壮大なスケールで描かれるファンタジーラブ史劇『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』がついに始まりましたね!仙人や妖怪、そして決して結ばれてはならない呪いをかけられた二人の運命…。第1話から、物語の根幹となる悲劇と運命的な出会いが描かれ、一気に引き込まれました。

さっそく、気になる第1話のあらすじとネタバレを、感想と共にお届けします!

仙界を揺るがした悲劇と呪い

物語は、今から500年前の仙界から始まります。

人間界の縁結びをめちゃくちゃに乱す九尾狐(きゅうびこ)を討伐するため、縁を司る神仙である天喜星(てんきせい)と紅鸞星(こうらんせい)が立ち向かいました。激しい戦いの最中、紅鸞星は天喜星をかばい、九尾狐の攻撃を受けて瀕死の重傷を負ってしまいます。

愛する紅鸞星を救うため、天喜星は自らの万年分の修為(仙人としてのパワーみたいなものですね!)を全て使い、九尾狐を封印することに成功。しかし、消滅する間際、九尾狐は二人に最も残酷な呪いをかけたのです。

「永劫に渡り、そなたらが愛する者と結ばれることはない」

これが、二人を永遠に苦しめることになる絶情呪(ぜつじょうじゅ)でした。

500年後…見習い仙女の崖っぷちミッション!

そして舞台は500年後の現代へ。

あの時、重傷を負った紅鸞星は記憶を失い、縁結びの総本山「月老(げつろう) 殿」で、見習いの縁結びの仙女・小紅娘(しょうこうにゃん)として働いていました。しかし、おっちょこちょいな性格が災いしてか、成績はいつもビリ。

そんな中、上司である月老(げつろう) は、天帝から「早く天喜星と紅鸞星を本来の位に戻さないと、お前はクビだ!」と最後通告を突きつけられて大ピンチ!

追い詰められた月老は、最後の望みを小紅娘に託します。

「人間界に転生している姜長清(きょうちょうせい)という男の運命を変えよ!成功すれば、お前を正式な仙女にしてやる!」

こうして小紅娘は、人間界では柳莺莺(りゅうえいえい)と名乗り、自らの昇進(と上司のクビ回避)をかけて、ターゲットの姜長清(きょうちょうせい)に近づくことになったのです。

“女嫌い”の神医と運命の出会い

柳莺莺(りゅうえいえい)が探し当てた姜長清(きょうちょうせい)は、都で評判の腕利きの神医でした。しかし彼には「女性に決して触れない」という鉄の掟が…。そのクールで謎めいた雰囲気から、治療を求める女性たちが後を絶ちませんが、誰も彼に近づくことはできません。

「本当に女嫌いなの?」と疑う柳莺莺(りゅうえいえい)は、患者のフリをして診察室へ。しかし、彼女の腹痛がただの食べ過ぎだとあっさり見抜いた姜長清は、「薬はない。帰れ」と冷たく追い返すのでした。

医館をしょんぼりと出た柳莺莺ですが、路地裏で運悪くチンピラに絡まれてしまいます。絶体絶命のピンチ!その時、颯爽と現れ助けてくれたのは、なんとあの姜長清でした。

乱闘の末、チンピラの一人が柳莺莺を突き飛ばし、彼女は姜長清の胸に倒れ込んでしまいます。

その瞬間、時が止まったかのようでした。

実は姜長清は、生まれつき女性に触れると激しい発作が起きるという奇病を患っていたのです。しかし、今、腕の中にいる柳莺莺に触れているのに、体には何の変化も起きません。

「…なぜだ?」

初めての感覚に、姜長清の心は激しく揺さぶられます。この女性は一体何者なのか? なぜ彼女だけが、自分の長年の禁忌を破ることができたのか?茫然とする柳莺莺を見つめる姜長清の戸惑いの表情で、第1話は幕を閉じます。

『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第1話の感想

壮大なファンタジーの世界観と、親しみやすいラブコメ要素が見事に融合した、非常に見ごたえのある初回でした。500年前の悲しい宿命と、現代でのコミカルな出会いの対比が巧みで、物語の奥行きを感じさせます。記憶をなくし、ドジっ子な見習い仙女になっているヒロイン・柳莺莺のキャラクターが愛らしく、応援したくなりますね。

一方で、クールでミステリアスな神医・姜長清が、生まれつきの奇病という秘密を抱えている設定が興味深いです。そんな彼が柳莺莺にだけは触れられる、という「特別な存在」の登場は、今後の二人の関係性を予感させ、期待が高まります。悲劇的な呪いを背負った二人が、この運命的な出会いを経てどのように惹かれ合っていくのか、仙界の因縁と人間界での恋がどう交差していくのか、じっくりと見守っていきたいです。

つづく