浮土寺での修行を経て、武術の腕を格段に上げた穆青(ムー・チン)は、宿敵・卓不凡(ジュオ・ブーファン)と再び刃を交える。その圧倒的な力の差は、卓不凡に宝への執着をさらに強く抱かせることとなった。一方、穆青と行動を共にする柳琳(リウ・リン)は、ある人物の意外な正体を知り、新たな協力関係が芽生えようとしていた。宝の謎を追う日本のスパイ組織もまた、伝承者である王家洛(ワン・ジアルオ)に狙いを定め、着々と計画を進める。それぞれの正義と野望がぶつかり合う中、穆青は怒りを胸に、大胆な行動に出る。過去の因縁と現在の陰謀が複雑に絡み合い、物語は新たな局面へと突入する。

「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ24話

いやあ、今回の『天行健』第24話は、アクションもさることながら、人間関係の深掘りが凄まじかったですね!それぞれのキャラクターが抱える秘密や過去が一気に明かされて、物語が大きく動き出した回でした。

穆青(ムー・チン)、覚醒!卓不凡(ジュオ・ブーファン)との真剣勝負

物語は、淇親王(きしんのう)府を後にした卓不凡(ジュオ・ブーファン)が、偶然にも穆青(ムー・チン)と出くわす場面から始まります。穆青(ムー・チン)はまるで待っていたかのように、浮土寺で会得した「三法印剣」の力を試すべく、卓不凡(ジュオ・ブーファン)に勝負を挑むんです!

以前とは比べ物にならない穆青の剣技に、あの卓不凡がまさかの劣勢!数招を交わしただけで、穆青の武術が飛躍的に進歩したことを悟ります。結局、影で控えていた霍芩(フオ・チン)の助けがなければ、卓不凡は逃げることすらできなかったでしょう。この一戦で、卓不凡は穆青が菩提院の伝承を受け継いだと確信。少林武術の奥深さに感嘆すると同時に、「浄壇密蔵」を手に入れて武芸の頂点を極めたいという欲望を、さらに燃え上がらせるのでした。

明かされる衝撃の事実!柳琳(リウ・リン)とウランシャンの秘密の絆

一方、穆青と行動を共にする柳琳(リウ・リン)は、ウランシャンの部屋で偶然にも同盟会の書物を発見してしまいます。正体がバレたと悟ったウランシャンは銃を手に柳琳(リウ・リン)の正体を問いただしますが、なんと柳琳も同盟会の一員だと告白!ここで、まさかの革命を目指す同志だったことが判明します。

驚きの事実はそれだけではありません。ウランシャンは、穆青と自分がかつて恋人同士だったという衝撃の過去を柳琳に打ち明けます。光緒(こうしょ)帝(こうしょてい)自らが仲人になろうとしたほどの仲でしたが、戊戌の変法の失敗で穆青は投獄。ウランシャンは父である淇親王によって、北洋軍閥の将校・鐘海潮(ジョン・ハイチャオ)との政略結婚を強いられたのです。穆青が最も憎むべき北洋の人間と結婚してしまった運命の皮肉…。ウランシャンにとって、家柄や結婚は選べませんでしたが、「同盟会への加入」こそが、人生で初めて自分の意志で下した決断だったのでした。彼女は、穆青を革命の道へ誘うことを試みると固く決意します。

各勢力の思惑が交錯する

その頃、王家洛(ワン・ジアルオ)は、一夜を共にしてしまった林安靜(リン・アンジン)に対し、事件が解決したら必ず正式に結婚すると約束。そんな二人の元に、林安靜(リン・アンジン)の兄・林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)が現れ、新しく開く骨董店への招待状を渡します。

しかし、林安靜(リン・アンジン)の裏の顔は、日本のスパイ組織の一員。彼女は上司である清伊(きよい)信風(せいいしんぷう)に、王家洛(ワン・ジアルオ)が達摩の伝承者であること、そして来月には4人の伝承者が一堂に会する日取りまで報告していました。さらに、王家洛(ワン・ジアルオ)の体にある刺青が宝の封印に関係していると推測し、それを写真に撮るためのカメラを要求します。

穆青は、自分たちを襲った綁匪(ゆうかいはん)の黒幕が清伊(きよい)信風だと見抜いていました。彼は師である存清(ツン・チン)に暗殺の許可を求めますが、国際問題になりかねないと止められてしまいます。しかし、穆青の怒りは収まりません。彼は単身で日本の会館に乗り込み、清伊信風(きよい しんぷう)と対峙!淇親王暗殺未遂という動かぬ証拠を突きつけ、部下の野上寒(のがみ かん)の顔を強烈に平手打ち。「次に我々の周りを嗅ぎまわったら、平手打ちでは済まない」と、堂々と警告してのけるのでした。いやはや、スカッとしましたね!

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第24話の感想

今回のエピソードは、これまで散りばめられてきた伏線が繋がり始め、物語の奥行きが一層増したように感じます。特に、ウランシャンの告白には胸を打たれました。彼女がただの気高いお姫様ではなく、時代の波に翻弄されながらも、自らの意志で未来を選び取ろうとする強い女性であることが明らかになったからです。穆青との悲しい恋の過去を知った上で、彼女が穆青を革命に誘おうと決意する姿は、今後の物語の大きな推進力となるでしょう。

また、穆青の成長も見逃せません。以前の彼なら、師の制止を振り切って単身で敵地に乗り込むような無鉄砲さは、単なる若気の至りに見えたかもしれません。しかし、浮土寺での修行を経て武術も精神も成長した今、彼の行動は確固たる信念に裏打ちされた力強さを感じさせます。アクションシーンの迫力もさることながら、こうしたキャラクターたちの内面の変化や葛藤が丁寧に描かれているからこそ、このドラマはこれほどまでに魅力的なのだと再認識させられました。

つづく