あらすじ

税銀錬成で騒動を起こす臨安(リンアン)公主。一方、許七安(シュー・チーアン)は打更人にその才能を見込まれスカウトされる。楊硯(ヤン・イェン)を師と選び、打更人になるための適性検査に挑む許七安は、知力テストを瞬時にクリアし、問心の鏡の試験では大胆さを見せる。魏淵(ウェイ・ユエン)はその才能を高く評価。最後の試験も見事「甲上」で合格し、南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)と楊硯の間で取り合いになるほど。そして洗髓池では、常人離れした速さで練気境を達成するのだった。

ネタバレ

まず冒頭、お騒がせキャラの臨安(リンアン)公主、またやらかしてたわね(笑)。税銀を錬成しようとして、なんと司天監(してんかん)を爆破寸前に!本人は「テヘペロ♪」って感じでケロッとしてるんだけど、周りはヒヤヒヤもんよ。宮殿に戻って母の陳貴妃(ちんきひ)にウキウキで報告するんだけど、このお母様がまた古風な人でね。「女が実験室なんて!」って、お説教モード。おまけに「太子に比べたら…」なんて言うもんだから、臨安(リンアン)ちゃん、シュンとしちゃって。母親の偏愛って、いつの時代も娘にはツラいものがあるわよねぇ。

一方、我らが主人公、許七安(シュー・チーアン)!例の周立(ジョウ・リー)をハメた一件で、そろそろ高飛びしようかと準備してた矢先、いきなり現れた二人組の打更人(だこうにん)にガシッと捕まっちゃった!馬車に押し込まれて、「え、なんでバレたの!?」って内心パニックよ。そりゃそうだわ、完璧な計画だったはずなのに。でもそこは七安、転んでもタダでは起きない。「袖の下作戦」とばかりに銀票をチラつかせるんだけど、相手は「余計なことは喋るな」の一言でピシャリ。あらら、今回は通じないみたいね。

連れて行かれた先には、なんと楊硯(ヤン・イェン)様と、あの南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)様が!実は、七安の鮮やかな手口、打更人にはお見通しだったのよ。「こいつ、できる!」ってことで、まさかのスカウト!楊硯(ヤン・イェン)様か南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)様、どっちの弟子になるか選べって言われて、南宮倩柔(ナンゴン・チエンロウ)様はグイグイくるんだけど、七安はね、やっぱり恩義を大切にする男なのよ。以前、牢獄から助け出してくれた楊硯(ヤン・イェン)様を師匠に選ぶなんて、泣かせるじゃないの!

でも、打更人になるには厳しい試験が待ってるのよ。まずは先輩二人による適性検査。知力テストと「問心(もんしん)」っていう心のあり方を見るテストね。七安ったら、おちゃらけてるように見えて、知力テストなんてたったの三息(さんそく:一呼吸する間)でクリア!先輩たちも「え、あいつマジか…」って顔してたわよ。普通は九息でも自慢できるレベルなのに、その三分の一って!

続く問心の鏡の試験では、なんと四階まで進んでも跪拝(きはい)の礼をしない七安。魏淵(ウェイ・ユエン)様から「四階で跪拝しなければ凌遅(りょうち:最も残酷な処刑法)だぞ」なんてお達しが来て、さすがの七安も慌てて五体投地!でもね、鏡には七安が立ったまま映ってるの。「え、この鏡、人によって態度変えてない?」って七安も困惑。このシーン、ちょっと笑っちゃったわ。

魏淵(ウェイ・ユエン)様は部下から七安の試験結果を聞いて、内心ニヤリ。「三息で解答とは、なかなかの知恵者。そして、恐れを知らぬ者は何にも縛られぬ。育てれば大物になるぞ」って、もうベタ褒めよ!

そして七安は、ついに第六階の試験へ。そこには魏淵(ウェイ・ユエン)様の詠んだ詩が。七安は一読しただけで「この人、権力大好きだな」って見抜いちゃうの。さすが現代からの転生者、目の付け所が違うわ(笑)。でも、打更人になるためには真面目に解答しなきゃね。出題者の意図を深読みして、見事な解答を書き上げて、なんと評価は最高の「甲上」!

これには南宮倩柔様も大興奮!「銀羅(ぎんら:打更人の位)二人と交換でもいいから、七安を弟子にしたい!」って楊硯様に詰め寄るんだけど、楊硯様も「この逸材、渡せるか!」って一歩も引かない。イケメン二人に取り合われるなんて、七安ったら罪な男ねぇ。

そして、楊硯様は七安が洗髓池(せんずいち)に行ったと聞いて、義兄の李玉春(リー・ユーチュン)を誘って様子を見に行くの。李玉春(リー・ユーチュン)は最初、七安のことあんまり良く思ってなかったみたいだけど…。洗髓池での修行、普通は丸一日かかる練気境(れんききょう)の達成に、七安はなんと一刻(いっとき:約2時間)もかからずに成功しちゃった!

もう、七安の才能、底なし沼だわ!これから打更人としてどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみで仕方ないわね!

つづく