穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、王家洛(ワン・ジアルオ)の三人は、謎に包まれた「般若伝人」と接触するため、ある計画を実行に移そうとする。しかし、彼らの前に日本の武士を率いた清伊(きよい)信風が立ちはだかり、三人は絶体絶命の窮地に陥ってしまう。そんな彼らを救ったのは、全く予想外の人物だった。一方、卓不凡と王家洛はそれぞれの目的のため、一時穆青と別行動をとることに。そして穆青は、自分たちが巨大な計画の一部であったという衝撃の事実を知ることになるのだった。
「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ33話
物語は、穆青(ムー・チン)と卓不凡(ジュオ・ブーファン)の美しい手合わせから始まります。南少林三法印剣を修めた穆青(ムー・チン)と剣を交え、卓不凡(ジュオ・ブーファン)は彼の強さが個人の技量だけでなく、南少林の百年の伝統に裏打ちされたものであることを感じ取ります。二人の間には、敵対関係を超えた不思議な絆、武人としての敬意が芽生えていました。このシーン、痺れましたねぇ。
そして、穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、王家洛(ワン・ジアルオ)の三人は、いまだ謎に包まれた「般若伝人」と接触するため、浮土寺で会う合図を決めます。穆青は呉双宝(ウー・シュアンバオ)こそが般若伝人だと推測していましたが、確信には至っていません。
しかし、計画実行の夜、事態は急転直下!清伊(きよい)信風率いる日本の武士たちが仄澤居を襲撃!しかも、穆青たちはすでに毒を盛られており、絶体絶命のピンチに陥ります。裏切り者はなんと、融天嶺の代絲(ダイ・スー)。卓不凡の驚きと怒りが画面越しに伝わってきました。
万事休すかと思われたその時、彼らを救ったのは…なんと林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)!彼こそが、皆が探し求めていた般若伝人だったのです!いやー、これは完全に予想外でした!
柳琳(リウ・リン)の手引きでその場を脱出した穆青たち。実は穆青は、以前から林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)の正体に気づいており、宝を同盟会に渡すことを条件に協力を取り付けていたのです。穆青、どこまで先を読んでるんだ…。
束の間の休息もつかの間、三人はそれぞれの道へ。卓不凡は裏切られた門人たちの安否を確かめるため、穆青に戒律の封印を託して去ります。王家洛(ワン・ジアルオ)もまた、自分は達磨の封印を持っていないと告白し、大沽の血案の真相を追うため、林安靜(リン・アンジン)を探しに客棧へと戻っていきました。
そして、隠れ家で烏蘭珊(ウランシャン)と再会した穆青は、林浩瀚(リン・ハオハン)の口から衝撃の事実を聞かされることになります。
これまでの出来事…文淵閣の盗難事件、穆青の出獄、卓不凡が淇親王(きしんのう)の傭兵になったこと、その全てが、程昱(チェン・ユー)という人物が仕組んだ壮大な計画の一部だったというのです。目的はただ一つ、三十年目の約束を果たすため、四大伝人を集結させ、「浄壇秘蔵」を見つけ出すこと。
穆青は、なぜ直接浮土寺の封印を探さなかったのかと疑問をぶつけますが、そこでハッと気づきます。菩提の封印は、物として存在するのではなく、自分自身の体にある刺青そのものだったのだと。そして、この壮大な計画における唯一の不確定要素は、王家洛(ワン・ジアルオ)が封印の刺青を持っているかどうか、ということでした。
王家洛に危険が迫っていることを察知した穆青は、林浩瀚(リン・ハオハン)と共に、彼を救うため再び仄澤居へと向かうことを決意するのでした。
『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第33話の感想
今回は、これまで散りばめられてきた謎が一気に線で繋がる、まさに「解明編」と呼ぶにふさわしい回でした。文淵閣の事件から全てが仕組まれていたという壮大な計画の全貌には、ただただ圧倒されるばかりです。それぞれの思惑で動いているように見えた登場人物たちが、実は見えない大きな手のひらの上で踊らされていたという構図は、物語に凄まじい奥行きを与えています。
特に印象的だったのは、三人の主人公がそれぞれの道を選択する場面です。仲間を思う卓不凡、法と正義を追い求める王家洛、そして巨大な宿命を背負うことになった穆青。彼らの覚悟と信念が胸を打ちました。物語の歯車が大きく、そして確かな音を立てて回り始めた、そんな重厚な手応えを感じさせる一話でした。これまでの話をもう一度見返して、伏線を確認したくなりますね。
つづく