故郷に戻ったものの、心を閉ざしてしまった母の劉婉玉(リウ・ワンユー)。娘の麦承歓(マイ・チョンホワン)は、母を元気づけるため、恋人の姚志明(ヤオ・ジーミン)と共に奔走します。彼女が思いついたのは、母の思い出の料理を再現し、かつて母が夢を追いかけた舞台にもう一度立たせてあげることでした。弟や父、友人たちの協力を得て、家族一丸となった計画が進められます。果たして、家族の愛はワンユーの心を溶かし、再び前を向かせることができるのでしょうか。それぞれの未来へと歩き出す、感動のフィナーレです。
「承歓記(しょうかんき)~人生最高の出会い~」あらすじネタバレ最終回・37話
ついに最終回。いやー、長かったような、短かったような。今回は、病気の母ワンユーを元気づけるための、家族総出の一大プロジェクトがメインだ。これがもう、涙なしには見られないんだよな。
最終回 第37話:母への最高の贈り物
母の思い出の味を探して
故郷に戻ったはいいけど、すっかり心を閉ざしちゃった母のワンユー。そんな母を見て、娘のチョンホワンが立ち上がった。彼女は、ジーミンと一緒に、母が昔好きだった臭鳜鱼(チョウグイユィ)っていう料理の名人を探し始める。
やっとのことでフォン師匠っていう名人を見つけ出した。でも、師匠はもう店を畳んで、悠々自適のケーキ作りライフを送っていたんだ。それでもチョンホワンは諦めない。なんとかもう一度、あの料理を作ってほしいって頼み込む。
すると、フォン師匠の娘が昔の話をしてくれた。ワンユーは若い頃、戯曲学校に受かったのに、家が貧しくて夢を諦めたらしい。上海へ働きに出る前、フォン師匠が励ましに作ってくれたのが、この臭鳜鱼だったってわけ。そんな過去があったとはな。
娘が再現する、母の青春
チョンホワンは決めた。自分がこの料理を再現するって。フォン師匠に弟子入りして、必死に作り方を覚える。隣ではジーミンが、煙にむせながら火の番をして手伝う。この二人のコンビも、もうすっかり板についたよな。
その頃、ワンユーは故郷の村をさまよっていた。そして、昔自分が歌っていた古い舞台を見つける。夢を追いかけた日々を思い出して、思わず涙がこぼれる。その姿を見つけたチョンホワンは、ただ上海に連れ戻すだけじゃダメだと確信する。母さんにもう一度、自信を取り戻してほしい。人生の舞台で輝いてほしいって。
再び、人生の舞台へ
チョンホワンが心を込めて作った臭鳜鱼を、ワンユーが一口食べる。その懐かしい味に、閉ざしていた心が少しずつ溶けていくのが分かった。
その夜、家族みんなでサプライズを仕掛けた。あの古い舞台にワンユーを連れて行くと、そこにはチョンホワンとジーミンが用意した影絵が。ワンユーのこれまでの人生を、影絵で優しく映し出していくんだ。弟のチョンザオも駆けつけ、昔の伴奏仲間まで集まっていた。
家族みんなに背中を押されて、ワンユーは用意された衣装を身につける。そして、何十年ぶりかに舞台に立ち、一番得意だった黄梅戯女駙馬を歌い上げたんだ。その歌声は昔と変わらず、観客席の家族や友人から大きな拍手が送られた。この瞬間、ワンユーの心は完全に晴れやかになった。
一年後、そして家族の未来
舞台の後、みんなで打ち上げ花火を見上げた。ワンユーは家族の健康を願い、ジーミンはこの村に新しいホテルを建てたいと夢を語る。チョンホワンがそのホテルの社長になる、なんて約束もしてな。
吹っ切れたワンユーは上海に戻り、手術を受けた。結果はもちろん大成功。
それから一年後。すっかり元気になったワンユーの定期検診も問題なし。チョンホワンとジーミンが村に建てたリゾートホテルも、ついに開業の日を迎えた。中秋節の夜、食卓には家族全員が揃う。弟チョンザオの恋人マオマオとその子供も、正式に家族の一員として迎えられた。
ワンユーはチョンホワンとジーミンに早く結婚しなさいなんて言って、みんなを笑わせる。家族の温かい笑い声が、幸せな未来を予感させていた。
最終回 第37話の感想
いや、本当に見事な最終回だった。派手な逆転劇とかはない。でも、これ以上ないくらい心温まる着地だったと思う。このドラマの核は、結局のところ家族の再生だったんだな。特に、母ワンユーがただ病気を克服するだけじゃなくて、若い頃に諦めた夢を取り戻すっていうストーリーが最高だった。娘が母の青春をプレゼントするなんて、泣けるじゃないか。
影絵でワンユーの半生を振り返るシーンは、反則級に感動したよ。家族の愛がこれでもかと詰まってて、見てるこっちまで胸が熱くなった。チョンホワンとジーミンの関係も、ただの恋人同士っていう枠を超えて、お互いの家族ごと支え合う最高のパートナーになった。その成長ぶりが、すごくリアルに感じられたな。見終わった後、なんだか優しい気持ちになれる。そんな素敵なドラマだった。