あらすじ

父の訃報に憔悴するシンルオを、シンイエンはそばで献身的に支える。父との確執や、伝えられなかった想いに苦しむシンルオは、告別式で弔辞を読むことを決意する。これまで語られなかった彼女の過去や家族への複雑な感情が明らかになる中、迎えた告別式当日。シンルオは、そこで思いもよらない光景を目の当たりにすることになる。

ネタバレ

悲しみに暮れるシンルオと、そばにいるシンイエン

前回、シンルオのお父さん、シェン・グアンヤオの訃報が届いて、本当に胸が痛かったよね…。太陽リゾートで告別式が行われることになって、憔悴しきったシンルオを、シンイエンが必死に支える姿が健気で…。

「俺ができることは、そばにいることだけだ」って、心配してご飯を作ってあげるシンイエン。もう、彼氏の鑑(かがみ)すぎるでしょ!

部屋で一人、お父さんが残してくれたメッセージを見つめ、涙を流すシンルオ。お父さんがこっそりスーツケースに忍ばせてくれた、手描きのスケッチブック。昔、シンイエンが部屋に入ってきた時に火事で燃えそうになったけど、奇跡的に残った思い出の品…。このシーン、切なすぎて涙腺崩壊だったよ…。

封印していた父への憎しみと後悔

シンルオは今まで、シンイエンにもお父さんのことを詳しく話してこなかったんだよね。

有名画家のお父さんと、ピアニストだったお母さん。周りから見れば幸せな家庭だったけど、実は両親の関係はとっくに冷え切っていた。そして、お母さんが亡くなった後、お父さんがすぐに自分の担任だった方先生(ファンせんせい)と付き合い始めたことが、シンルオはどうしても許せなかった。

「裏切られた」っていう思いから、お父さんと縁を切って、学費も生活費も全部自分で稼いできたシンルオ。コンビニでバイト中にお父さんと再会した時も、「もう二度と私の前に現れないで」って、酷い言葉を投げつけちゃったんだよね。

まさか、それが最後の会話になるなんて…。

「もし最後だってわかってたら、あんなこと言わなかったのに…」

その後悔が、シンルオの心をめちゃくちゃに締め付けるの。もう、見てるこっちも辛すぎるって!

告別式での衝撃!死んだはずの父が…!?

シンイエンに「親父さんの最後の望みだ。言いたいことがあるなら、弔辞で全部伝えろよ」って背中を押されて、シンルオは弔辞を読む決意をする。

そして迎えた告別式当日。

シンルオは、父への憎しみ、そして伝えきれなかった愛情を、涙ながらに語り始める。感動的な弔辞に、会場中が涙に包まれて…。

と、その時!

「シンルオ、ありがとう」

え…?

会場の後方から現れたのは、なんと、死んだはずのお父さん、グアンヤオその人だったのよ!

もう、頭が真っ白!「え、え、え、どういうこと!?」って声出ちゃったよね!?

そう、この告別式、全部お父さんの自作自演!自分が死んだら周りがどう思うか知りたくて、計画したんだって!しかも、シンイエンもグルだったことが発覚!

「娘の本当の気持ちが聞けて、私は幸せだ」なんて言ってるお父さん。いやいや、やりすぎでしょ!人の心をもてあそぶのも大概にして!

信じていたシンイエンにまで裏切られたシンルオは、怒りと絶望で会場を飛び出しちゃう。そりゃそうだよね!私だって絶対許せない!

泥沼の修羅場、そして悲劇が…

でも、悲劇はこれだけじゃ終わらないの。

飛び出したシンルオをお父さんが引き止めていると、そこに元カノの方先生(ファンせんせい)が登場!しかもお父さん、方先生を捨てて新しい彼女まで作ってた!

「私の人生を返して!」って泣き叫ぶ方先生と、新しい彼女が取っ組み合いの大ゲンカを始めて、もう現場は地獄絵図…。

逃げようとしたシンルオの頭に、投げられたマイクが直撃!シンルオは意識を失って、病院に運ばれちゃうの…。

幸い大事には至らなかったけど、シンルオの心はズタボロ。

シンイエンは「告別式の朝に、お父さんが生きてるって知ったんだ。言おうとしたけど、タイミングがなくて…」って謝るけど、今のシンルオには届かない。

「私にとって、父は母を殺したも同然なの」

そう言い放つシンルオの瞳は、もう絶望の色…。

『おかえり、僕の初恋』第18話の感想

第18話は、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合う、非常に密度の濃い回でした。特に、父への複雑な想いを抱えながら弔辞を読むシンルオの姿には胸を打たれます。彼女の悲しみや後悔、そして怒りといった感情の機微が丁寧に描かれていました。後半の予期せぬ出来事は、物語の根幹を揺るがすほどの衝撃で、シンルオとシンイエンの関係性が試される展開には息をのみました。物語が新たな局面を迎えたことを強く感じさせます。

つづく