非合法な私立探偵・董一旦(ドン・イーダン)が防空壕で惨殺死体となって発見される。現場には現金が残され、PCが一台持ち去られていた。捜査を進める中で、被害者の携帯から復元された不鮮明な写真を手がかりに、沈翊(シェン・イー)は8年前に起きたネットカフェ放火事件の犯人である郝自強(ハオ・ズーチャン)、黄韜(ホアン・タオ)、阮芳芳(ルアン・ファンファン)の現在の職場を特定する。3人は董一旦に恐喝されていたと供述し、特に阮芳芳はわいせつ行為の被害も受けていた。さらに、事件前日に董一旦と接触していた宋敏杰(ソン・ミンジェ)という女性と、その夫・王浩(ワン・ハオ)の存在が浮上。宋敏杰は夫からプレッシャーを感じていたこと、董一旦との間で複雑な感情を抱いていたことを語る。沈翊は真相を探るため、阮芳芳が働く陶芸館へ潜入する。
「猟罪図鑑 シーズン2」あらすじネタバレ10話
薄暗い防空壕で発見された、あまりにも無残な死体…
物語は、配達員が偶然発見した、おぞましい殺人現場から始まります。被害者は、なんと非合法の私立探偵、董一旦(ドン・イーダン)。場所は人目につきにくい防空壕。中には5万元もの現金が残されていて、どうやら金銭目的の犯行ではなさそう。そして、机の下にあったはずのPCが一台消えている…これは何かヤバい情報でも握ってたってことでしょうか?
机の上には、セメントよりも細かい謎の粉末。これ、美術系の材料?それとも…?防空壕の中には法律関連の本がびっしり。元弁護士だったという董一旦、かなりヤバい橋を渡ってたみたいですね。
法医解剖の結果もまた強烈。死亡推定時刻は前日の午前8時から10時。死因は多臓器損傷による大量失血。胸には致命傷となる5つの刺し傷、そして下半身は執拗に切り刻まれていました。生前、相当な暴行を受けていたことがうかがえます。これはもう、単なる殺しじゃない。強い憎悪を感じますよね…。
浮かび上がる過去の事件と、消された写真の謎
捜査を進めると、董一旦が元弁護士で、何度も問題を起こして資格を剥奪されていたことが判明。反捜査能力も高く、防空壕の事務所兼住居への出入りは監視カメラにもほとんど映らないという徹底ぶり。そんな彼が、一体誰に、なぜこんな惨い殺され方をしたのか?
ソファからは董一旦の精液と、ある女性の体液が検出されます。そして、事件前日に董一旦と連絡を取っていた宋敏杰(ソン・ミンジェ)という女性の存在が浮上。録音データには女性の声しか残っておらず、手がかりとしては乏しいものの、何か知っている可能性は高いですよね。
そんな中、技術班が董一旦のスマホから削除された写真を復元!…したはいいものの、これがまた不鮮明で何が写ってるんだかサッパリ。でも、ここで我らが天才画家、沈翊(シェン・イー)の出番です!ぼやけた写真から、彼は「観釉陶芸館」「マーダーミステリー」「邁力自動車修理工場」という3つの場所を特定。
そして、この3つの場所が、なんと8年前に起きた「海速ネットカフェ放火事件」の犯人、郝自強(ハオ・ズーチャン)、黄韜(ホアン・タオ)、阮芳芳(ルアン・ファンファン)の現在の職場だったことが判明するんです!
8年前の悪夢、そして新たな脅迫
8年前の放火事件…それは、ネットカフェの経営者が抜き打ち検査を逃れるために鉄格子を閉め、その結果、郝自強たちが面白半分で放った火が燃え広がり、経営者を含む15人もの命を奪った悲劇でした。
郝自強と黄韜は服役を終えていましたが、阮芳芳は当時14歳未満だったため、罪には問われていませんでした。警察が彼らを見つけた時、3人はなんと被害者遺族たちに取り囲まれていました。これもまた、因果応報なのでしょうか…。
取り調べで、3人は董一旦に恐喝されていたことを告白します。特に阮芳芳は、董一旦にわいせつ行為をされ、裸の写真まで撮られて脅されていたというから、もう言葉もありません。この董一旦、本当にゲス野郎ですね!
複雑に絡み合う人間関係、そして新たな容疑者の影
阮芳芳と董一旦の通話記録から、王浩(ワン・ハオ)という男の名前が浮上します。そして、この王浩の妻こそが、事件前日に董一旦と接触していた宋敏杰だったのです!
李晗(リー・ハン)と蔣峰(ジャン・フォン)(ジャン・フォン)が宋敏杰に事情を聴くと、最初は「董一旦に返金してもらうためだった」と嘘をつきますが、自分の声が入った録音を聞かされると、ついに重い口を開きます。
彼女の夫、王浩は息子の死を引きずっており、宋敏杰に何か行動を起こすようプレッシャーをかけていたというのです。董一旦に何度もぞんざいに扱われ、侮辱される中で、宋敏杰は奇妙な「平静」を感じていたと語ります。この心理、ちょっと複雑で怖いですよね…。
最後に王浩に会ったのは昨日の夜。王浩は彼女の異変に気づき、バッグに盗聴器を仕掛けていたそう。しかし、宋敏杰が董一旦に会いに行った際、王浩は彼女が想像していたように現れなかった…。これは一体どういうことなのか?王浩はどこまで知っていたのか?
沈翊(シェン・イー)、陶芸館へ潜入!真相解明への新たな一手
そしてラスト、沈翊(シェン・イー)が「観釉陶芸館」へ。阮芳芳に陶芸を習うという名目で接触を図ります。阮芳芳も、沈翊が本気で陶芸を学びに来たわけではないことには薄々気づいている様子。それでも、彼女は沈翊に陶芸を教える…。この二人の間に、どんな駆け引きが生まれるのか?そして、阮芳芳は事件の真相を知っているのか?
『猟罪図鑑Ⅱ』第10話、冒頭の衝撃的な事件から目が離せませんでしたね。過去の放火事件と現在の殺人が複雑に絡み合い、登場人物たちの抱える闇や苦悩が深く描かれていたのが印象的です。特に、脅迫されていた側の心情や、宋敏杰の複雑な心理描写には引き込まれました。沈翊の捜査も新たな局面を迎え、多くの謎を残したまま次へと繋がる展開は、物語の深みを感じさせます。一体誰が真犯人なのか、考察が止まりません。
つづく