結婚に焦る28歳の銀行員、涂篠檸(トゥー・シャオニン)は、お見合いパーティーに参加するも、理想の相手にはなかなか出会えない。諦めかけたその時、目の前に現れたのは、高校の同級生である紀昱恒(ジー・ユーホン)だった。驚くことに、彼も同じ銀行に勤めていることが判明する。契約社員として3年間真面目に働いてきたシャオニンは、正社員登用の道が閉ざされ、失意のどん底にいた。対照的に、エリートとして活躍するユーホン。偶然の再会をきっかけに、二人の運命が動き出す。仕事に恋に悩む等身大のヒロインと、スマートでミステリアスな同級生が織りなす、社内恋愛の行方を描く物語の幕開け。

「この結婚は社内秘で」あらすじネタバレ1話

「もう28歳、そろそろ本気で結婚相手を探さなきゃ…!」そんな焦りを胸に、銀行員の涂篠檸(トゥー・シャオニン)がお見合いパーティーの会場に足を踏み入れるところから、物語は始まります。受付で渡されたのは、良縁の象徴だというクマのぬいぐるみ。でも、現実はそんなに甘くないんですよね。会場で出会う男性たちは、どこか話が噛み合わなかったり、理想が高すぎたり…。がっかりして席を立とうとした、まさにその時!彼女の前に、すっと一人の男性が座りました。彼の名は紀昱恒(ジー・ユーホン)。シャオニンが電話で席を外している間に、テーブルに置かれたクマのぬいぐるみを静かに見つめていました。

席に戻ってきたシャオニンに、彼は「銀行で働いています」と自己紹介。まさかの同業者!?と驚いていると、なんと彼はシャオニンの高校の同級生だったことが判明!しかも、お見合いパーティーの後、偶然を装って(?)クマのぬいぐるみを持って現れたユーホン。二人の運命が、ここで再び交差したのです。

さらに驚くことに、二人は同じ銀行に勤めていることが発覚します。気まずさを感じながらも、食事代をきっちり割り勘にするシャオニン。そんな彼女に、ユーホンはどこか惹かれている様子。帰り道では、シャオニンの電動バイクが故障するアクシデントが発生!そこへ颯爽と現れ、助けてくれるユーホン。親友の凌惟依(リン・ウェイイー)との電話がスピーカーモードになっていて、「頑張れ!」なんて応援が車内に響き渡るハプニングもありつつ、二人の距離は少しずつ縮まっていきます。

しかし、シャオニンの現実は厳しいものでした。窓口業務で3年間必死に働いてきたにもかかわらず、コネ入社の同僚に先を越され、正社員への道が絶たれてしまいます。失意の彼女は、ついに退職を決意。本社へ手続きに向かうと、そこで責任者の饒静(ラオ・ジン)に引き止められ、なぜか雑用を手伝うことに。辞めたいのに辞められない、もどかしい状況に陥ってしまいます。

気分転換に参加した友人の独身パーティーでは、さらなる事件が!なんと、元カレの陸思靖(ルー・スージン)が突然現れ、花束を手に復縁を迫ってきたのです。きっぱりと断るシャオニンですが、その気まずい空気を救ったのは、またしてもユーホンでした。彼は一輪のバラを手に、スマートに割って入り、シャオニンを元カレから守ります。しかし、シャオニンは彼に感謝しつつも、「もう気まずい関係はこりごり。お互い大人として振る舞いましょう」と冷静に一線を引くのでした。運命の再会を果たした二人ですが、前途多難な恋の始まりを予感させる第1話でした。

『この結婚は社内秘で』第1話の感想

第1話から、偶然の再会、職場の理不尽、そして元カレの登場と、見どころが凝縮されていました。主人公シャオニンのキャラクターがとても魅力的ですね。結婚に焦りを感じる等身大の女性でありながら、仕事では自分の力で道を切り開こうともがき、過去の恋愛にはきっぱりと見切りをつける強さも持っています。彼女のそんな姿に、思わず共感し、応援したくなりました。一方のユーホンは、まさに白馬の王子様のようなタイミングで現れますが、ただスマートなだけではない、何かを秘めているような雰囲気も感じさせます。彼がなぜシャオニンに惹かれ、どうアプローチしていくのか、その過程が非常に気になります。単なる甘いラブストーリーだけでなく、現代社会で働く女性が抱える悩みや葛藤もリアルに描かれており、物語に深みを与えていると感じました。二人の恋模様と、シャオニンのキャリアがどうなっていくのか、両方の側面から目が離せません。

つづく