グー・ユンジョンを避ける日々を送るスー・ウェイアンでしたが、彼女の叔母が突然病で倒れるという緊急事態に見舞われます。絶望的な状況の中、彼女が助けを求めたのは、遠い地にいるはずのユンジョンでした。
一方、学会に出席していたユンジョンは、ある人物との会話をきっかけに、ウェイアンがひた隠しにしてきた重大な秘密に気づいてしまいます。愛する人を襲った過酷な運命を知った彼がとった行動とは。
すれ違う二人の心は、この危機を乗り越え、再び近づくことができるのでしょうか。それぞれの決意と、少し強引な恋の作戦が、二人の運命を新たなステージへと導いていきます。
「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ19話
グー・ユンジョン(顧雲崢(グー・ユンジョン))を忘れようと心に決めたはずなのに、やっぱり彼のことを考えると胸が痛むスー・ウェイアン(蘇為安(スー・ウェイアン)。そんな彼女のもとに、陸博士(ルーはかせ)から一本の連絡が入ります。彼が準備していたのは、なんと特許の譲渡書類。しかも費用はたったの1元!陸博士(ルーはかせ)はウェイアンの人柄を信じ、自身の研究の未来を彼女に託したのです。脳幹の線維問題を解決するという大きな課題に、ウェイアンは会社を挙げて全力を尽くすと固く誓います。
その頃、グー・ユンジョンは中仏神経外科交流会に出席するため深崗にいました。そこへ突然現れたのは、なんとリー・ワントン。彼女は相変わらずで、「完璧な遺伝子を持つ子孫を一緒に作りましょう」なんていう突拍子もない計画を持ちかけますが、愛のない関係なんて考えられないユンジョンは、一笑に付すだけでした。
しかし、この学会が物語を大きく動かします。ユンジョンは、フランスから参加していたエリオット医師との会話から、今までずっと謎だった「ウェイアンがパリに行かなかった本当の理由」を知ってしまうのです。点と点が線で繋がり、彼女の不可解な言動のすべてが、ある一つの残酷な真実を指し示していました。ウェイアンが遺伝性の難病「ハンチントン舞踏病」を患っていることを確信したユンジョンは、いてもたってもいられず、すぐさま故郷への航空券を手にします。
まさにその夜、ウェイアンの叔母であるスー・ユエンが二次動脈瘤破裂で倒れ、予断を許さない状況に陥ります。病院に運び込まれますが、手術の執刀医が、ウェイアンが信頼できないハー・シャオグアンだと知り、彼女はパニックに。藁にもすがる思いで、遠いラカヤにいるはずのユンジョンの番号に電話をかけると、奇跡的に繋がります。泣きながら助けを求めるウェイアンの声に、ユンジョンはすぐさま病院へ急行。見事に叔母の手術を成功させ、ウェイアンを絶望の淵から救い出しました。
手術後、ユンジョンは病気のことを一人で抱え込んでいたウェイアンを厳しく叱責します。しかし、彼女の悲痛な叫びを聞き、怒りは消え、ただ黙って彼女を強く抱きしめるのでした。
この一件で、ウェイアンは自分の運命と向き合うことを決意。一方、ユンジョンは意外な人物からアドバイスを受けます。なんと、新しいターゲットを見つけたリー・ワントンが、「彼女を取り戻したいなら、今は突き放すフリをしなさい」と助言してきたのです。この言葉にヒントを得たユンジョンは、ウェイアンの親友ジャン・ムーインと協力し、ある作戦を実行します。
まんまと騙されたウェイアンは、高額な違約金が設定された「ブラック契約」にサインさせられ、再びユンジョンの翻訳者として働くことに。こうして彼女は、夢だった白衣に袖を通し、華仁病院に戻ってきます。ユンジョンは表向きは冷たく無関心を装っていますが、その視線は常にウェイアンを温かく見守っているのでした。
『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第19話の感想
今回は、登場人物たちの想いが複雑に絡み合い、物語が大きく動いた非常に見ごたえのある回でした。特に、グー・ユンジョンがスー・ウェイアンの病気の真実にたどり着く場面は、胸が締め付けられるようでした。彼の聡明さが、愛する人の最も隠したい秘密を暴いてしまう皮肉。そして真実を知った彼が、迷わず彼女の元へ駆けつける行動力には、彼の深い愛情が表れていて心を打たれます。
叔母さんの緊急手術のシーンは、本当にハラハラしました。絶望的な状況で、ウェイアンが最後に頼ったのがユンジョンだったこと、そして彼がヒーローのように現れて救ってくれる展開は、王道ながらも感動的です。手術後の二人の感情のぶつかり合いも、お互いを想うが故のすれ違いがもどかしく、そして切なかったです。
また、今まで恋のライバルだったリー・ワントンのまさかのアドバイスには驚かされました。彼女のキャラクターが少し変化し、物語に意外な風を吹き込んだのも面白かったです。最後の強引な「契約」は、ユンジョンの不器用ながらも必死な愛情表現。これから二人の関係がどう進展していくのか、目が離せません。
つづく