縁結びの仙女・小紅娘(しょうこうにゃん)は、人間界での新たな任務に取り掛かる。今回の相手は、女性に触れると発作を起こしてしまう奇病を抱えた神医・姜長清(きょうちょうせい)。彼の不可解な行動をいぶかしみながらも、縁結びのために近づこうと奮闘する小紅娘だったが、予期せぬ襲撃事件に巻き込まれてしまう。さらに、監督役の月老(げつろう) から人間界での仙術使用を固く禁じられ、任務はますます困難に。一方、彼女たちの知らないところで、狐族による邪悪な陰謀が動き出していた。

「雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~」あらすじネタバレ2話

狐族の陰謀と小紅娘の奮闘

物語は、なにやら不穏な雰囲気で幕を開けます。断尾の九尾狐(きゅうびこ)とその妹が、小紅娘(しょうこうにゃん)と天喜星(てんきせい)の仙界への復帰を阻止しようと密談しているのです。どうやら彼らの「狐族復興」という壮大な計画の邪魔になると考えている様子。いきなりきな臭い展開で、今後の波乱を予感させますね。

一方、そんなこととは露知らず、我らが小紅娘は人間界で縁結びの任務に励んでいます。今回のターゲットは、神医と名高い姜長清(きょうちょうせい)。さっそく彼を尾行する小紅娘ですが、そこで奇妙な光景を目にします。なんと姜長清(きょうちょうせい)、向かいから歩いてくる二人の女性を見るやいなや、慌てて身を隠してしまうのです!噂に違わぬ極端な女性嫌いっぷりに、小紅娘も唖然。

さらに、彼が乞食に施しをする場面を目撃した小紅娘は、「なんだか見せかけの善人みたいで胡散臭いわ」と疑いの目を向けます。

予期せぬアクシデントと深まる謎

追跡を続ける小紅娘ですが、一瞬の隙に姜長清を見失ってしまいます。キョロキョロと周りを探していると、なんと先ほどの乞食が背後から襲いかかってきました!絶体絶命のピンチ…!とその時、どこからともなく現れた姜長清が、身を挺して小紅娘をかばいます。しかし、乞食の一撃を受けてその場に倒れ、気絶してしまいました。

怒りに燃える小紅娘は、思わず仙術で乞食を攻撃。すると、乞食の正体は狐妖でした。とどめを刺そうとした瞬間、「ならぬ!」という声とともに月老(げつろう) が登場。人間界で仙術を使えば、正体がバレてしまうと厳しく叱責されてしまいます。仙術を封じられた小紅娘、前途多難です。

なんとか姜長清を介抱した小紅娘。意識を取り戻した彼に尾行の理由を問いただされ、とっさに「あなたの医術に感銘を受けました!弟子にしてください!」とお願い作戦にでます。一方、姜長清は「絶情呪(ぜつじょうじゅ)」の影響か、女性に触れると発作が起きる奇病に悩んでいました。もしかしたら彼女が自分の病を治すきっかけになるかもしれない…そう考えた彼は、小紅娘をそばに置くことを決意します。

こうして姜長清のそばにいる口実を得た小紅娘は、早速、縁結びの任務を再開。偶然を装って張嬢を転ばせ、姜長清に助けさせるという古典的な作戦を実行しますが…あえなく失敗。彼女に触れようとした姜長清の病がまたしても再発してしまったのです。彼の奇病の根は、思った以上に深そうです。

『雪上恋歌 ~天に刻まれた悠久の愛~』第2話の感想

第2話にして、物語の歯車が一気に噛み合い始めた印象です。小紅娘のドタバタな縁結び奮闘記はコミカルで可愛らしいのですが、仙術を禁じられたことで、彼女の人間味あふれる一生懸命さがより際立って見えました。一方で、ただの変わり者かと思われた姜長清のキャラクターが、ぐっと深みを増した回でもあります。女性を頑なに避ける奇行の裏には、やはり深刻な事情が隠されているようですね。それでも、危険を顧みず小紅娘をかばった行動には、彼の根底にある優しさが垣間見え、思わずキュンとさせられました。狐族の妨害工作も始まり、単なるラブコメディでは終わらない、壮大な物語の序章を感じさせます。コメディとシリアスな伏線のバランスが絶妙で、今後の展開から目が離せません。

つづく