皇后に献上する「鳳冠」の制作を巡り、綺裴閣(きはいかく)と蘇玉軒(そぎょくけん)の公式対決が決定した。最高の鳳冠を作るため、綺裴閣の裴沛(はい・はい)たちは、伝説の職人である孫武(そんぶ)と程夫人(ていふじん)の協力を得ようと奔走する。しかし、ライバルの蘇玉軒も同じ職人を狙っており、熾烈な争奪戦が始まる。資金難や技術的な壁にぶつかりながらも、仲間との絆と奇跡的な出会いを頼りに道を切り開こうとする裴沛たち。一方、蘇珏(そ・かく)は勝利のためなら手段を選ばない非情な策を巡らせていた。果たして、綺裴閣は無事に鳳冠を完成させるための技術と道具を揃えることができるのか。二つの店の誇りをかけた戦いが、今始まる。
「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ23話
今回の第23話は、息を呑む展開の連続だったね! 皇后様に献上する「鳳冠(ほうかん)」作りを巡って、綺裴閣(きはいかく)と蘇玉軒(そぎょくけん)の火花散る対決が、いよいよ本格的に幕を開けた。さっそく、手に汗握る第23話の全貌を振り返っていこう!
鳳冠作り対決!綺裴閣、逆境からの再起なるか
蘇玉軒の蘇珏(そ・かく)に鳳冠作りを任せたものの、どうも彼の腕前に不安を覚える城主。そりゃそうだ、蘇珏(そ・かく)の技術はまだまだ未熟で、特に溶接の腕前はお粗末そのもの。このままでは皇后様のお怒りを買い、雲翠城(うんすいじょう)全体が罰せられてしまう…!
そこで城主が白羽の矢を立てたのが、なんと「罪人の身」であるはずの綺裴閣! まさに汚名返上の大チャンス! 綺裴閣の現当主・裴沛(はい・はい)は、この命令を二つ返事で引き受ける。もちろん、ただでは受けない。綺裴閣の全員の身の安全を保障することを城主に約束させたんだ。さすが裴沛(はい・はい)、交渉術も一流だね!
しかし、綺裴閣には大きな壁が三つも立ちはだかる。一つは伝説の職人・孫武(そんぶ)にしかできない「孫氏の溶接」、二つ目は程夫人(ていふじん)が持つ秘伝の「彩金刀」、そして三つ目は、鳳冠に使う高価な材料を仕入れるための莫大な資金だ。
絶体絶命かと思われたその時、裴沛(はい・はい)を支える単単単(ぜん・たんたん)が、亡き母・裴夫人(はいふじん)(はいふじん)が遺した豪華な嫁入り道具を差し出したんだ。これで資金問題はクリア! 仲間たちの絆の深さに、思わず胸が熱くなるシーンだったよ。
二手に分かれた職人探し、明暗を分けた結末
資金の目処が立ち、裴沛たちは伝説の職人を探しに旅立つ。父・裴楚風(はいそふう)から二人の居場所を聞き、裴沛と単単単(ぜん・たんたん)は孫武のもとへ、単単単(ぜん・たんたん)の姉(妹?)である単双双(ぜん・そうそう)は程夫人のもとへと、二手に分かれて行動を開始した。
ところが、彼らの動きはすでに蘇珏(そ・かく)に読まれていた! 汪掌櫃(おうしょうき)の入れ知恵で、蘇珏は裴沛たちより先に程夫人のもとへ到着。しかし、蘇珏の父親が過去に犯した悪行を知る程夫人は、協力をきっぱりと断る。
すると次の瞬間、信じられない事態が起こる。逆上した蘇珏は、なんと程夫人夫妻を惨殺し、彩金刀と秘伝の顔料を力ずくで奪い去ったんだ! 遅れて到着した単双双(ぜん・そうそう)が目にしたのは、冷たくなった二人の亡骸だけ…。あまりに非道で、残酷すぎる展開に言葉を失ったよ。蘇珏の心の闇は、我々の想像以上に深いようだ。
一方、孫武を探す裴沛と単単単の旅は困難を極めていた。深い森で道に迷った挙句、イノシシを捕らえるための深い穴に二人して真っ逆さま! もうダメかと思ったその時、穴の上から声が聞こえた。なんとその人物こそ、彼らが探し求めていた孫武その人だったんだ!
孫武は裴沛の父・裴楚風と深い親交があった旧友で、裴沛がその息子だと知ると大喜び。快く協力を約束してくれたんだ。この奇跡的な出会いには、本当に救われた気持ちになったね。
命がけの潜入!単双双(ぜん・そうそう)、虎穴に入る
孫武を連れて綺裴閣に戻ると、裴楚風と孫武は数十年ぶりの再会に涙を流して抱き合った。友情って、本当に美しいものだね。
これで「孫氏の溶接」問題は解決した。しかし、まだ問題が残っている。鳳冠作りに不可欠な精密工具が、すべて蘇玉軒にあるんだ。
この絶望的な状況を打破するため、単双双が立ち上がった。「私が行くしかない」と。彼女はわざと怪我を負ったフリをして蘇家の門を叩き、蘇珏のもとへ戻るという、命がけの作戦に出たんだ。
彼女が父・単敬天(ぜん・けいてん)の娘であること、そして父の死の真相を探るために蘇玉軒にいたことを告白しつつも、「今は裴家こそが仇」と嘘をつき、蘇珏を巧みに油断させる。彼女の覚悟と演技力には、ただただ脱帽するばかりだ。
そしてついに作戦決行の夜。蘇珏が眠りについた隙を狙い、単双双は店の工房から工具と、蘇珏が奪ってきた彩金顔料を盗み出す。そして裏口で待つ単単単に荷物を渡そうとした、その瞬間…!
背後には、すべてを見ていた蘇珏が立っていたんだ!
あの時の蘇珏の表情、そして単双双の絶望に満ちた顔が忘れられない。一体この後、どうなってしまうのか!
『輝ける宝珠の如く』第23話の感想
今回のエピソードは、物語が大きく動いた回でした。特に印象的だったのは、蘇珏の底知れない悪意が明確に描かれた点です。これまではライバルとしての側面が強かった彼ですが、自らの目的のためには無関係な人間さえ平気で手にかけ、それを奪った道具で勝利しようとする姿は、もはや悪役そのもの。彼の行動原理には、ただただ戦慄を覚えます。
その一方で、裴沛たちは困難な状況にありながらも、仲間との絆や奇跡的な出会いに助けられ、一歩ずつ前に進んでいきます。この光と影の対比が、物語に深い奥行きを与えていました。そして、単双双の命がけの潜入と、ラストの衝撃的な結末。彼女の覚悟と犠牲が、今後の綺裴閣の運命をどう左右するのか。物語の緊張感が一気に高まり、目が離せない展開となりました。
つづく