宮廷の護衛官・穆青(ムー・チン)は、専門家の協力により、宝の鍵を握る暗盒(あんごう)の秘密に迫ります。そんな中、好敵手であるはずの捕吏・王家洛(ワン・ジアルオ)から、まさかの協力の申し出が。二人は「三十年の約束」が交わされたという伝説の宿「宝和客棧」の行方を追い始めます。一方、淇親王(きしんのう)の屋敷に身を寄せる柳琳(リウ・リン)には、日本からの刺客の影が忍び寄っていました。そして、武術の達人・卓不凡(ジュオ・ブーファン)と淇親王もまた、思わぬ形で宝の秘密に近づいていきます。それぞれの思惑が、約束の地で交差しようとしていました。
「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ23話
いやあ、今回の『天行健』も、情報量が多くて目が離せませんでしたね!謎が謎を呼ぶ展開から一転、ついに宝のありかを示す重要なキーワードが飛び出しました。各陣営が同じ目的地を目指し始め、物語が大きく動き出した第23話。早速、その詳しい内容を振り返っていきましょう!
暗盒に隠された真実!鍵は「三十年の約束」
前回、穆青(ムー・チン)が手に入れた焦げた木の暗盒(あんごう)。骨董の専門家・林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)の鑑定により、驚きの事実が判明します。この暗盒は康熙年間に作られたもので、情報を隠すために数十年後に二度目の漆が塗られていたのです。穆青(ムー・チン)の許可を得てその漆を剥がすと、ついに隠された文字が出現!林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)はこれが「浄壇秘蔵」に関わるものだと確信し、報酬は要らないからと宝探しへの同行を願い出ます。
その頃、穆青(ムー・チン)の元を意外な人物が訪れます。なんと、ライバルであるはずの王家洛(ワン・ジアルオ)です!彼は「手を組まないか」と持ちかけ、卓不凡(ジュオ・ブーファン)が達磨首座の後継者を手にかけ、封印を奪ったという衝撃の情報を明かします。
穆青も、封印は全部で四つあること、そして最後の一つは依然として行方不明であることを打ち明けます。そして、例の暗盒を王家洛(ワン・ジアルオ)に見せたところ、事態は急展開!王家洛(ワン・ジアルオ)はその文字の意味を知っていたのです。
「宝和客棧(ほうわきゃくさん)、五月初六、三十年の約束」
これは達磨首座が死の間際に遺した言葉でした。二人は、これが封印の後継者たちが30年ごとに会合を開く場所と日時だと推測。今年の五月初六に後継者のふりをして現れれば、封印を持つ卓不凡(ジュオ・ブーファン)も必ず姿を現すはず…!二人はそれぞれで「宝和客棧」の場所を探し、情報を共有するという密約を交わしたのでした。しかし、王家洛は穆青に大きな嘘をついていました。実は彼は封印を持っておらず、その罪悪感に苛まれていたのです…。この嘘が、今後の展開にどう影響するのでしょうか。
それぞれの思惑が渦巻く淇親王府
一方、淇親王(きしんのう)の屋敷では、別のドラマが進行していました。穆青の計らいで身を寄せる柳琳(リウ・リン)に対し、淇親王の娘・烏蘭珊(ウランシャン)は、その海外経験の長さから革命派の孫文との繋がりを疑い始めます。柳琳(リウ・リン)は否定しますが、烏蘭珊(ウランシャン)の疑念は晴れません。
さらに、日本から来た清伊(きよい)信風(きよいしんぷう)の一派が、柳琳(リウ・リン)が淇親王府にいることを突き止め、彼女を誘拐する計画を立てていることが発覚。その不穏な動きを察知した穆青は、格泰(グータイ)と共に王府周辺を偵察し、17人もの伏兵が潜んでいることを確認します。
偶然が導く!?卓不凡(ジュオ・ブーファン)、核心に迫る
そして、収穫なしの報告をするために淇親王のもとを訪れた卓不凡。穆青が「宝和客棧」を調べていると知らされ、内務府に先を越されているのではと推測します。
その会話の最中、苛立った淇親王が、林浩瀚(リン・ハオハン)から贈られた文鎮を床に叩きつけるというアクシデントが発生!すると、なんと割れた文鎮の中から密書が!そこには「南少林四堂の首座が封印を持ち、三十年ごとに宝和客棧に集う」という、まさに穆青たちが追い求めていた情報が記されていました。
卓不凡は、穆青がその会合へ向かうと断定。五月初六が目前に迫る中、淇親王は卓不凡に会合へ向かう準備を命じます。こうして、穆青&王家洛、卓不凡&淇親王、そして柳琳を狙う日本側と、三者三様の思惑が、まだ見ぬ「宝和客棧」という一点に向かって収束し始めたのでした。
『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第23話の感想
今回はこれまで散りばめられてきた多くの伏線が、「宝和客棧」という一つのキーワードに集約されていく、非常に見応えのある回でした。敵対していた穆青と王家洛が手を組むという展開には驚かされましたが、王家洛が抱える「嘘」という爆弾が、この協力関係の危うさを際立たせています。一方で、卓不凡たちが偶然の事故から核心的な情報を手に入れる場面は、運命の皮肉を感じさせ、物語に深みを与えています。また、淇親王府での女性たちの静かな心理戦も見逃せません。烏蘭珊(ウランシャン)が抱く嫉妬や疑念、そして常に緊張を強いられる柳琳の姿が、宝探しという本筋とは異なる緊張感を生み出していました。各キャラクターがそれぞれの目的のために動き出し、物語が加速していく様子は、脚本の巧みさを感じさせます。
つづく