あらすじ
監正(かんせい)から謎多き宝剣を授けられた許七安(シュー・チーアン)。彼は、敵に狙われる家族の安全のため、妹たちを名門・雲麓書院へ入学させようと奔走する。書院の要求は、なんと詩集のための詩を二十首作ること。苦心しながらも才能の片鱗を見せる許七安だった。一方、叔父の事件の黒幕と目される周立(ジョウ・リー)の情報を得るため、彼がご執心の教坊司の花魁・浮香に接近することを計画。金策のために投壺で見事大金を得て教坊司へ向かうが、そこで父と弟に遭遇してしまうのだった。
ネタバレ
まず冒頭、許七安(シュー・チーアン)が監正(かんせい)のじっちゃんから宝剣をゲットするシーン。錬金術はプライスレスとか言ってた監正が、あっさり剣をくれちゃうもんだから、許七安(シュー・チーアン)も「あれ?俺、口先だけじゃん…」ってちょっぴり自己嫌悪(笑)。しかも、その剣に向かって「先生、ちょろいぜ!」なんて心の声が漏れた瞬間、剣がビュンッ!と襲い掛かってくるからビックリ!慌てて謝って事なきを得るんだけど、この剣、絶対なんかあるよね!?今後のキーアイテムになりそうな予感プンプンです。
そんなこんなで帰り道、ばったり出くわしたのが、打更人(だこうにん)のトップ、魏淵(ウェイ・ユエン)と、女打更人の南宮倩柔(なんきゅう せんじゅう)。この二人、もうね、オーラが半端ないの!許七安も思わず道を開けちゃうくらい。絶対的な強者感、今後の展開にどう絡んでくるのかワクワクしますね!
一方、宮廷では長公主(ちょうこうしゅ)の懐慶(ホワイチン)様が、雲麓書院(うんろくしょいん)で話題の古詩「莫愁前路無知己,天下谁人不识君(行く先に知己の無いことを憂うなかれ、天下に君を知らぬ者はいないだろう)」にえらく感動してる様子。作者がまさかの武人と聞いて、興味津々のご様子でした。これ、もしかして許七安のこと…?なんて思っちゃったり。
さて、許七安はというと、前回やらかした周顕平(ジョウ・シエンピン)に睨まれちゃったもんだから、家族の安全が心配でたまらない。特にまだ幼い妹二人を守るため、なんと名門・雲麓書院に妹たちを入学させてほしいとお願いしに行くんです!兄貴、やるじゃん!
雲麓書院の偉い先生、張慎(ちょう しん)と李慕白(り ぼはく)は、もともと才能ある若者が大好き。許七安が来たもんだから大歓迎ムードだったんだけど、妹たちの入学となると「う~ん、それはちょっと難しいかな~」と、もったいぶる(笑)。でも、「実は今、『勧学篇』っていう詩集を作っていてね。君がそこで素晴らしい詩を二十首も作ってくれたら、妹さんたちのことは全力でサポートするよ!」だって!
二十首って…無茶ぶりにもほどがある!でも、愛する妹たちのためならエンヤコラ!許七安、必死に知恵を絞って、なんとか二十首の「上の句」だけをひねり出すんです。不完全な詩を見て李慕白先生、一瞬ガッカリするんだけど、許七安が「今は忙しいんで!でも、戻ってきたら絶対ガッカリさせませんから!」って自信満々に言ったもんだから、先生、一気にニッコニコ(笑)。「早く戻っておいで~!」って、送り出す姿が可愛かったです。許七安、詩の才能まであったとは…恐るべし!
無事(?)に交渉を終えて、弟の許新年(シュー・シンニエン)と帰路につく許七安。道中、誰かにつけられてることに気づいて、父の許平志(シュー・ピンジー)に警戒を強化するよう伝えます。許家、ピリピリムードですね…。
そして夜。許七安、許新年(シュー・シンニエン)、そして叔父さんが集まって情報交換タイム!叔父さんの情報によると、例の周立(ジョウ・リー)って男、普段は外宅に入り浸ってるか、歓楽街に入り浸ってるかで、最近は特に教坊司(きょうぼうし)の花魁、浮香(ふこう)って子にご執心なんだとか。キラーン!許七安の目が光ります。「その浮香って子、何か知ってるに違いないぜ…!」
というわけで、浮香に近づくための作戦会議がスタート!許新年(シュー・シンニエン)はエリート書生だから、そんな場所に行くのは体裁が悪い。となると…そう、我らが許七安の出番です!
浮香は書生好きって噂を聞きつけた許七安、早速それっぽい衣装をゲットして、いざ教坊司へ!イケメン風にキメて乗り込んだはいいものの、なんと入るのに長蛇の列!しかも席料が高い!お財布事情が寂しい許七安、一旦退散して金策に走ります。
街角で投壺(とうこ)ギャンブルを発見した許七安、なけなしの銭を元手に、持ち前の器用さで不思議な玉石の小鏡をゲット!さらに、とあるお偉いさんの代わりに投壺して、見事、菩提珠(数珠みたいなものかな?)を的中させて、なんと六百両もの大金をゲットしちゃいます!持ってる男は違うね~!
大金を手にして意気揚々と教坊司に戻った許七安。そこでまさかの光景が!なんと、父の許平志(シュー・ピンジー)と弟の許新年もいるじゃないですか!しかも、周りの人たちが許平志(シュー・ピンジー)に挨拶しまくってるあたり、どう見ても常連客(笑)。お父さん、アンタもかーい!とツッコミたくなるラストでしたね!
つづく