上海でのキャリアと故郷の恋人・陳麦冬(チェン・マイドン)との間で揺れ動いていた荘潔(ジュアン・ジエ)。二人の間には深い溝が生まれ、関係は冷え切ってしまいます。荘潔は故郷の町を発展させるという新たな夢を抱き、仕事と恋の両立を目指して奮闘。一方、陳麦冬も彼女のいない町で静かに想いを募らせます。SNSでの駆け引きや、周囲の人々の温かいサポートを受けながら、すれ違い続ける二人が最後に見つけ出す答えとは?死生観をテーマに、大人の男女が本当の愛と幸せを掴むまでを描く、感動の最終回です。
「春色の恋人」あらすじネタバレ最終回・21話
ついに最終回を迎えた『春色の恋人』。遺体整復師の陳麦冬(チェン・マイドン)と、足に障害を抱えながらも力強く生きる荘潔(ジュアン・ジエ)。二人の恋の行方、見届けましたか?もう、本当に色々ありましたよね!今回は、涙なしには語れない最終回第21話のあらすじと、私の独断と偏見に満ちた感想をお届けします!
物語は、陳麦冬(チェン・マイドン)がいつものように葬儀コンテストの審査員として、静かに死について語るシーンから始まります。多くの人が恐れる「死」。しかし彼にとって、準備なく訪れる死は、愛する人に想いを伝えられないという最大の後悔を生むものでした。そう、彼の心にはずっと荘潔(ジュアン・ジエ)への想いと、渡せなかった婚約指輪への未練が渦巻いていたのです。
時間は少し遡って1ヶ月前。なんと、陳麦冬(チェン・マイドン)のおばあちゃんと荘潔(ジュアン・ジエ)の母親が直接会談!でも、心配ご無用。二人の母親は「子供たちのことは子供たちに」と、お互いを理解し合う素敵なお母さんたちでした。この強力な援護射撃を知った荘潔は、友人からの「全方位あなたの味方よ!」というメッセージに後押しされ、陳麦冬への最後のアタックを決意します。
一方の荘潔は、上海で進めていた医療機器のプロジェクトで大成功を収めていました。彼女の次なる目標は、故郷である南坪町で「医療ツーリズム」を立ち上げること。これなら、キャリアも、そして愛する陳麦冬も、両方手に入れられる!彼女は希望を胸に故郷へと戻ります。
ところが、弟(?)のナイスアシストで再会できたものの、陳麦冬の態度は氷のように冷たいまま…。それもそのはず、彼は荘潔が自分を信頼せず、二人の関係を軽く考えていることに深く傷ついていたのです。焦った荘潔は、友人に頼んでSNSで意味深な写真を投稿させ、嫉妬心を煽る作戦に出ます。しかし、マイドンはなんとキメッキメの自撮り写真で応戦!まるで孔雀の求愛ダンスみたいで、思わず笑っちゃいました。
「私のこと、もう振るつもりなの?」と詰め寄る荘潔に、陳麦冬は「本当に君を安心させる人生とは何なのか、よく考えて」と静かに問いかけます。彼の言葉の真意が分からず、不安なまま町の役場でのプレゼンに臨む荘潔。しかし、彼女はそこで、故郷への貢献という夢と共に、陳麦冬への正直な想いを語り始めます。「彼に出会って、自分の人生の価値を見つけられた」と。その言葉を、陳麦冬はドアの外で静かに聞いていました。彼の心に、彼女の真剣な想いが届いた瞬間でした。
ついに誤解が解けた二人。上海へ帰る荘潔を駅まで送った陳麦冬は、彼女の変化を認め、二人はようやく仲直りします。その後は、甘い遠距離恋愛の日々。しかし、そんな幸せの最中、荘潔が交通事故に遭いかけるという衝撃の事件が起こります。
時を同じくして、陳麦冬は職場で婚約指輪をはめた遺体を目にします。その名前が荘潔ではないと知った瞬間、彼は安堵から思わず駆け出し、彼女に電話をかけます。「明日が来るか、事故が先に来るか分からない」――死と隣り合わせの出来事を経て、二人は「今、この瞬間」を大切にすることを痛感したのでした。
上海駅で再会した二人。荘潔は涙ながらに告げます。「これからは、あなたがいる場所が私の家。毎日じゃなくて、毎分毎秒、一緒にいたい」。その言葉に、陳麦冬は優しく微笑み、二人は固く抱きしめ合うのでした。これ以上ない、最高のハッピーエンドです!
『春色の恋人』最終回 第21話の感想
大人の恋愛の機微を、これでもかと見せてくれた最終回でした。単にすれ違って和解するだけでなく、「死」という重いテーマを通じて、二人が「今を共に生きる」という本質的な答えにたどり着く過程が、非常に丁寧に描かれていたと思います。特に、荘潔がプレゼンで自分の弱さも夢も、そして陳麦冬への愛もすべてさらけ出したシーンは、彼女の大きな成長を感じさせ、胸が熱くなりました。派手な演出に頼らず、登場人物の心の変化と静かな対話で物語を紡ぎ、深い余韻を残す。そんな本作の魅力が凝縮された、見事なフィナーレだったと感じています。二人がこれから歩むであろう、穏やかで愛に満ちた日々に、心からの祝福を送りたいです。