海賊王・秦尚城(しんしょうじょう)と結ばれた花溶(かよう)は、「花花大侠(かかたいきょう)」を名乗り世直しに励むも、ドジを踏んでばかり。そのたびに恋人である秦尚城に助けられ、二人は変わらぬ甘い日々を送っていた。しかし花溶は、父の許しを得て正式な結婚式を挙げるまで、夫婦として一線を越えることを拒む。彼女の願いを叶えるため、秦尚城は彼女の父が戦に勝利できるよう陰で動き始める。愛し合いながらも、どこかじれったい関係の二人。花溶島での新たな生活が始まるが、彼らの未来には新たな課題が待ち受けていた。

「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ1話

お待たせしました!ついに帰ってきましたね、『雲花のロマンス』シーズン2!海賊王・秦尚城(しんしょうじょう)と、ひょんなことから彼のお嫁さんになっちゃった花溶(かよう)の物語。シーズン1の激動を乗り越えた二人の、その後のラブラブな生活が描かれるなんて、始まる前からワクワクが止まりませんでした!

さて、記念すべき第1話。物語は、我らがヒロイン花溶(かよう)が「花花大侠(かかたいきょう)」を名乗り、夜の街で人助けに奔走しているシーンからスタートします。

おっちょこちょいな女侠、見参!

とある夜、花溶(かよう)は不正の証拠である名簿を手に入れるため、とある青楼に忍び込みます。目的は果たしたものの、帰り際に聞こえてきた女性の泣き声(だと思った)を耳にして、正義の血が騒いじゃった!

「困っている人がいるなら助けるのが侠客でしょ!」と、お面で顔を隠し、颯爽と部屋に乗り込む花溶。しかし、そこにいた妓女・元霜(げんそう)はキョトン顔。彼女は泣いていたのではなく、歌の練習をしていただけだったのです。そりゃあ、いきなり覆面の人物に「助けに来た!」なんて言われたら「誰!?」ってなりますよね(笑)。

あっという間に人違いがバレて、元霜に大声で叫ばれてしまった花溶。慌てて逃げようとするも、店の者たちに囲まれて大ピンチ!腕っぷしには自信があっても、多勢に無勢。まさに絶体絶命!

その時、天井からまるで舞い降りるように一人の男性が!そう、彼こそが江湖にその名を轟かせる「雲鶴大俠(うんかくだいきょう)」こと、花溶の愛する人・秦尚城(しんしょうじょう)その人でした。

海賊王と元お嬢様のその後

ここで少しおさらい。一年前、天仙楼で出会った二人。花溶はひょんなことから海賊王・秦尚城(しんしょうじょう)の嫁になりかけ、更には彼が自分の憧れの雲鶴大俠だったことを知ります。数々の困難を共に乗り越え、晴れて恋人同士になったのでした。

秦尚城に助け出された花溶は、「もう花花大侠なんてやめる!」とプンプン。というのも、今回間違えて入ってしまった青楼「花熳楼」と、本来の目的地「花漫楼」の名前がそっくりすぎたから。秦尚城は「名前をつけた奴が悪い」と慰めますが、花溶は自分の未熟さを痛感し、落ち込んでしまいます。

そんな彼女を元気づけようと、秦尚城が見せたのは最新の「江湖小報ランキング」。雲鶴大俠は不動の1位!そして、なんと花花大侠もランクイン!…とはいえ、順位は一番最後。

「このままじゃ、あなたと同じ紙に載る資格さえないわ」とさらに落ち込む花溶に、秦尚城は「俺の中では君がずっと一位だ」と甘い言葉を囁きます。この二人のやり取り、相変わらずでニヤニヤしちゃいますね!

結婚はおあずけ!?じれったい恋の行方

仲直りして家に帰った二人。秦尚城はすっかりその気で花溶の布団に潜り込みますが、「だめ!」と追い出されてしまいます。花溶は、辺境にいるお父さんが帰ってきて、きちんと式を挙げるまでは夫婦の契りは結べない、と考えていたのです。以前、お酒の勢いで一線を超えそうになったことはノーカン!というわけですね。

しょんぼりと部屋を出て一人で酒を飲む秦尚城。部下からは「いっそ辺境まで行って戦場で結婚式を挙げちゃえば?」なんて提案もされますが、彼は「島で盛大な結婚式を挙げるのが彼女の夢だ」と、その提案を却下。彼女の願いを叶えるため、どうすれば花溶の父を勝利させ、都に帰還させられるか、策を練り始めるのでした。どこまでも花溶にベタ惚れで、優しい!

その夜、花溶は秦尚城が去っていく悪夢を見て飛び起きます。彼の愛を確かめずにはいられない花溶と、そんな彼女の不安をまるっと包み込む秦尚城。朝から「愛してる」の言葉と甘い朝食で、二人の世界は糖度MAXです!

物語の最後は、二人の愛の巣・花溶島へ。秦尚城が花溶のために用意した部屋には、なんとベビーベッドまで!気が早すぎる秦尚城に、花溶はまだ心の準備ができていない様子。二人の未来は、甘くもじれったい波乱の幕開けとなりました。

『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第1話の感想

待望のシーズン2、期待を裏切らない最高のスタートでした。シーズン1の波乱万丈な展開を経て、ようやく結ばれた二人の穏やかで甘い日常が見られるのかと思いきや、花溶の相変わらずのおっちょこちょいな侠客ごっこに、思わず笑ってしまいました。彼女の正義感は本物ですが、少し空回りしてしまうところがまた可愛らしい魅力ですね。そして、そんな彼女を完璧にフォローし、どこまでも優しく見守る秦尚城の包容力には、改めて感服します。彼の愛は海よりも深い!物語の軸となりそうな「正式な結婚」というテーマも提示され、ただ甘いだけではない、二人の関係性の新たなステップが描かれていくのだなと感じました。早くも二人の間に横たわる課題が見え隠れし、今後の展開から目が離せません。

つづく