柳琳(リウ・リン)の安全を確保するため、穆青(ムー・チン)は彼女を意外な人物の元へ託すことを決意します。一方、王家洛(ワン・ジアルオ)は林安靜(リン・アンジン)と一夜を過ごしますが、彼女の心には暗い過去の影が落ちていました。そんな中、卓不凡(ジュオ・ブーファン)はついに秘宝の手がかりを握る重要人物を追い詰めます。しかし、その捕獲劇は思わぬ人物を巻き込み、悲劇的な結末へと繋がっていくのでした。ある男の死が、これまで謎に包まれていた別の男の運命を大きく動かし始めます。
「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ22話
いやあ、今回のエピソードは物語が大きく動きましたね!特に王家洛(ワン・ジアルオ)の運命が、悲劇と共に新たな局面を迎えました。
まず描かれたのは、林安靜(リン・アンジン)の壮絶な過去。王家洛(ワン・ジアルオ)と一夜を明かした彼女ですが、その心は晴れません。彼女は偽の落紅を用意しながら、6年前に色仕掛けで情報を盗もうとしたものの、正体がばれて非道い拷問を受けた記憶を思い出していました。結局、任務は完遂し、その男を自らの手で葬ったという過去が、彼女の「生きるためなら情は不要」という冷徹な姿勢を作り上げていたんですね。彼女の痛みがひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられました。
一方、穆青(ムー・チン)は、柳琳(リウ・リン)をこれ以上危険な目に遭わせまいと、彼女を遠い親戚と偽ってウランシャンの元へ預けます。穆青(ムー・チン)の優しさと、事情を察しつつも受け入れるウランシャンの懐の深さが光るシーンでした。
そして、物語の核心へ。卓不凡(ジュオ・ブーファン)がついに秘宝の手がかりを握る人物、張三瘋(ジャン・サンフォン)を天津で見つけ出します。狂人のように振る舞う張三瘋ですが、その実態は少林達摩寺の達人。激しい戦いの末、卓不凡(ジュオ・ブーファン)は深手を負いながらも張三瘋を捕らえます。
そこへ駆けつけたのが、なんと王家洛!そう、張三瘋は王家洛の武術の師匠だったのです。この衝撃の展開には驚きました。卓不凡は師匠の命を盾に、王家洛に道を開けさせ、その場を去ってしまいます。
王家洛が師匠を助けようとしますが、時すでに遅く、張三瘋は死の間際に王家洛の肩にある自分と同じ刺青を指さし、「辛亥年、五月六日、宝和客棧、三十年の約束」という謎の言葉を残して息絶えました。
師匠の死を看取り、悲しみに暮れる王家洛。彼は自分が達摩寺の伝承者であること、そして師匠が浄壇秘蔵に関わる重要人物であったことを初めて知ります。師匠の遺志を継ぎ、卓不凡への復讐を固く誓う王家洛。彼の新たな戦いが、今まさに始まろうとしています。
『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第22話の感想
今回は王家洛の物語が大きく動いた回でした。師匠との悲しい別れと、自身の出自の秘密が明かされる展開は胸に迫るものがあります。これまでどこかお調子者のように見えた彼の背負う運命の重さが、一気にのしかかってきました。同時に、林安靜(リン・アンジン)の壮絶な過去も描かれ、彼女の冷徹さの裏にある悲しみが切なく、キャラクターの奥行きを一層深めています。それぞれの過去と現在が複雑に絡み合い、物語全体に重厚感を与えていました。師匠が最後に残した謎の言葉が今後の重要な鍵になることは間違いなく、王家洛がこの大きな悲しみを乗り越えてどう復讐を遂げるのか、そして秘宝の謎にどう迫っていくのか、今後の展開から目が離せません。
つづく