病院で翻訳のアルバイトを始めたスー・ウェイアンに対し、天才外科医のグー・ユンジョンは素直になれず、クールな態度とは裏腹に手料理を差し入れるなど、不器用な優しさを見せる。一方、ウェイアンは叔母の病気の原因を探るため、新薬開発の権威である温(ウェン)教授に接触を試みるが、謎の妨害に遭ってしまう。さらに、ユンジョンの恋人だと噂される女性の秘密を知ってしまい、心はかき乱される。それぞれの恋心や嫉妬、思惑が交錯し、物語はより複雑な様相を呈していく。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ20話

ツンデレ天才医師グー・ユンジョンと、芯の強いヒロイン、スー・ウェイアン。二人の恋模様がじれったくて最高なんですが、今回は嫉妬と陰謀が絡み合って、さらに物語が深掘りされていきましたね。

ツンデレ炸裂!ユンジョンの不器用すぎる差し入れ

病院で翻訳のアルバイトを始めたウェイアン。ユンジョンは彼女の一挙一動が気になって仕方ないくせに、態度は相変わらずクールそのもの。でも、行動は正直なんですよね。

ウェイアンが節約生活を送っているのを知ると、「彼女の食べ残しだから」なんていう、バレバレの嘘をついて手料理を差し入れ!毎日毎日、手の込んだ美味しい料理を準備している姿を想像するだけで、ニヤニヤが止まりません。

特製のチキンスープなんて、わざわざ出前の袋に入れてウェイアンにだけ渡す徹底ぶり。周りの同僚たちにはとっくにお見通しで、「はいはい、ごちそうさま」って感じの温かい目で見守られているのがまた良いんです。

嫉妬の炎と、ウェイアンの苦悩

そんなある夜、ウェイアンがゴミ出しに行くと、先輩のドゥー・ユンチョンと遭遇。二人が親しげに話している姿を物陰から見てしまったユンジョンの心には、嫉妬の炎がメラメラと燃え上がります。

一方、ウェイアンも心穏やかではありません。叔母の脳動脈瘤が、ユンチョンが心血を注ぐハンチントン病治療薬の開発プロジェクト「HDQ39」と関係があるかもしれないという疑念が拭えないのです。もし関係が証明されれば、プロジェクトは中止。多くの患者の希望が絶たれてしまいます。

ウェイアンは、叔母のケースが特例であってほしいと願い、プロジェクトの責任者である温(ウェン)教授に詳しい話を聞こうと決意します。ユンチョンには「簡単に諦めないで」と励ましの言葉をかけるウェイアン。彼女は心から、治療薬が一日も早く完成することを願っているのです。

見えない手が阻む!執拗な妨害工作

ウェイアンは、ユンチョンが所属する潔輝社を通じて、温(ウェン)教授に叔母のカルテを送ります。しかし、その郵便物を手にしたのは、温(ウェン)教授の娘であり、ユンチョンに想いを寄せるウェン・ランでした。彼女は中身を見るなり、ビリビリに破いてゴミ箱へ!

さらに、ウェイアンは諦めずに直接病院へ資料を届けに行きますが、温(ウェン)教授は会議中。仕方なくヤン主任という人物に託しますが、なんとこの主任もウェン・ランと繋がっていたのです。資料は再び破棄され、ウェイアンが送ったメールも削除されてしまうという徹底ぶり。見えないところで、恐ろしい妨害工作が進んでいたのでした。

このウェン・ランの暴走には、さすがのユンチョンも黙っていません。「ウェイアンに近づくな」「会社の人間たちの前で社長夫人みたいに振る舞うな」と釘を刺しますが、逆上した彼女は、父である温(ウェン)教授にウェイアンの悪口を吹き込み、印象操作まで始める始末です。

勘違いが生んだ、新たな波乱

そんな中、ウェイアンはとんでもない場面を目撃してしまいます。ユンジョンの彼女だと噂されているリー・ワントンが、別の男性(エリオット)と車の中でキスをしていたのです!

「ユンジョンが二股をかけられている!」と勘違いしたウェイアンは、彼に伝えるべきか悩みます。そして、意を決してリー・ワントン本人に「彼を大切にしてあげて」と忠告。もちろん、リー・ワントンからすれば何のことやらさっぱりで、きょとんとするばかり。このすれ違いが、また新たな波乱を呼びそうです。

疲れているユンジョンを見かねて、彼の代わりに車を運転してあげるウェイアン。家に着き、眠っている彼の寝顔を覗き込んだ瞬間、彼への想いが溢れそうになるシーンは、見ているこちらもドキドキしてしまいました。

様々な思惑と勘違いが渦巻く中、ユンジョンとウェイアンの恋は一体どうなってしまうのでしょうか。

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第20話の感想

今回のエピソードは、グー・ユンジョンの不器用ながらも深い愛情がひしひしと伝わってくる回でした。「彼女の食べ残し」という口実で毎日手料理を届ける姿は、彼の愛情表現そのもので、見ていて心が温まります。しかし、その一方で、スー・ウェイアンを取り巻く環境はどんどん厳しくなっていきます。特にウェン・ランの嫉妬心からくる妨害工作は執拗で、見ていて本当に歯がゆい気持ちになりました。彼女の行動が、結果的に多くの患者の希望である新薬開発プロジェクトそのものを脅かしているという自覚のなさが、物語に緊張感を与えています。また、ウェイアンがリー・ワントンを勘違いして忠告する場面など、登場人物たちのすれ違いが多く、もどかしさを感じさせます。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語に一層の深みが出てきました。

つづく