若旦那の裴沛(はい・はい)にスパイだと疑われた単単単(ぜん・たんたん)。しかし、女当主・裴夫人(はいふじん)の計らいで、裴沛が経営する玉の店「綺裴閣(きはいかく)」で働くことになる。店では同僚から冷遇され、さらにライバル店に顧客もデザインも奪われているという厳しい現実に直面。単単単は持ち前の行動力で店の問題を解決しようと奔走する。一方、彼女の存在が面白くない裴沛は、母親に彼女を追い出させるため、あるとんでもない作戦を思いつく。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ2話

いやあ、第2話もすごかったですね!スパイ疑惑をかけられた単単単(ぜん・たんたん)がどうなることかと思いきや、まさかの展開が待っていました。

疑惑の渦中で、まさかの大抜擢!?

物語は、若旦那の裴沛(はい・はい)が「こいつはライバル店・蘇玉軒(そぎょくけん)のスパイだ!」と、単単単(ぜん・たんたん)を母親である女当主・裴夫人(はいふじん)の前に突き出すシーンから始まります。すごい剣幕の裴沛(はい・はい)ですが、肝心の証拠は?と問われると口ごもってしまいます。そりゃそうですよね、自分が妓楼にいたなんて、お母様には言えませんから(笑)。

証拠がないならと、裴夫人(はいふじん)はこの一件を不問にするどころか、なんと単単単(ぜん・たんたん)に玉の選定を行う「薦玉」の仕事を与え、成果次第では綺裴閣(きはいかく)の代表として「斗玉大会」に出場させる、と宣言!

これには裴沛(はい・はい)も猛反対しますが、「そんなに嫌なら、お前が代わりに出なさい」という母の一言にぐうの音も出ません。亡き父・裴楚風(はいそふう)から大会出場を禁じられた過去が、彼にとって深い心の傷になっているようです。裴沛は悔しそうにその場を去るしかありませんでした。

女当主・裴夫人の深すぎる狙い

一人になった部屋で、裴夫人は涙を流します。息子の心の傷を誰よりも理解しているんですね。彼女は、停滞している息子を再起させるため、あえて彼が毛嫌いする単単単をぶつけたのです。「単単単が裴沛を立ち直らせてくれるなら、これ以上の功労はない」と。この母の深謀遠慮、しびれます…!彼女は綺裴閣に内通者がいることにも気づいており、信頼できる人間を探している状況。単単単がその希望の光となるか、目が離せません。

若旦那VS謎の女、仁義なき戦い

裴沛の屋敷で働き始めた単単単ですが、これがまあ働き者!部屋の隅々までピカピカにして、裴沛の生活リズムをかき乱します。業を煮やした裴沛は「給金の倍をやるから出ていけ!」と金の力で解決しようとしますが、単単単は「お金には興味ありません」と一蹴。

一方、綺裴閣に出勤した単単単を待っていたのは、店長や同僚たちからの冷たい視線。誰も彼女を仲間に入れようとしません。そんな中、店の新作デザインが、すでにライバル店の蘇玉軒(そぎょくけん)で売られているという衝撃の事実を発見!やはり内通者がいるようです。

単単単は、裴沛の食事の好みを把握して侍女の翠柳(すいりゅう)に意見したり、新しい玉の腕輪のデザインを考案したりと、その有能さを少しずつ発揮していきます。彼女の行動は、知らず知らずのうちに裴沛の心にも変化をもたらしているようですが、本人はまだ気づいていません。

追い出し作戦、まさかの「美男計」!?

単単単が資金難で困っていると、今度は裴夫人が麻雀に彼女を呼び出し、軍師役を任せます。結果、なんと200両の大勝ち!このお金は単単単に与えられ、彼女の活躍がますます面白くない裴沛。

そこで付き人の阿六(あろく)が囁いた悪魔の策、それは…「美男計」!

裴夫人が男に媚びへつらう女を最も嫌うことを利用し、裴沛自らが単単単を誘惑し、彼女が自分に靡いたと見せかけることで、母親に追い出させようという作戦です。

そして物語のラスト、裴沛は入浴の世話役として、名指しで単単単を呼びつけるのでした…。一体どうなっちゃうの!?

『輝ける宝珠の如く』第2話の感想

第2話は、単なる若旦那と謎の女の対立に留まらず、物語の奥行きが一気に深まった回でした。特に印象的だったのは、女当主である裴夫人の存在感です。彼女が流す涙の裏には、息子を想う母の深い愛と、老舗の看板を背負う当主としての覚悟が滲み出ており、胸を打たれました。主人公二人のコミカルな攻防もさることながら、店の経営を揺るがす内通者のサスペンス要素、そして裴沛が抱える過去のトラウマなど、複数のドラマが同時に進行していく構成が見事です。それぞれのキャラクターが抱える思惑が複雑に絡み合い、人間ドラマとしての厚みを感じさせてくれました。単純なラブコメではない、骨太な物語への期待が膨らみます。

つづく