天才楽師ソ・ジャクヒの演奏を「騒音」と切り捨てた傲慢な城主ウン・モク。彼は暗殺未遂を口実に、ジャクヒを自身の専属楽師にしようと強引に迫ります。実はウン・モクには、誰にも知られてはならない大きな秘密がありました。そんな中、彼はジャクヒの姉であるソ・ジャクサンこそが、かつて森で出会った運命の女性だと勘違いしてしまいます。一方、城から逃げ出したジャクヒは指名手配され、追われる身となる中、酒場で謎の少年に助けられ…。運命が複雑に交差し始めます。
「幻楽森林」あらすじネタバレ2話
いや〜、第2話もすごかったですね!「お前の音楽は騒音だ!」なんて言われたら、普通は心が折れちゃいますけど、我らがそじゃくひは違いました!「あんたこそ耳が聞こえないんじゃないの!?」って、まさかその言葉が真実だったなんて…。
強引すぎるスカウトと暴君の誕生秘話
前回のラストで、城主うんもくに「騒音だ」と演奏をこき下ろされたそじゃくひ。彼女の仕掛けた罠もあっさり見破られ、あっという間に捕まってしまいます。馬で城主府に連行される道中、馬に慣れていないジャクヒが盛大に乗り物酔いしているのを見て、うんもくがニヤリと笑うシーンは、彼のSっ気が垣間見えましたね(笑)。
城主府に着くやいなや、うんもくは「俺を暗殺しようとした罪で、一生俺の楽師になれ」と無茶苦茶な要求を突きつけます。なんとか「5年契約」で交渉しようとするジャクヒですが、聞く耳を持たないうんもくによって、あっさり牢屋に放り込まれてしまいました。
ここで、うんもくの衝撃的な過去が明らかになります。
かつて幻楽森林で何者かに襲われたうんもくは、命は助かったものの、聴力を完全に失っていたのです。それ以来、彼は側近のしょうしちにだけ秘密を打ち明け、読唇術を習得することで、周囲に障害を悟られずに生きてきました。彼が心を閉ざし、傲慢な暴君の仮面をかぶるようになった背景には、そんな壮絶な過去があったんですね。
盛大な勘違いと新たな出会い
うんもくは、ジャクヒを屈服させるためにわざと投獄したとしょうしちに語ります。そして翌日にはジャクヒの父親のもとを訪れ、「娘さんを専属楽師に」と半ば脅迫に近い形で承諾させてしまいました。
それにしても、うんもく様の自信は天井知らず!ジャクヒが自分に逆らうのは、「俺が魅力的すぎて、その輝きに目がくらんでしまうからだろう」なんて、本気で思っている様子。その謎の自信、少し分けてほしいくらいです(笑)。
一度は解放され、実家に戻ることを許されたジャクヒ。しかし、その間にうんもくは、ジャクヒの姉(または妹)であるそじゃくさんが琴を弾く姿を目にします。彼は聴こえないはずなのに、その姿と、彼女のそばにあった緑の植物「碧玉」を見て、「彼女こそが、かつて幻楽森林で出会った運命の少女だ!」と盛大に勘違い!
ジャクサンもまた、昔、森で出会った少年に碧玉を半分あげたことを思い出しており、うんもくから碧玉をかたどったブローチを贈られて、すっかりその気になってしまいます。
一方、約束の時間に戻らなかったジャクヒは、うんもくによって指名手配されてしまいます。追手から逃げるために飛び込んだ酒場で、ジャクヒは一人のミステリアスな少年に助けられます。少年が美しい少女の姿を見て慌てて隠れるなど、こちらはこちらで何やらワケありな様子。新たな出会いが、ジャクヒの運命をどう変えていくのでしょうか。
『幻楽森林』第2話の感想
第2話は、物語の奥行きが一気に増した回でした。絶対的な権力者に見えたうんもくが抱える聴覚障害という秘密と、それに伴う孤独が描かれたことで、彼のキャラクターに深みが生まれました。彼が心を閉ざす一方で、なぜかそじゃくひの音楽だけは「聞こえる」と感じる(実際には別の感覚かもしれませんが)という設定が、今後の物語の核心になりそうです。そして、うんもくの盛大な勘違いには、思わず笑ってしまいました。運命の相手をジャクサンだと思い込み、猛アタックを始める姿はコミカルですが、この致命的なすれ違いが、後々シリアスで切ない展開を呼び込むのではないかと感じさせます。逃亡したジャクヒの新たな出会いもあり、それぞれの人間関係が複雑に絡み合い始めたことで、物語から目が離せなくなりました。
つづく