過労で倒れた麦承歓(マイ・チョンホワン)は、姚志明(ヤオ・ジーミン)の献身的な看病で回復する。その頃、麦家では母と弟が長年のわだかまりを解き、家族に温かい時間が流れていた。しかし、その平穏は長くは続かない。ジーミンの前に、彼の暗い過去を象徴する人物、父親の姚仁富(ヤオ・レンフー)が突然姿を現す。出所したばかりの仁富の登場は、ジーミンとチョンホワン、そして興安里ホテルの運命に、新たな嵐を巻き起こしていくことになる。

「承歓記(しょうかんき)~人生最高の出会い~」あらすじネタバレ30話

今回の『承歓記』は、とんでもないのが来ちゃったぜ。ジーミンの過去が、嵐みたいにみんなを巻き込んでいくんだ。

まさかのダウンと、救いの手

例のトラブル動画がジーミンの元に届く。彼はすぐに興安里ホテルへ向かった。そこには、過労で倒れたチョンホワンの姿があったんだ。 ジーミンは彼女を病院へ運ぶ。チョンホワンは、自分の頑張りが裏目に出たことでひどく落ち込んでいた。 一生懸命やってきたのにって、そりゃそう思うよな。ジーミンは、そんな彼女を必死に慰めて、なんとか笑顔を取り戻させた。この二人の距離、また一歩縮まった感じがするよな。

家族の雪解け、そして新たな出会い

チョンホワンが少し元気になった頃、実家ではいいことが起きてた。弟のチョンザオが、母のワンユーに会いに来たんだ。彼はワンユーの好物を持ってきて、母と子はついに和解する。今までないがしろにされてきたって感じてたチョンザオと、息子の気持ちに気づけなかったワンユー。このシーンは見ていて本当に温かい気持ちになった。チョンホワンもその光景を見て、心から喜んでいたよ。

仕事の面でも新しい動きがあった。チョンホワンは、偶然再会した元同僚の多多(ドゥオドゥオ)を興安里ホテルにスカウトする。これでホテルも少しは活気づくかな。

最悪の訪問者、ジーミンの父

平穏な時間は長くは続かない。ジーミンの父親、姚仁富(ヤオ・レンフー)が刑務所から出てきて、いきなり麦家に乗り込んできた。こいつが本当に厄介なんだ。ジーミンは父親を追い返して、スイスに送り返そうとする。でも、仁富は空港へ向かう途中で逃げ出しちまう。

仁富は昔、ギャンブルに溺れて家族を捨てた男だ。ジーミンが彼を憎むのには、深い理由がある。母親は家を出て、ジーミンは子供の頃からずっと苦労してきたんだ。

ホテルでの大暴れと、二人の約束

逃げ出した仁富は、今度は興安里ホテルで騒ぎを起こす。このホテルは俺のもんだ!なんて言い出して、チョンホワンを困らせる。彼は、ホテルをジーミンに返すまでここを動かないと居座る始末だ。チョンホワンは仕方なく、彼を客室へ案内させる。

知らせを聞いたジーミンが駆けつける。彼は父親を追い出そうとするけど、仁富は部屋に立てこもってしまう。さすがのジーミンも、これには参って家に帰って自室に閉じこもる。そんな彼を見て、チョンホワンが取った行動が最高だった。彼女はバルコニーで変なポーズを取ったりして、必死にジーミンを元気づけようとするんだ。その姿にジーミンも少し心がほぐれる。そして、チョンホワンは約束するんだ。これからのこと、全部一緒に立ち向かうって。

親心と、深まる夜

ワンユーは、チョンホワンがジーミンの家の問題に深入りするのを心配する。まあ、母親としては当然の気持ちだよな。その夜、一人で庭のブランコに揺れるチョンホワンの元へ、父親のライティエンがやってくる。彼は静かに娘の話を聞いてやるんだ。この父親の優しさが、このドラマのいいアクセントになっているよな。

感想

今回はジーミンの抱える闇が一気に噴出した回だったな。いつもクールで完璧に見える彼の、脆くて人間らしい部分が初めてはっきりと見えた。それを支えるチョンホワンの姿が、本当に健気で応援したくなる。特に、バルコニーでジーミンを笑わせようとするシーンは、このドラマの中でも屈指の名場面だと思う。二人の絆が試される展開になってきたけど、あの父親は本当に厄介な存在だ。今後の大きな波乱の種になるのは間違いない。一方で、麦家の母と弟の和解シーンには心底ほっとさせられた。激しい展開の中の、束の間の癒やしだったな。

つづく