チェン・マイドンとジュアン・ジエは、周囲からの祝福を受けて婚約し、幸せの絶頂にいました。二人は町を挙げての祝賀ムードの中、愛を確かめ合い、輝かしい未来を夢見ます。しかし、ジエは親友と共に上海で起業するという大きな決断を下します。愛する人との未来のために、そして一人の女性として自立するために。この決断が、二人の間に少しずつ溝を生み、幸せな時間にもかかわらず、どこか切ない空気が漂い始めます。愛とキャリアの間で揺れ動くジエの選択が、二人の関係に大きな試練をもたらすことになるのでした。

「春色の恋人」あらすじネタバレ20話

いやー、今回の『春色の恋人』は本当に心が揺さぶられましたね…。幸せなシーンからの急転直下っぷりが、もう…。早速、第20話の展開を振り返っていきましょう!

突然、チェン・マイドンのおばあちゃんが登場!孫がジュアン・ジエといい仲になっていると知って、「ちゃんと責任を取りなさい!」と一喝。ジエは「私が望んだことなんです」と懸命に伝えますが、おばあちゃんの勢いは止まりません。「それなら婚約しなさい!」という鶴の一声で、あれよあれよという間に二人の婚約が決まっちゃいました!

この展開には、町中が大騒ぎ!ラジオDJのウー・シュエホワが大々的に宣伝し、ご近所さんや友人たちが祝福に駆けつけます。二人は素敵な婚約写真を撮り、リャオ家とチェン家は合同で婚約パーティーの準備に大忙し。マイドンの両親も駆けつけ、幸せいっぱいの家族団らんの風景が広がります。

パーティーの準備が進む華やかな家で、ジエはマイドンを強く抱きしめ、「上海は好きだけど、それ以上にあなたが好き」と、これまでの迷いを打ち消すかのように愛を伝えます。まるで夢のような時間に、二人とも酔いしれていました。

しかし、現実は甘くありません。親友のワン・シーシアから「結婚は愛だけじゃなくお金も大事」と現実的なアドバイスを受けたジエは、彼女と一緒に上海で起業することを決意します。愛する人のためにも、経済的に自立したいという強い思いがあったんですね。

一方、マイドンも友人たちから祝福を受けます。以前は敵対していた「ハリネズミ」とさえ和解し、彼が話す海南での医療ツーリズム事業に興味津々。これもすべて、ジエの仕事に繋げてあげたいという彼なりの愛情表現でした。

問題は、ジエがこの「上海での起業」をマイドンに言い出せないこと…。あんなにサバサバしていた彼女が、恋の前では臆病になってしまうなんて、切ないですよね。

そして、運命の出発日。ジエは駅にマイドンを呼び出し、ついに真実を告げます。「上海で起業するから、いつ南坪町に帰れるかわからない」と。

この「事後報告」に、マイドンは激怒!「僕たちの未来を何も考えず、無計画に婚約して、すぐに離れるのか!結婚を何だと思ってるんだ!」と彼女を激しく問い詰めます。そして、彼は「別れよう」と告げ、婚約指輪を返すように迫りました。

ジエは必死に抵抗しますが、もみ合いになる中で、彼女の手がマイドンの顔に当たってしまいます。鼻血を流しながら無言で立ち去るマイドン…。その背中を見つめながら、ジエは涙に暮れながら上海行きの列車に乗り込むしかありませんでした。

上海に戻ったジエは、仕事の提案は成功させ、事業は順調な滑り出しを見せます。しかし、彼女の心は晴れません。マイドンが手ずから修理してくれた人形を見つめ、自分のしたことの残酷さを痛感するのでした。あんなに大好きだった上海の景色が、色あせて見えるなんて…。

その頃、南坪町のマイドンもまた、指輪を外せないまま、遠くをぼんやりと見つめていました。彼は祖母に、自分の人生にこれ以上干渉しないでほしいと、強い口調で告げます。

そして、物語は衝撃のラストへ。

マイドンが仕事の出張で上海を訪れた際、葬儀場で信じられない光景を目にします。白い布がかけられた遺体が乗せられたストレッチャー。その顔は見えませんが、白布から伸びた左手の薬指には……ジエに贈ったはずの、あの婚約指輪が光っていたのです。

『春色の恋人』第20話の感想

今回のエピソードは、甘美な幸福感とその後の喪失感の対比が鮮烈でした。町中から祝福される二人の婚約シーンは、観ているこちらまで多幸感に包まれるほど微笑ましいものでした。だからこそ、その後のすれ違いと破局が、より一層、胸に深く突き刺さります。特に、駅での別れのシーンは圧巻でした。愛しているからこそ現実を見据えようとするジュアン・ジエと、愛しているからこそ共にいる未来を計画したかったチェン・マイドン。どちらの気持ちも痛いほど理解できるだけに、二人の衝突はあまりにも悲しく、やるせない気持ちにさせられます。そして、最後の息をのむようなクリフハンガー。あの指輪が意味するものとは何なのか、様々な憶測が頭を巡り、物語から目が離せなくなりました。

つづく