いやあ、今回もすごかったですね!宝の地図の在り処を巡って、ついに各勢力が直接対決!知力と武力が火花を散らす、息を呑む展開でした。穆青(ムー・チン)の推理、卓不凡(ジュオ・ブーファン)の決断、そして王家洛(ワン・ジアルオ)の介入。それぞれの正義と目的がぶつかり合う、まさに『天行健』の真骨頂と言える回だったんじゃないでしょうか。

それでは、早速第13話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

穆青(ムー・チン)の慧眼、盗掘村の秘密を暴く

物語は、穆青(ムー・チン)一行が「铲子(シャベル)」という名の盗掘師の情報を求めて介休県の村を訪れるところから始まります。しかし、村人に聞き込みをしても誰も知らないの一点張り。

ここで光るのが穆青の洞察力です。彼は村の食堂で朝食をとりますが、その代金がなんと十三文もすることに違和感を覚えます。県衙(けんが)の記録では貧しいはずの村なのに、この物価の高さは不自然。さらに、朝の客はまばらなのに、洗うべき食器が山積みになっているのを見逃しませんでした。

「この村の人間は、夜に仕事をしている…」

穆青は、この村がまるごと盗掘に関わっていると確信。部下の林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)に骨董品の買い付けを装わせて調査させると、案の定、価値の高い出土品が次々と見つかりました。穆青は村長を呼びつけ、盗掘の件は不問に付す代わりに「铲子」の情報を渡すよう取引を持ちかけます。観念した村長から、「铲子」の本名が蘇雲志(スー・ユンジー)であること、そして彼の墓が「兆庄西頭の乱葬崗」にあるという重要な情報を手に入れるのでした。

三つ巴の対決!乱葬崗に集う影

同じ頃、卓不凡(ジュオ・ブーファン)の一派もまた、菩提の伝承者の墓が平遥にあるという情報を掴み、目的地へ向かっていました。しかし、その情報は裏切り者の于煥傑(ユー・ホアンジエ)によって日本側に筒抜け。清伊(きよい)信風(きよいしんぷう)率いる一団も、静かにその動向を追っていました。

そして運命の地、兆庄西頭の乱葬崗。

先に到着したのは、単独で行動していた柳琳(リウ・リン)。彼女を追ってきた卓不凡(ジュオ・ブーファン)が墓の場所を問いただしていると、そこへ穆青一行が到着。さらに物陰には清伊(きよい)信風の部隊が潜み、まさに一触即発の状態に!

穆青、卓不凡、そして日本の密偵。三つの勢力が、一つの墓を巡って睨み合います。

砕け散った瓷器(しき)、新たな謎

この緊迫した状況を動かしたのは、穆青の部下である林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)でした。彼はまず墓を見つけることを提案し、卓不凡から聞いた「六年前」という埋葬時期を手がかりに、見事に菩提の伝承者の墓を特定します。

しかし、墓を掘り起こした瞬間、均衡は崩壊。穆青側と卓不凡側で激しい戦闘が勃発します。棺の中にあったのは、たった一つの瓷器(しき)だけ。これを巡って穆青と卓不凡が激しく争い、ついに卓不凡が壺を奪取します。

万事休すかと思われたその時、事態はさらに急転します。北洋軍を率いた王家洛(ワン・ジアルオ)が現れ、卓不凡たちを完全に包囲!銃を突きつけられ、もはや抵抗は不可能です。

仲間を逃がすため、卓不凡は驚くべき行動に出ます。壺を人質に仲間たちの安全な撤退を要求し、彼らが去ったのを見届けると、なんと自らの手でその壺を叩き割り、粉々にしてしまったのです!そして、混乱に乗じてその場から逃走。宝への唯一の手がかりかと思われた壺は、無残にも砕け散ってしまいました。

穆青は部下に破片をすべて集めるよう指示。王家洛(ワン・ジアルオ)もまた、ただの殺人事件の捜査ではなく、国家の宝「净坛秘藏(浄壇秘蔵)」を守るために融天嶺を追っていたことを明かします。目的を共有した穆青と王家洛は、夜に酒場で語り合うことを約束するのでした。

一方、混乱の中で林浩瀚(リン・ハオハン)が柳琳(リウ・リン)を連れて姿を消し、穆青は新たな懸念を抱えることに。そして、北洋の背後では、鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)とその義父である淇親王(きしんのう)を巡る不穏な動きも明らかになり、物語はさらに複雑な様相を呈していきます。

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第13話の感想

今回は、各勢力の目的と個性が鮮明に表れた、非常に見応えのある回でした。穆青の冷静な分析力と交渉術、卓不凡の仲間を思うがゆえの苦渋の決断、そして王家洛の圧倒的な存在感。三者三様の魅力がぶつかり合い、物語に厚みを与えています。

特に印象的だったのは、卓不凡が手に入れたばかりの壺を自ら破壊する場面です。仲間を守るという彼の信念の強さと、目的のためなら全てを捨てる覚悟が伝わってきました。宝の正体は依然として謎のままですが、それがただの財宝ではなく、各々の信念を試す存在であることが示唆されたように感じます。知略戦から武力衝突、そして衝撃の結末へと、緩急自在の展開に引き込まれました。

つづく