華仁病院でペスト菌が検出され、院内にいたグー・ユンジョンが完全封鎖に巻き込まれてしまいます。外部との連絡が一切取れなくなった彼を、スー・ウェイアンは病院の外でひたすら待ち続けます。心配でたまらないウェイアンは、ある方法でユンジョンにメッセージを送ることを思いつきます。離れ離れの状況が二人の心を近づけますが、そんな中、ユンジョンに感染の危機が迫ります。愛する人を救うため、ウェイアンは危険を顧みず、ある決断を下すのでした。果たして二人は、この絶体絶命の危機を乗り越え、無事に再会することができるのでしょうか。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ22話

病院封鎖!離れ離れの二人

娘の様子がおかしい…母親の勘って鋭いですよね。スー・ウェイアンのお母さんは、ネットの防疫通告を見てすぐに異変を察知し、ドゥー・ユンチョンに連絡します。案の定、華仁病院でペスト菌が発見され、建物が完全封鎖!グー・ユンジョンは院内に閉じ込められ、スマホもデスクに置き忘れたままで、外部と一切連絡が取れない状態になってしまいます。

病院に駆けつけたウェイアンですが、中に入ることはできず、ただ外で待ち続けることしかできません。心配で胸が張り裂けそうなウェイアンの姿が、見ていて本当につらかった…。

一方、息子のドゥー・ユンチョンが呼吸器科にいると知った父のドゥ・ヨンソンは気が気ではありません。この機に乗じて、ユンチョンは「必要なら会社の薬をすべて提供します」とアピール。彼の野心も垣間見えるシーンでした。

ハンバーガーに込めた想い

夜になっても病院の前を動かないウェイアンを、ユンチョンは食事に連れ出します。そこでウェイアンが天才的なアイデアを思いつくんですよ!ハンバーガー店が隔離エリアにデリバリーできると知った彼女は、包み紙に「電話して」とユンジョンの字を真似てメッセージを書くことを提案します。この健気さ、可愛すぎませんか?

その頃、ユンチョンは妹スー・ユエンの元へ。病状が悪化しても治験を続けたいと願う彼女に、ユンチョンは「免責同意書にサインするなら」と非情とも思える条件を突きつけます。彼の行動の裏には、どんな思惑があるのでしょうか…。

さて、病院内ではユンジョンが「女の子が自分を探している」という看護師たちの噂話を耳にします。そして、デリバリーされたハンバーガーの包み紙に書かれた、見慣れた筆跡を発見!急いで看護師の電話を借りてウェイアンに連絡します。

窓越しにお互いの姿を確認し、安堵と喜びで涙ぐむウェイアン。電話越しに「必ず無事に戻る」と約束するユンジョン。離れていても心は繋がっている…二人の姿に、思わず涙腺が緩んでしまいました。

絶望の淵からの、愛の告白

しかし、感動の再会も束の間、悪夢のような出来事が起こります。隣のベッドの患者が激しく咳き込み、その拍子にユンジョンの防護メガネが外れ、顔に血しぶきを浴びてしまうのです!電話の向こうでその音を聞いてしまったウェイアンは、ユンジョンが最初の医療従事者感染者になったことを悟ります。

もう、じっとしていられない!ウェイアンは、ユンジョンが濃厚接触者リストに入ったと知るやいなや、「通訳として中に入る」と固く決意します。ユンチョンは必死に止めますが、彼女の覚悟は揺るぎません。愛する人のためなら、どんな危険にも飛び込んでいく…ウェイアンの強さに胸を打たれました。

病院に入ったウェイアンが休憩していると、「803号室の消毒が完了した」というアナウンスが。胸騒ぎを覚えて病室に駆けつけると、そこには誰もいない、冷たいベッドだけが…。

かつてユンジョンが言った「病気と事故、どっちが先に来るかなんて誰にも分からない」という言葉が頭をよぎり、ウェイアンは彼がもうこの世にいないのだと勘違いしてしまいます。これまでの思い出が溢れ出し、彼女は空のベッドに向かって、後悔とありったけの愛を泣きながら告白するのです。

「もっと早く、あなたが好きだって言えばよかった…!」

このシーンはもう号泣必至!ウェイアンの悲痛な叫びに、心が張り裂けそうでした。

…と、その時。なんとカーテンの後ろから、ひょっこりユンジョン本人が登場!「えぇぇ!?」って声出ちゃいましたよ(笑)。驚きと喜びに言葉を失うウェイアン。まさにそのタイミングで、病院の封鎖解除を告げる放送が流れます。

死の淵から生還した喜びを分かち合った二人は、もうお互いの気持ちから逃げないと固く誓い合うのでした。

約束のデート

後日、すっかり元気になった二人は、ついにデートへ!ウェイアンは新しいワンピースでおめかし。ユンジョンは「ずっと君としたかったことがあるんだ」なんて言うから、どんなロマンチックなことかと思いきや…まさかのホラー映画(笑)。

怖がるフリをしてウェイアンを自然に抱きしめるユンジョン、なかなかの策士ですよね!映画の後は、手をつないで美しい夜空を眺める二人。たくさんの困難を乗り越えたからこそ、この何気ない日常が、たまらなく愛おしく感じられますね。

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第22話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が激しく揺れ動く、非常に見ごたえのある回でした。特に、死という極限状況が、スー・ウェイアンとグー・ユンジョンの間にあった最後の壁を打ち破ったように感じます。これまで自分の気持ちに素直になれず、どこか逃げ腰だったウェイアンが、ユンジョンを失うかもしれないという恐怖に直面したことで、ついに心の奥底からの愛を叫びました。彼女が空のベッドに向かって泣きながら告白する場面は、本作屈指の名シーンと言えるでしょう。

一方で、グー・ユンジョンもまた、隔離された恐怖の中で、ウェイアンの存在がどれほど大きな支えであるかを再認識したはずです。彼の不器用ながらも一途な愛情が、ホラー映画での可愛らしい策略にも表れていて、思わず笑みがこぼれました。また、二人の幸せの裏で、報われない想いを抱えるドゥー・ユンチョンの苦悩が物語に深みを与えています。彼の行動は時に冷徹に見えますが、その根底にあるのはウェイアンへの複雑な愛情であり、その切なさが胸に迫りました。ハラハラする展開と感動的な人間ドラマが巧みに織り交ぜられ、物語の完成度を一層高めていたと思います。

つづく