遼の北府宰相の末娘・蕭燕燕(しょう・えんえん) は、男勝りで活発な少女。ある日、彼女は街で出会った兵士・韓徳譲(かんとくじょう)が乗る見事な馬に一目惚れする。どうしてもその馬が欲しい燕燕は、とんでもない行動を起こし、大きな騒動に発展してしまう。一方、都では水面下で皇帝の座を巡る権力争いが静かに始まっていた。復讐を誓う皇子・耶律賢(やりつけん) は、無二の親友である韓徳譲を都に呼び寄せる。二人の出会いが、やがて国の運命を大きく揺るがしていくことになる。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ1話
第1話:運命の出会いと野望の幕開け
出会いは最悪? 主人公カップルの登場
このドラマの主人公、蕭燕燕(しょう・えんえん) は、とにかく真っ直ぐで負けず嫌いな女の子だ。宰相の末娘として何不自由なく育ったけど、お嬢様でいるつもりはサラサラない。 女が男に劣るなんて誰が決めた?ってなもんで、草原で一番強い男と馬を賭けて力比べをしちまうくらい、肝が据わってるんだ。
一方、もう一人の主人公、韓徳譲(かんとくじょう)。彼は幽州の軍営を任されている、クールで腕の立つ男だ。ある日、暴れ馬を見事に手なずけて烏雲蓋雪(ううんがいせつ)と名付け、自分の愛馬にする。そんな彼のもとに、都にいる旧友の耶律賢(やりつけん) からすぐに帰ってきてくれと手紙が届く。
そして、運命の二人が都の街中で出会う。燕燕は、徳譲が乗る烏雲蓋雪を一目見てあの馬、私がもらう!と決めてしまう。小細工を使って馬を暴れさせ、私の馬が驚いたじゃない!その馬で弁償しろ!なんて、なかなかの無茶を言うんだよな。当然、徳譲は相手にしない。すると燕燕、なんと銀貨を無理やり押し付けて馬に飛び乗っちまう。
だけど、烏雲蓋雪は気性の荒い名馬。素直に言うことなんて聞くわけがない。馬は暴走し、燕燕を乗せたまま、よりによって公開処刑の真っ最中の法場に突っ込んでしまうんだ。 法場荒らしだ!と兵士に囲まれる燕燕。絶体絶命のピンチに、馬を追ってきた徳譲が颯爽と現れて彼女を救う。燕燕は自分の身分を示す令牌を見せてその場を切り抜けるけど、この出会いは、まあ最悪だよな。
それぞれの野望が動き出す
この頃、遼の国では王座を巡る静かな戦いが始まっていた。徳譲の友人である耶律賢(やりつけん) は、かつて父の帝位を奪った現在の皇帝への復讐を誓っていたんだ。彼は、信頼する徳譲の力を借りて、計画の第一歩として射柳大会での優勝を狙っていた。
その射柳大会には、燕燕も出場する気満々。徳譲から(半ば強引に)手に入れた烏雲蓋雪で、みんなをあっと言わせてやろうと企んでいる。父の蕭思温(しょう・しおん)からは大会には出るなと釘を刺されているけど、聞くような娘じゃない。
宮廷の権力争いはもっと複雑だ。皇族の耶律李胡(やりつりこ)もまた、息子の耶律喜隠(やりつきいん)を勝たせて兵権を握ろうと画策している。そのためには、皇后を輩出する有力な一族である蕭家の協力が不可欠だった。
そんな中、徳譲は耶律賢(やりつけん) の使いとして、燕燕の父・蕭思温(しょう・しおん)のもとを訪れる。庭でばったり会った燕燕は、徳譲が馬を返しに来たんだと勘違い。でも徳譲は、法場で助けてもらった礼だと言って、正式に馬を譲るんだ。射柳大会で活躍したいと願う燕燕の気持ちを、ちゃんと汲んでくれたわけだ。この男、器がでかい。
第1話の感想
いやー、第1話からぶっ飛ばしてたよな! 主人公の蕭燕燕(しょう・えんえん) 、とにかくエネルギッシュで見ていて飽きない。宰相の娘なのに、男相手に力比べで勝っちゃうし、欲しい馬のためなら手段を選ばない強引さも、逆に清々しいくらいだ。法場に突っ込むシーンは、ハラハラしたけど彼女の無鉄砲さがよく出てて最高だった。
そして韓徳譲(かんとくじょう)、こいつはマジでカッコいい。クールで腕が立つのに、燕燕の無茶な行動にもスマートに対応する。あの余裕のある態度、たまらないよな。燕燕の真っ直ぐな情熱に、少しずつ惹かれていく感じがすでに見え隠れしてる。
物語の背景にある王位を巡るドロドロした権力争いも、これからどう展開していくのか気になるポイントだ。耶律賢の復讐計画に、この二人がどう絡んでいくのか。燕燕の二人の姉、しっかり者の胡輦と恋に夢中な烏骨里も、それぞれ違う形で政争に巻き込まれていきそうで、目が離せないぜ。
つづく