温泉で出会った謎の男の愛馬が重傷を負っていることを知り、雪舞(せつぶ)は掟で禁じられているにもかかわらず、彼を自分の村へと招き入れます。村の「成人の儀」で、誰からも相手にされず孤独を感じていた雪舞。そんな彼女の前に、彼が再び現れ、手を差し伸べます。彼の優しさに触れ、二人の心は急速に距離を縮めていきました。しかし、雪舞の祖母は、占いで見た彼の未来に不吉な影を感じ、二人の関係を強く引き裂こうとします。出会いの喜びと、忍び寄る過酷な運命の予感が描かれる、切なくも美しい物語の幕開けです。
「蘭陵王」あらすじネタバレ2話
いやー、第1話のラスト、温泉での出会いは衝撃的でしたよね! まさかあんな形で出会うなんて、運命のイタズラってやつでしょうか。さて、あの後二人はどうなったのか? 気になる第2話、早速いってみましょう!
温泉で裸を見られた気まずさから、最初は蘭陵王(らんりょうおう)にプンプン怒っていた雪舞(せつぶ)。でも、彼の愛馬「踏雪」が瀕死の重傷を負っているのを見て、持ち前の優しさが勝っちゃうんですよね。掟を破って、彼を自分の村「白山村(白山(はくさん)村)」へこっそり連れて帰ることを決意します。
もちろん、村の責任者であるおばあ様はカンカン! 「見知らぬ男を村に入れるなんて!」と大激怒です。でも、雪舞の必死の説得と、蘭陵王自身が「四爺」と名乗って事情を説明したことで、なんとか一晩だけ馬の治療を許してもらえることになりました。
その夜、雪舞は四爺(蘭陵王)に自分の境遇を語ります。巫女の能力があるせいで、村では少し浮いた存在であること。そして、明日に控えた「成人の儀」への不安…。そんな彼女の話を、四爺は静かに、そして優しく聞いてくれるんです。彼の励ましの言葉は、雪舞の心に勇気の火を灯しました。四爺もまた、雪舞の純粋さと聡明さに心惹かれていき、感謝の印として自分の腰飾りを彼女の帯に結びつけます。
そして迎えた「成人の儀」。村の娘たちが意中の男性に手作りの帯を渡す儀式ですが、案の定、誰も雪舞の帯を受け取ってくれません。同年代の娘たちに嘲笑され、雪舞が孤独に打ちひしがれていた、まさにその時!
「その帯、俺がもらおう」
颯爽と現れたのは、村を去ったはずの四爺でした! 彼が雪舞の帯を受け取った瞬間、もうね、こっちまで胸がキュンとしちゃいましたよ。
しかし、このロマンチックな展開をぶち壊したのが、おばあ様。再び激怒し、今度こそ四爺を村から追い出してしまいます。納得いかない雪舞に、おばあ様は衝撃の事実を告げました。
おばあ様の占いによると、四爺(蘭陵王)は将来、雪舞ではない「鄭妃」という女性を愛すること。そして何より、彼は一年以内に戦で命を落とす運命だというのです…。おばあ様が彼を追い出したのは、雪舞が彼に本気で恋をして、未来で深く傷つくことを恐れたからだったんですね。なんて切ない…。
一方、そんなこととは露知らず村を後にした蘭陵王。彼の陣営では、彼の留守中に油断した部下の須達(しゅだつ)が、敵である周の将軍・尉遅迥(うっちけい)に捕らえられてしまうという、新たな事件が起きていました。
『蘭陵王』第2話の感想
出会いのときめきと、その直後に突きつけられる過酷な運命。第2話は、まさに光と影が交錯するような回でした。蘭陵王が「四爺」として雪舞に見せる優しさは、戦場での勇ましい姿とのギャップがあって、とても魅力的です。特に、成人の儀で孤立する雪舞を助けに来る場面は、王道の展開ながらも、彼の誠実な人柄が伝わってきて心打たれました。しかし、その感動も束の間、おばあ様によって「二人は結ばれない」「彼はもうすぐ死ぬ」という悲しい未来が示されてしまいます。ようやく心を通わせ始めた二人を待ち受ける運命の残酷さに、胸が締め付けられる思いでした。これから二人がこの予言にどう向き合っていくのか、物語の奥深さを感じさせられる、非常に見ごたえのあるエピソードです。
つづく