あらすじ
許家の男たちが教坊司で気まずい再会を果たす中、許七安(シュー・チーアン)は浮香から周立(ジョウ・リー)の弱みを握る情報を得る。玉石小鏡の力と巧みな情報操作で張雲鷹を操り、威武侯(いぶこう)を動かして戸部侍郎(こぶじろう)を弾劾。さらに司天監の師兄の協力を得て周立に罪を認めさせ、周親子を失脚に追い込むことに成功する。しかし、許家への累が及ぶことを恐れた許七安は旅に出ることを決意。最後に司天監で資金を調達し、そこで第二皇女・臨安(リンアン)と運命的な出会いを果たす。
ネタバレ
いやはや、今回の『大奉打更人』第6話、冒頭からとんでもない展開で幕を開けましたね!なんと、許家の男ども三人が、よりによって教坊司(日本でいうところの遊郭みたいな場所ですね!)でバッタリ遭遇!気まずい、気まずすぎる!お互い「お、おう…」みたいな感じで顔を見合わせちゃって、見てるこっちがハラハラしちゃいましたよ。まあ、来ちまったもんは仕方ねえ!ってことで、三人仲良く(?)一つテーブルを囲む羽目に。それぞれの視線が意味深に交錯して、もうね、妄想が捗る捗る!
そんな気まずい雰囲気を破ったのが、浮香(ふこう)姐さん。彼女がおもむろに詩の腕前を試すと言い出したもんだから、さあ大変!でもそこは我らが許七安(シュー・チーアン)、伊達に主人公やってません。持ち前の記憶力をフル回転させ、浮香の名前にちなんだ「疏影横斜水清浅、暗香浮动月黄昏(まばらな影は斜めに水は清く浅く、ほのかな香りは漂い月はたそがれる)」なんていう激エモな一句を詠んでみせたんですよ!これがもう、浮香姐さんのハートにズキュン!と来たみたいで、あっという間にお近づきに成功。さすが許七安、やるときゃやる男です!
で、ここからが本題。許七安、ただ浮香姐さんとイチャコラしに来たわけじゃありません。抜け目なく、なんで有力者の「身請け」話を受けないのか、妾になるのも悪くない選択肢じゃないの?なんて探りを入れるわけです。すると浮香姐さん、「お坊ちゃんたちのあの傲慢な感じがどうもねえ…」なんて本音をポロリ。さらに、周立(ジョウ・リー)に関する超重要な情報をゲット!なんでもこの周立、普段から遊び人で、去年の元宵節の灯篭祭りで一人の娘さんにちょっかいを出したところ、なんと威武侯(いぶこう)の庶子である張雲鷹(ちょううんよう)と一触即発の事態になってたらしいんです。以来、二人は水面下でバチバチにやり合ってるとか。
キタコレ!ついに周立の宿敵を見つけましたよ!この威武侯ってのがまた、戸部侍郎(こぶじろう)と肩を並べるくらいのお偉いさん。許七安の頭に、ある名案がひらめきます。彼が持ってるあの不思議な「玉石小鏡」、なんとこれ、人を含むあらゆるものを吸い込めるチートアイテムだったんです!しかも、吸い込まれた人は一時的に記憶を失うっていうオマケつき。許七安、自ら実験台になって効果を確認すると、弟の許新年(シュー・シンニエン)と叔父の許平志(シュー・ピンジー)に協力を仰ぎ、こっそり張雲鷹を拉致っちゃいました!いやー、やることが大胆!
許七安は張雲鷹を柴部屋に閉じ込めると、許新年(シュー・シンニエン)とわざとらしく部屋の外で「戸部侍郎の息子が張雲鷹を痛めつけようとしてるらしいぜ。手足の筋を切るつもりだとか…」なんて物騒な噂話を始めるんです。部屋の中で聞き耳を立てていた張雲鷹、まんまと「俺をさらったのは戸部侍郎の差し金か!」と勘違い。命からがら塀を乗り越えて逃げ出すと、速攻で親父である威武侯に泣きつきました。日頃から戸部侍郎に煮え湯を飲まされていた威武侯、これ幸いとばかりに鎧をまとい参内し、文武百官の前で戸部侍郎を弾劾開始!周立はあれよあれよという間に大理司やら懲戒司やらにぶち込まれ、ちょっとしたお仕置きを受ける羽目に。本人は「まあ、ちょっとした誤解ですぐ出られるっしょ」なんてタカをくくってたみたいですけど、甘い甘い!許七安の恐ろしさをまだ分かってない!
さて、駱駝の背を折る最後の一藁を求めて、許七安は再び司天監(してんかん)へ。師兄(しけい)に助けを求めます。この師兄、普段は朝廷のゴタゴタには一切関わらない主義なんですが、許七安がチラつかせた「錬金術の秘伝書」には勝てなかった!喉から手が出るほど欲しかったんでしょうねえ、渋々ながら牢屋まで出張して、ちょちょいと秘術を施してくれました。するとどうでしょう!周立、あっけなく術にかかって、罪状を認める供述書にサインしちゃったんです!
かくして、朝廷からお達しが。周先平(周立の親父さんですね)は税金の横領と息子の教育不行き届きで官職を剥奪され流罪!周立も張雲鷹誘拐の罪で流罪!戸部侍郎一派、ここに完全崩壊です!いやー、見事な一網打尽!
一件落着…と思いきや、許七安は戸部侍郎の残党がいるんじゃないかと気が気じゃありません。自分も二度も投獄されてますし、これ以上許家に迷惑はかけられないと、まさかの放浪の旅に出ることを決意!弟の許新年(シュー・シンニエン)と涙の別れを済ませると、最後に司天監に立ち寄り、世話になった友人たちに別れの挨拶。ついでに、例の「化学の小冊子」でまた一儲けしようと企みます。采薇(サイウェイ)ちゃんとタッグを組んで、現代のライブコマース顔負けの手法で錬金術のノウハウを売りさばき、あっという間に大金をゲット!商才まであるとは、恐るべし許七安!
司天監を後にしようとしたその時、許七安は偶然にも第二皇女である臨安(リンアン)と遭遇します。チラッと見ただけなのに、その美貌たるや、まさに沈魚落雁!気品もハンパない!数々の美女を見てきた許七安をして「立ち居振る舞いが優雅で気品がある」と言わしめるほど。この臨安(リンアン)ちゃん、なんと化学実験が大好きらしく、司天監で何度も失敗しながらも諦めずに挑戦を続けていたんだとか。いやー、これはまた新たなフラグの予感しかしませんね!
つづく