追手から逃れるため、スー・ウェイアンは親友のムーインと共に、グー・ユンジョンが勤務する友好医院に翻訳者として潜り込む。当初は彼女を突き放すユンジョンだったが、その卓越した能力を認め、試用期間を与える。しかし、ウェイアンには誰にも言えない秘密と、救わなければならない病気の少年がいた。少年のため、ある夜、彼女が起こした行動がきっかけで、ユンジョンと予期せぬ一夜を共にすることに。二人の間に、新たな感情が芽生え始める。
「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ2話
将軍府からの追っ手を逃れるため、スー・ウェイアンと親友の姜慕影(ジャン・ムーイン) は、グー・ユンジョンが働く友好医院にフランス語の翻訳者として潜り込む作戦に出ます。しかし、堅物で「逃亡兵」を毛嫌いするユンジョンは、ウェイアンの申し出をけんもほろろに一蹴!「あ、これダメなやつ?」と思った瞬間、事態は一変します。
ちょうどそこに現れた外国人医師との会話で、ウェイアンが通訳機もびっくりの流暢さで完璧な翻訳を披露!その圧倒的な実力に、あのユンジョンも認めざるを得なくなり、なんと1ヶ月の試用期間をゲット。ウェイアンの交渉術で、ムーインも一緒になんとか病院の宿舎に住めることになりました。ひとまず、ホッと一息ですね。
でも、ウェイアンの悩みは尽きません。彼女には、どうしても放っておけない少年サクンがいました。彼はHIVに感染しており、無責任な母親のもとで病状が悪化していたのです。ウェイアンは彼を実の息子のように気にかけていますが、病院に連れて行くお金も手立てもありません。
そんな中、ウェイアンはかつて通っていた「華仁医大」の学生証を落としてしまい、それをユンジョンが拾うという偶然が。彼は彼女の過去に、静かな疑問を抱き始めます。さらに、ムーインはウェイアンが母親を受取人にした生命保険に加入しているのを発見。ウェイアンの抱える秘密と覚悟の重さが、少しずつ明らかになっていきます。
そして、運命の夜が訪れます。サクンのために処方薬を盗もうと薬局に忍び込んだウェイアンは、ユンジョンに見つかってしまいます!口封じのために彼の口を塞いだり、もみ合ったりしているうちに、なんと管理人がドアに鍵をかけてしまい、二人は薬局に閉じ込められてしまうのです!
嵐で携帯も通じない密室空間。気まずい雰囲気の中、もみ合った拍子にユンジョンが大切にしていたブレスレットを壊してしまいます。ウェイアンは罪悪感からそれを修理するのですが、ビーズを並べると「暗夜彩虹(暗い夜の虹)」という言葉に。それはユンジョンが心の奥に秘めた、異母兄弟との確執を思い出させる特別なものでした。彼が「恋人からの贈り物ではない」と否定した時の、ウェイアンのちょっと嬉しそうな表情が、なんとも可愛らしかったですね。
薬局で一夜を明かした二人。翌朝、ウェイアンは薬を盗もうとした理由を「友人を救うため。この世界には、病気になってもお金がなくて見てもらえない人がいる」と告白します。彼女の必死な思いを知ったユンジョンは、医師としての信念を曲げることはできないとしつつも、「24時間以内にその子を病院へ連れてきなさい。どんな困難も一緒に考えよう」と手を差し伸べるのです。
その頃、サクンの容態が急変。ウェイアンは彼を病院へ運び、有り金すべてを母親に渡します。しかし、その母親がなんと、将軍府にウェイアンの居場所を密告!
ユンジョンの懸命な手術でサクンは一命を取り留めますが、そこに将軍府の追っ手が乱入。絶体絶命のピンチに、ユンジョンはメスを追っ手の首筋に突きつけ、「私の病院から中国人を一人たりとも連れて行かせない!」と一喝!彼の気迫に、追っ手は引き下がるしかありませんでした。普段はクールなユンジョンの、熱い一面に痺れました!
サクンの治療費を全額負担すると決めたウェイアン。一方、ムーインはウェイアンとユンジョンをくっつけようと画策し始めるのでした。二人の恋の行方も、ウェイアンが抱える問題も、まだまだ波乱が続きそうです!
『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第2話の感想
第2話は、登場人物たちの背景や人間性がより深く掘り下げられた回でした。特に印象的だったのは、スー・ウェイアンが抱える問題の深刻さと、それに対する彼女の覚悟です。友人の子を救うために危険を冒し、自分の将来を犠牲にするかもしれない選択をする姿には胸を打たれます。一方で、最初は規則一辺倒に見えたグー・ユンジョンが、ウェイアンの行動の裏にある必死さを理解し、医師としての信念と人間的な情の間で葛藤しながらも、最後には彼女を守るために大胆な行動に出る姿は、彼の魅力を一気に引き上げました。薬局での一夜という古典的なシチュエーションも、二人の心の距離を縮めるための重要なステップとして丁寧に描かれており、今後の関係性の変化を静かに期待させてくれる、見ごたえのある内容でした。
つづく