魔道の侵攻が激化し、韓立(ハン・リー)が所属する黄楓谷は壊滅的な打撃を受ける。前線では予期せぬ事態が発生し、宗門全体が大きな混乱に陥ってしまう。韓立は師匠の李化元(リー・ホワユエン)と合流するが、多くの仲間たちが散り散りになる厳しい現実に直面する。生き残った者たちは、宗門の存続と自らの命運を懸け、重大な決断を迫られることに。絶望的な状況の中、韓立たちは生き残るための道を探し始める。

「凡人修仙伝」あらすじネタバレ27話

マジか…って展開の連続だった27話。今まで積み上げてきたものが一気に崩れていく感じで、見ていてかなりキツかったけど、その分めちゃくちゃ引き込まれた回だった。

まず、いきなり不穏な空気からスタート。清虚門の弟子が李化元(リー・ホワユエン)への伝言を届けようとしたら、霊獣山の菡(かん)長老が代わりに届けといてやるよって。いい人じゃん、と思いきや、弟子が去った瞬間、その伝言を速攻で破棄! これが全ての悲劇の始まりだったなんて、この時は知る由もなかったよね…。

その頃、韓立(ハン・リー)のところへ。そしたら、みんな荷物をまとめてて、完全に夜逃げムード。馬師伯(マーしはく)から黄楓谷はもうダメだ、お前も早く逃げろって言われちゃう。せっかく育てた霊草とか、結丹のために準備してきたものを置いていくなんてできないけど、もうそんなこと言ってる場合じゃないってわけ。

韓立(ハン・リー)が自分の洞窟に戻って薬草を必死に回収してたら、宋蒙(ソン・モン)たちが合流。でも、李化元(リー・ホワユエン)に集められた弟子の数はあまりにも少なかった。そして、そのまま魔道との戦いへ。

案の定、戦いは地獄絵図。宋蒙と鐘衛娘(ウェイ・ニャン)はみんなとはぐれちゃって、絶体絶命のピンチに。そこを助けたのが浮雲子(ふうんし)。お前らの師匠に貸し1なって感じで、二人を安全な場所へ転送。カッコよすぎか。

場面は変わって、黄楓谷。掌門(しょうもん)が残った弟子たちを集めて、衝撃の事実を告げる。前線にいた霊獣山と天闕宮が裏切った。もう魔道はすぐそこまで来てるって。韓立はえ?俺、ちゃんと師匠に手紙送ったのに、なんで誰も備えてないの?ってパニック。そりゃそうだよね、菡長老が手紙を握りつぶしたからだよ…!

万策尽きた掌門たちは、最後の頼みの綱、令狐老祖(れいころうそ)を呼び出すんだけど…。この老祖がまさかの発言。俺だってあいつらには勝てねーよ。なんでお前らのために死ななきゃなんねーんだって、まさかの助太刀拒否! 最強の切り札がこれって、絶望感ハンパない。

そんな中、韓立は師匠の李化元(リー・ホワユエン)と再会。多くの弟子が死んだこと、宋蒙たちとはぐれたことを聞いて、自分のせいだと落ち込む韓立。でも李化元はお前はよくやったって慰めるんだ。この師弟の絆、泣ける…。

そして、李化元はお前のために、一つの席を確保したと意味深な言葉を告げる。韓立が連れていかれた大殿には、令狐老祖と、黄楓谷に残った筑基期の精鋭たちが集められていた。

紅拂(ホン・フー)から説明された計画は、九国盟への集団脱出。老祖は、みんなの居場所がわかるように術をかけて、紅拂(ホン・フー)率いる第一陣が先に出発することに。韓立も曲魂(チュイ・フン)を連れてその一員に加わる。

法宝で気配を隠しながら進む一行。でも、紅拂(ホン・フー)は何かおかしいと周囲を警戒する…。そう、この逃亡劇、まだまだ一波乱も二波乱もありそうな雰囲気なんだよね。

『凡人修仙伝』第27話の感想

今回は、物語が根底から覆るような、重くて苦しい展開でした。信じていた仲間からの裏切りが発覚し、宗門という大きな拠り所が崩壊していく様子は、見ていて胸が痛みました。特に、最後の希望であったはずの令狐老祖が、驚くほど人間臭い理由で協力を拒否したシーンは衝撃的です。絶対的な強者でさえ、死の恐怖の前では無力なのかもしれない、と考えさせられました。

そんな絶望的な状況下で、李化元が韓立を気遣う師弟の絆や、自分の無力さを噛み締めながらも冷静に行動しようとする韓立の姿が、より一層際立って見えました。派手な戦闘シーンは少なかったですが、キャラクターたちの内面や関係性が深く描かれ、物語に凄みが増した回だったと感じます。

つづく