玉器の名門「綺裴閣(きはいかく)」の若旦那・裴沛(はい・はい)は、類まれな鑑識眼を持つが、家業には無関心。一方、市井で暮らす娘・単単単(ぜん・たんたん)は、鑑玉師になる夢を抱き、日々の小銭稼ぎに励んでいた。ある日、芸館で最悪の出会いを果たした二人。互いに悪い印象を抱いたまま別れるが、運命のいたずらか、オークション会場で再会し、火花を散らすことに。反発しあう二人の関係が、やがて雲翠城の玉器界を揺るがす物語の幕開けとなる。
「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ1話
始まりましたね、新作ドラマ『輝ける宝珠の如く』!玉器(ぎょっき)の街・雲翠城(うんすいじょう)を舞台にした、ロマンスと波乱の物語。第1話から、もう目が離せない展開でした!
物語は、雲翠城一の玉器の名家「綺裴閣(きはいかく)」の若旦那、裴沛(はい・はい)が、新しく来る侍女を追い払おうと脅かすシーンから始まります。ところが、やってきた相手の顔を見てびっくり!なんとそこにいたのは、彼が目の敵にしているあの女、単単単(ぜん・たんたん)だったのです!
話は一日前に遡ります。
雲翠城の芸館で、単単単(ぜん・たんたん)は芸人を装って玉器を売りさばく小遣い稼ぎの真っ最中。そこに現れたのが、遊びに来ていた裴沛(はい・はい)でした。彼は玉器を見れば真贋も価値も一瞬で見抜く天才的な鑑識眼の持ち主。当然、単単単(ぜん・たんたん)のインチキはお見通しです。
「こいつを懲らしめてやる!」と意気込む裴沛(はい・はい)ですが、そこへタイミング悪く、彼の母親であり綺裴閣の大女将・裴夫人(はいふじん)(はいふじん)が手下を連れてお説教にやってきます。
母親から逃げたい裴沛と、彼を逃がすまいとする単単単。結局、裴沛は彼女が持っていた玉器をすべて買い取る羽目になり、やっとのことでその場を脱出。この一部始終を見ていた裴夫人(はいふじん)(はいふじん)は、なぜか怒るでもなく、単単単の抜け目のなさに若い頃の自分を重ね、思わず笑みを浮かべるのでした。
一方、稼いだお金を手に、姉の単双双(ぜん・そうそう)が働く「蘇玉軒(そぎょくけん)」を訪れた単単単。姉は妹に苦労させまいと、ここで働くことを固く禁じます。しかし、鑑玉師になる夢を諦めきれない単単単は、蘇玉軒の小旦那に頼み込み、オークションで腕を見せるチャンスを得ます。
そのオークション会場で、運命の再会!裴沛と単単単がまたもや鉢合わせします。裴沛は、ライバル店である蘇玉軒の品をとにかく見下しており、単単単が関わっていると知って、彼女が狙う品をことごとく高値で競り落とす嫌がらせを開始。
これに腹を立てた単単単は、とんでもない仕返しを思いつきます。ある玉器が出品された際、彼女は手鏡の光を反射させ、二階席から望遠鏡で鑑定する裴沛の目をくらませたのです!光に惑わされた裴沛は、質の悪い玉を極上品と勘違い。さらに単単単が大声で値を吊り上げたことで、まんまと六百両という大金で落札させられてしまいました。
大勢の前で大恥をかかされた裴沛。自分のミスが単単単の仕業だと気づき、怒り心頭で彼女を追いかけますが、逆に「あなたが邪魔するから!」とまくし立てられ、タジタジになって逃げ帰る始末。
この痛快な光景を目撃していたのが、またしても裴夫人(はいふじん)でした。彼女は単単単の度胸と賢さをすっかり気に入り、屋敷の侍女を募集する特別な求人票を、こっそり彼女の家の前に貼らせるのです。
そうとは知らず、鑑玉師になるチャンスだと求人票を握りしめて裴家を訪れた単単単。裴夫人(はいふじん)との面接で「侍女ではなく鑑玉師になりたい」と直談判しますが、与えられたのは「ただの侍女ではない、特別な侍女」という役目。夢のためだとこの条件を飲んだ彼女が案内されたのは、なんと若旦那・裴沛の部屋でした。
こうして冒頭のシーンに繋がるわけです。お互いの正体を知り、唖然とする二人。若旦那と侍女として、一つ屋根の下で暮らすことになった彼らの運命は、一体どうなってしまうのでしょうか!
『輝ける宝珠の如く』第1話の感想
初回から、物語のテンポが非常に良く、あっという間に引き込まれました。何より魅力的なのは、主人公二人のキャラクター造形です。プライドは高いけれどどこか詰めが甘い若旦那・裴沛と、お金にがめついが夢に向かうエネルギーに満ちたヒロイン・単単単。この正反対の二人がぶつかり合う姿は、古典的でありながらも新鮮で、見ていて飽きることがありません。特にオークションでの攻防は、単単単の機転と度胸が見事に描かれており、痛快でした。また、二人のやり取りを微笑ましく見守る母・裴夫人(はいふじん)の存在が、物語に深みと温かみを加えています。彼女が今後、二人の関係にどう関わっていくのか、その采配にも注目したいです。
つづく