第16話 ネタバレ:桑延(サン・イエン)の長年の想いと、イーファンの決意
過去と現在、変わらない想い
物語は、桑延(サン・イエン)の大学時代の回想から始まる。南芜大学にいた、ある夜のことだ。彼は、溫以凡(ウェン・イーファン)の誕生日を思い出していた。何度電話をかけても、彼女の番号は現在使われておりませんとアナウンスが流れるだけ。彼は、北渝まで通った全ての電車の切符をしまっている箱に、スマホをそっと投げ入れた。そして一言、誕生日おめでとうと呟く。この短いシーンだけで、彼の長年の想いの深さが伝わってきて、胸が苦しくなる。
サプライズは、誕生日ケーキだけじゃない
夜、イーファンが家に帰ると、桑延がまだ起きていた。彼に頼まれて冷蔵庫を開けると、そこにはバースデーケーキが。もしかして私のために?と聞くイーファン。桑延はいつもの調子で違うと口では否定する。素直じゃないんだよな、本当に。イーファンは嬉しそうにありがとうと言って、ケーキを持つ桑延の写真を撮る。
イーファンがケーキに願い事をすると、桑延がその内容を気にする。彼女が仕事のことと答えると、彼は少しがっかりした顔でこう漏らした。俺が君の彼氏になるって願ったかと思った。これはもう、ほとんど告白じゃないか。二人は気まずいような、でも甘い空気の中で一緒にケーキを食べる。ただそれだけなのに、見ているこっちがドキドキする。
プレゼントはケーキだけじゃなかった。イーファンがプレゼントを取りに行く瞬間、桑延は彼女の頭を優しく撫でて、誕生日おめでとうと言う。この一言が、たまらなく優しい。
霜降の香水と、イーファンの決心
プレゼントの箱を開けると、中には香水が入っていた。その瓶にはfirst frostと書かれている。霜降(そうこう)。それはイーファンの幼名だ。桑延が自分の小さな頃の名前をずっと覚えていてくれた。この事実に、イーファンの心は完全に動かされた。彼女の中で、桑延と本気で恋をしたいという気持ちが芽生える。
イーファンはすぐに親友の鐘思喬(ジョン・スチャオ)に電話をかける。そして、はっきりと宣言した。私、桑延を追いかけたい。友人からの後押しもあって、彼女の決意は固まる。今まで受け身だったイーファンが、今度は自分が熱烈な側になろうと決めた瞬間だ。
誕生日のカウントダウンが始まる
家に帰り、イーファンは桑延にメッセージを送る。ありがとう。桑延からの返信は早く寝ろ。ぶっきらぼうに見えるけど、これも彼なりの照れ隠しだ。イーファンがあなたの誕生日に、お返しをするねと送ると、桑延はおと一文字だけ返す。
でも、話はここで終わらない。桑延は自分の部屋でニヤニヤしながら、ボイスメッセージを送る。俺の誕生日は、あと69日後だから。この声が、嬉しさを隠しきれていない。イーファンは、そのボイスメッセージを何度も何度も繰り返し聞いた。彼女の顔には、幸せそうな笑みが浮かんでいた。
第16話の感想:やっと、やっとだよ!
もう、今回は神回と言っていいんじゃないか。俺はそう思う。
ずっと桑延の片思いを見てきたから、彼の想いが少しずつイーファンに届いていく過程が本当に嬉しい。特に、大学時代に繋がらなかった電話のシーンから始まるのがうまい。彼の痛みを最初に共有させられるから、現在の誕生日サプライズの喜びが何倍にもなる。
不器用な桑延が見せる優しさの数々には、完全にやられた。ケーキを買って待っているのも、素直になれないのも、そして俺が彼氏になんて漏らしちゃうのも、全部が愛おしい。極めつけは霜降の香水だ。そんなの、好きにならないわけがないだろ!
そして何より、イーファンの決意だ。私が追いかける。このセリフをずっと待っていた。彼女が自分の気持ちに正直になって、一歩踏み出す姿は最高にかっこいい。二人の恋が、ここから加速していくのが楽しみで仕方ない。
つづく