ってて、思わずズコーッ!ってなりそうだったわ(笑)。
それから数日、許七安(シュー・チーアン)は家でゴロゴロ。まあ、現代に戻れないなら、こっちの世界で生きていくしかないもんね。腹をくくって、これからのことを考え始めたみたい。この数日で、家族のこともだんだん分かってきたのよ。
まず、親父の許平志(シュー・ピンジー)は、実直な武人って感じで、裏表のない人。でも、叔母さん(婶婶)がね~、これがまた強烈キャラ!めちゃくちゃしっかり者で、許平志がコツコツ貯めたへそくりを容赦なく巻き上げちゃうんだから、もうお見事!って感じ(笑)。妹は二人いて、年上の方は真面目で活発、ちょっと「禁書」好きなオタク気質。もう一人の五、六歳の妹は、とにかく食いしん坊!見てて飽きない家族よね。
さて、事件解決の手柄で、許七安は晴れて捕快(お役人、いわゆる岡っ引きみたいな感じかな?)になったんだけど、本人はあんまり乗り気じゃないの。だって、彼が欲しいのは「お金」、それも「たくさん」!でも、元手がないから商売もできないし、叔母さんからは「タダ飯食らいは許さん!」って家を追い出されちゃう始末。仕方なく、捕快の服に着替えて、しぶしぶ役所へ向かう許七安なのでした。トホホ。
役所に着いた初日、さっそく新しい事件の知らせが!王班頭(おうはんとう)っていう上司が、上から「早く解決しろ!」って急かされてイライラしてるの。最初は、ひょろっとした優男風の許七安のことなんて、全然期待してなかったみたいだけど、とりあえず事件の概要を説明して、捜査資料を渡したのね。
事件の概要はこう。地元で有名な金持ちの張友瑞(ちょうゆうずい)が、20歳も年下の若い妾(めかけ)をもらったんだけど、ある深夜に殺されちゃったの。現場には誰かが踏み入った形跡も、怪しい足跡もなし。死因は鈍器による後頭部の損傷で、仰向けに倒れてた。しかも、殺されたのは妾の屋敷の庭。妾は「誰かが塀を乗り越えて逃げるのを見た」って証言してるんだけど、塀にも登ったような痕跡は一切なし。うーん、ミステリーの匂いがプンプンするわね!
ここで我らが許七安、ピコーン!と閃いちゃった。「これは張友瑞の息子・張献(ちょうけん)と妾がデキてて、それがバレそうになったから、口封じのために二人で親父を殺っちゃったんじゃないの?」って。鋭い!普段から心理学の本とか読んでるだけあって、人の心を読むのが得意なのね。案の定、妾にカマをかけたら、まあペラペラと真相を話し始めたってわけ。まさに「竹筒から豆をぶちまけるように」ってやつね。
結局、妾は引き続き牢屋行き。でも、息子の張献はなぜかすぐに釈放されちゃったのよ。これには同僚の褚采薇(サイウェイ)も「え、なんで?」って疑問に思うんだけど、王班頭は「もう気にするな。訴訟担当者が事件終結の書類を偉い人に届けたのを俺は見た。あとは俺たちの仕事じゃない」だって。えー、なんかスッキリしない終わり方じゃない?この事件、裏がありそうだわ…。
つづく