春節を迎えても仕事に追われるヌアンヌアン。心配した両親が彼女の元を訪れ、親友のダーマイも交えて賑やかな年越しを迎えます。しかし、母親との些細な口論から親子関係に思わぬ亀裂が生じてしまうことに。一方、寂しさを紛らわすために新しく開けたブラインドボックスからは、これまでの恋人とは全く違うタイプの、予想外の人物が現れます。新たな出会いと家族との問題が交錯する中、ヌアンヌアンに追い打ちをかけるような知らせが舞い込みます。

「運命の恋人 ~ワケあり彼氏は期限付き!?~」あらすじネタバレ10話

世間はもうすぐ春節(旧正月)。みんなが浮かれる中、我らがヒロイン、ヌアンヌアンは会社で提灯を飾るのを手伝うなど、相変わらずの仕事人間っぷり。そんな娘を心配した両親が、一緒に年を越そうと訪ねてきてくれました。やっぱり家族って温かい!

ヌアンヌアンは親友のダーマイも年越しディナーに招待。食卓では、お母さんが元カレのシュー・ツァンの話を蒸し返そうとするお決まりの展開に…!でも、そこはナイスガイのダーマイが機転を利かせて話をそらし、事なきを得ます。お父さんは「今は仕事が一番」と理解を示してくれて、ヌアンヌアンも一安心。食事の後、ダーマイはヌアンヌアンの素敵な家族を心から羨ましがるのでした。

お正月休みも返上で働くヌアンヌアン。お昼に出前を頼むと、配達に来たのはなんとあのナンジー。彼も帰省せずに働いているみたい。夜、仕事帰りにふとバラの花が目に入り、自分へのご褒美に一輪買うヌアンヌアンが健気で泣かせます。そこへ、シュー・ツァンから新年の挨拶メッセージが。さらに彼の母親からも結婚を急かす電話がかかってきますが、シュー・ツァンはついに「彼女とは別れた」と告げるのでした。

バレンタインの夜、ダーマイを誘うも予定があるとのこと。一人で過ごすのが寂しくなったヌアンヌアンは、あのブルのブラインドボックス店へ。そして、新しい恋人ボックスを開けてみると…!

なんと、中から現れたのは、あの出前のお兄さん、ナンジーだったんです!

突然始まったナンジーとのデート。彼はバラをプレゼントしてくれたり、映画に誘ってくれたりと積極的。でも、すぐに同僚に紹介しようとするなど、距離感の近さにヌアンヌアンは少し戸惑い気味。

そんな中、事件は家で起こります。帰りが遅いことを母親に咎められたヌアンヌアンは、ついにシュー・ツァンと別れたことを告白。「私のことに構わないで!」と感情的に言ってしまい、激怒したお母さんは、翌朝お父さんと一緒に実家へ帰ってしまいました。

気まずい雰囲気のまま出社すると、今度は会社にナンジーがコーヒーを差し入れにやってきます。同僚のメイファンに二人の仲を勘繰られますが、ヌアンヌアンは「ただの友達」と否定。仕事の帰りもナンジーが迎えに来てくれましたが、その時、お父さんから電話が。

「おばあさんが亡くなったから、すぐに帰ってこい」

母との喧嘩、新しい恋人の出現、そして突然の祖母の訃報。ヌアンヌアンの心は激しく揺さぶられます。

『運命の恋人 ~ワケあり彼氏は期限付き!?~』第10話の感想

今回のエピソードは、ヌアンヌアンの自立に向けた産みの苦しみのようなものが描かれていて、非常に見ごたえがありました。特に印象的だったのは、母親との衝突シーンです。娘を心配する親心と、自分の人生を自分で決めたいと願う娘の気持ちがぶつかり合う様子は、とてもリアルで胸が痛みました。また、新しいブラインドボックスの恋人として、まさかの配達員ナンジーが登場したのには驚きました。彼の素朴で少し強引なキャラクターが、これまでの華やかな彼氏たちと対照的で、物語に新しい風を吹き込んでくれそうです。親友ダーマイとの安定した関係とは違う、予測不能な恋の始まりと、家族との間に生じた亀裂。そして最後の祖母の訃報という衝撃的な展開。静かに、しかし確実に物語が大きく動いた回であり、ヌアンヌアンがこの困難をどう乗り越えていくのか、彼女の人間的な成長から目が離せません。

つづく